嘆きの美女

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 234
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022508935

感想・レビュー・書評

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  • ハッピーエンドな結末。
    すいすい読めるんだけど、あまりにもハッピーエンドになるのでもうちょっと毒が欲しいなと思った。

  • 引きこもりで妬みだらけの主人公ヤイコがひょんなことから美女たちと同居を始め
    少しずつ見方や考え方が変化していくお話。

    あの人はなんで出来ていいよね、とか
    どうせ恵まれてんでしょ、
    って思ってしまう類の人間は存在するけど
    多分彼女たちも見えないどこかで苦労しているのかもねと思うと同じ人間なんだなと思える。笑

    ヤイコが結構卑屈や嫉妬深く見えるけど
    一般ピープルは限りなく彼女に近いのではなかろうか?


    エネルギッシュなヤイコがだんだん愛おしく思えた作品ですた。

  • あーおもしろかった。サイト荒らしだけが楽しみの、引きこもりのニートである耶居子が、ひょんな誤解から、自分が攻撃していたサイトの美女たちと同居することになる。

    今まで読んだ柚木さんの本は、出来過ぎた女の友情物語か、思い切りドロドロの人間関係と心の闇を描いたものか、どちらかだったが、これはどちらとも違う。一番面白かった。

    性格も見た目もブスだと思っていた耶居子が、心も清い美女たちに影響されて変身していく物語と思いきや、そんな単純な話ではなかった。

    ただ、エピローグ的な「耶居子のごはん日記」は蛇足に思えた。

  • 幸せそうに生きている美女だって美女なりの悩みがある。フェイスブックにいる幸せそうな人が憎たらしいと思っている人は読むべき本。

  • 共通点も共感ポイントもないけど、とにかく面白かったー

  • 2017/02/21

  • なんか天才だと思った。ありえないことだらけなのにおもしろいの。

  • 柚木麻子さん「嘆きの美女」、2011.12発行。浜島ユリエ25歳を管理人とする美女4人のサイト「嘆きの美女」、そして、そのサイトを荒らす自称ブス、ユリエと同級生だった池田耶居子(やいこ)ら5人の女性たちの物語。美人というものは、本音を隠して美人らしく振舞うことを要求されているのか・・・w。「荒らし」で書き込む耶居子の辛辣なコメントの中にこそ人間の本音があるのか。女心がわからない私にも、柚木麻子が懇切丁寧に「繊細な女心」を教授してくださいました(^-^)ハッピーエンドでめでたしめでたしです!

  • 2016/09/12
    星4つのほとんどは書き下ろしのごはん日記ぶん。断然こちらが好き。この路線で一冊書いてくれたら絶対買うのにな。

  • 読みやすく、サラッと読め、読後感も良く、重たくないものを読みたいときにいい。この方の他の作品も読んでみよう。

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著者プロフィール

1981年生まれ。大学を卒業したあと、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞と、高校生が選ぶ高校生直木賞を受賞。ほかの小説に、「ランチのアッコちゃん」シリーズ(双葉文庫)、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』(どちらも新潮文庫)、『らんたん』(小学館)など。エッセイに『とりあえずお湯わかせ』(NHK出版)など。本書がはじめての児童小説。

「2023年 『マリはすてきじゃない魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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