嘆きの美女

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.77
  • (112)
  • (272)
  • (163)
  • (32)
  • (6)
本棚登録 : 1415
感想 : 234
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022508935

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ■ 1815.
    〈読破期間〉
    2018/3/10~2018/3/21

  • テラスにプールに、お洒落な一軒家で暮らす美女たち。食事は美容にも健康にもいいクスクスやら参鶏湯やら意識高め。なんかもう文章から美女たちのよい香りが匂いたつよう。
    ブスな耶居子は美女と暮らして少しずつ変わっていく。ただ、結局さいごまで耶居子があまり好きになれなかったし、最後の展開もなかなか無理矢理感?
    おはなしの展開や美女たちの生活は読んでいて面白かった。
    いいな〜あたしも美女に囲まれて暮らしてみたい。

  • コンプレックスの固まりで美女達の投稿を荒らすのが生きがいの女性が、ひょんなことから美女達と一緒に生活することで、自分も回りの美女も変わっていく物語。
    見た目に合わせた人の期待に応えなくていいし、傷ついて失敗してもやり直しできるって応援してくれる

  • プールいっぱいのゼリーとか洗面器大のエンゼルパイとかそういうのをアクセントにしていて良かった

  • 最後のプールのシーンがすごく良い。

  • 2017/09/18 読了

    けむたい後輩とはまた違って、みんなの救いになるようなお話って感じでした!美女には美女の悩みがあるんだなぁ、、なんと贅沢な、という気持ちが強かったけど、読んでいくうちに、外見もだけど、内面の芯の強さとか、そういうもののほうが、深く知っていくのには楽しみがあるんだなと思った。内面磨き、がんばろ!
    美しい心というより、じぶんの主張をしっかりと持った心!
    心に残った言葉は

    環境が美人を作る

    展開読めたとことわだかまりなく友達に戻ったところが星3! いや、3.5!

  • 美人に生まれれば人生は変わってただろうなぁ。なんて、きっとみんなが(美人を除く)一度は思ったことがあるんじゃないかなぁ。。
    けれど、人生なんて誰に対しても平等で過酷で、そして素晴らしいものなのだろう。きっと。
    周りからの評価と周りへの評価。がんじがらめにならずに、等身大の自分への理解と自分を好きになること。前を向いていくこと。魅力的な人ってほんとにいるもんなぁ。
    なんてことを思いながら、それでも美人っていいよなぁなんて、努力を一切せずに言ってみたりします。
    表面だけしか分からないのにね。
    美味しいご飯を食べて、キラキラしたいものです。

  • 決してつまらないわけじゃないけど、どうにもこうにも登場人物が好きじゃない。

    キャラクターに魅力を感じられたらもっと楽しく読めたのになぁ。

  • この本を読み終わったらペヤングソース焼きそばを無性に食べたくなり買いに行ってしまった。
    この作家さんは食べ物に詳しくて、研究されているようで、フレンチフライの食べ比べとか、やってみたいな~と思っていたことを実際にやっているんだろうな~と思った。
    プールをゼリーにする件(くだり)とかは、私は少年アシベの中で、アシベのお父さんが誕生日に大富豪のアシベのおじいさんがプール全体をゼリーにしたというシーンを思い出したのだが、あしながおじさんの中にもそういうシーンがあったんだ~。あしながおじさんはずいぶん昔に読んだのでもう内容を忘れちゃったな~。


    嘆きの美女という美人の悩みをアップしているサイトを荒らすのが大好きな、引きこもり耶居子。そのサイトのオフ会を元に荒らそうと写真を撮りに行くのだが、そこには嘆きの美女をストーキングする男がいた。思わずその男から嘆きの美女を守ることになり、思わず事故にあい四肢を骨折してしまい、嘆きの美女のお屋敷で介護されるという思わぬ展開になっていく。そして何より嘆きの美女の管理人とは耶居子の小学校の友達、浜島ユリエだった。
    そこの屋敷には、フードコーディネーターの玲子、美容院経営の葉月、看護師の優子が同居しており、そろいもそろって美人たちだった。
    そこで暮らす中、お互いによいように相互作用が働き、良い方向に成長していく。
    成長過程には喧嘩があったり、仲たがいがあったりと困難があるのだがそこを乗り越え成長していく。

    最後にはアッコさんも少し登場。

    この物語は、アッコさんシリーズ的な要素があった。
    伏線というか、前振りがここに繋がるんだよね~という纏まり方の大団円は嫌いじゃない。むしろ好き。



    ーーーーーーーーーーーー
    人生って、誰でも平等にハードなんだよ。
    生まれつき顔も性格もブスな耶居子は、会社を辞めほぼ引きこもり。顔のにきびをつぶすことと、美人専用悩み相談サイト「嘆きの美女」を荒らすことが最大の楽しみだった。ところが、ある出来事をきっかけに「嘆きの美女」の管理人のいる、お屋敷で同居するハメに……。美しくても、美しくなくても、たくましく生きる女性たちの姿を描く。外見、趣味、食べ物、男性からの視線――。生きてきた環境があまりにも違う彼女たちが、いつの間にか繋がっていく。女の人たちの物語。(帯より)

  • 出だしのネットで攻撃してるシーンで、この間ナイルパーチの女子会を読んだばっかりだったので、またそっち?って思ったけど違って、美人に激しい妬みを持ちつつ引きこもってた主人公が、美人だってブスだって悩みもあり、自分は人に感謝する気持ちが無かったことが一番ダメだったと気付き、大きく成長していく話。
    読むと元気が出る。
    自分にダメな所も認めつつ明日も頑張ろかって気になる。

全234件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

1981年生まれ。大学を卒業したあと、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞と、高校生が選ぶ高校生直木賞を受賞。ほかの小説に、「ランチのアッコちゃん」シリーズ(双葉文庫)、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』(どちらも新潮文庫)、『らんたん』(小学館)など。エッセイに『とりあえずお湯わかせ』(NHK出版)など。本書がはじめての児童小説。

「2023年 『マリはすてきじゃない魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柚木麻子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×