俗・偽恋愛小説家

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022514028

感想・レビュー・書評

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  • 偽恋愛小説家の続編。
    前作同様に童話の異なる面を曝け出させる。白雪姫、ラプンチェル、カエルとお姫様、くるみ割り人形。今回はそこに夢センセと月子の恋愛が絡む。前作のように盗作疑惑が絡んだミステリ仕立ての方が好みだった。最後のオチも少し無理がある。童話の解釈などは面白いので読み応えはある。

  • やったね続編。

    今回も童話の解体が面白い。

    そしてセンセと月子ちゃんが…いい。

    前作読んでから結構経ってたから覚えてるかなーとか思ったりもしましたが、ばっちりでした。

    前作読んでない人も童話の内容覚えてない人も楽しめるのではないかなー。

    それにしても森さんの本は不思議なくらいグングン読めてしまう。

  • 夢センセの書いた小説の違和感はそれだったのか!とすっきり。相変わらずひねくれたおとぎ話の解釈をするけれど、その方が納得できるんですよね、不思議。夢センセが割と嫉妬丸出しで面白かった。月子も嫌いではないけれど、もっと早い段階で決断していれば死人は出なかったのではないだろうか。

  •  第2弾。白雪姫、ラプンツェル、かえるの王さま、くるみ割り人形。月子のお見合い相手は近所の聡兄ちゃんで。夢宮宇多の小説『月と涙』の物語のように話は進んでいき…。月と涙どちらが選ばれるのか。

     前回同様、おとぎ話の解釈が面白いです。よくあんなに説得力があるように180度違う物語を語れるなぁと思います。
     ただ、夢センセがどうも好きになれないので、おとぎ話以外の話は仕方なく読んでる感じになってしまいます。前作がおもしろかったので期待してたので今回は残念。

  • 作家が語る童話の解釈が好き。特にカエルの王様は驚いた。王女様に投げつけられる解釈に納得させられてしまう。作中作は今回も恋愛小説と見せかけて実は…という偽っぷり。続ではなく俗なのもいい!

  • 童話の解釈が面白い。盲点を突かれるというか、よくもまぁこんなことが思い付くなと感心。特に「かえるの王様」の解釈とそれを含めたオチは何ともやりきれない気持ちにさせてくれる。

  • 夢先生は直球に見せかけた変化球を投げる。あーこんにゃろーと思わず唸った。
    結局は俗なんだなー……。前作もまた読み直そうかなー。

  • 面白かったです。
    偽恋愛小説家の俗編。
    モチーフは童話。どうしてあれらの話ををそんな読み方にできるのかなあ。
    発想なのか、すでに一部そう言った見解があるのか、は参考文献を参照してみれば良いのか。
    ああいう研究書系は昔割と好きだったのですけど、最近はもっぱらなので一度読んでみても良いかもしれない。
    にしても、まずは原作自体がわりとストーリー不確かなのでそこからだなあ。日本的に改変されていないやつ。

  • 待っていた続編です。
    童話の切り口が面白かった。
    フィクションの解釈はひとつではないのがいいよなあと思いました。

  • 10/29/2016 読了。

    図書館から。

    相変わらず素敵な装丁・装丁画で。

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著者プロフィール

1979年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。ライターとして漫画脚本などを手掛けながら小説の執筆活動を続け、『黒猫の遊歩あるいは美学講義』で第1回アガサ・クリスティー賞を受賞(早川書房刊)。同作は続刊も刊行され、「黒猫シリーズ」として人気を博している。ほか、『名無しの蝶は、まだ酔わない』(角川書店)の「花酔いロジックシリーズ」、『ホテル・モーリス』(講談社)、『偽恋愛小説家』(朝日新聞出版)、『かぜまち美術館の謎便り』(新潮社)などがある。

「2021年 『使徒の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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