- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022577108
感想・レビュー・書評
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なぜ宗教が必要なのか。
みんな一度は聞いたことがある僧や寺、小説家などの身近なワードを使って、仏教や他の宗教について教えてくれる本。
それらを踏まえて、
「今は、キリスト教社会が生んだ近代文明という一神教が世界を支配している。グローバリズムの支配、露骨な資本主義の支配。
これからは、社会主義でも資本主義でもない、新しい社会のモデルを探していかなくてはならない時期ではないだろうか」
という問題提起がされている。
『カラマーゾフの兄弟』に挑戦してみたくなった。
京都で宗派ごとのお寺めぐりもしてみたい。
あと、これは勧められて読んだ本だけど、著者が国際日本文化研究センターの初代所長というのが分かって驚き。私が好きな河合隼雄もかつてそこの所長だったらしいから。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2022/1/18
吉村さんとのご縁で読む事に。 -
仏教入門にはいい本だと思う。
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私には、過去と未来の全てが織り込まれている。歴史や科学といったもので、私は作り上げられてきたのではないか。
宮沢賢治の自然に共感する目は偉大なものだ。仏教が、体に根付いた江戸までの日本人は、もしかしたら賢治のようであったのかもしれない。
たゆまぬ努力、集中力、正言、恥を耐える、この4つがあれば、大失敗はしない。
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中学生向けの授業を書籍にしたものなので、非常に平易な文章で書かれている。自利利他の精神や多神論は自分自身しっくりくる。
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配置場所:摂枚普通図書
請求記号:180||U
資料ID:50300008 -
20160107 本題は仏教だが、他の宗教との対比やまた仏教内での比較などが、梅原先生の言葉で分かりやすく表現されており面白い。最終講義は同時多発テロが起きた10年ほど前で、ちょうどわたしも当時の生徒と同年代であったことが一層しみじみと感じ入る点である。
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【読了メモ】(151213 17:30) 『梅原猛の授業 仏教』/朝日新聞社/2002 Feb 5th
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中学校で行われた宗教に関する講義録。キリスト教やイスラム教などの概説や、仏教については各宗派の成立や教義の違いなど、わかりやすく解説。
著者は道徳教育の前提として宗教について学ぶことが必要であるとする。特に仏教は多様性を尊重する精神や平等性の重視等、今後の社会に必要な価値観を含んでいる。この点について私は共感するし、日本における宗教の流れを概観できて、よかった。