足るを知る 自足して生きる喜び (朝日文庫)

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  • 朝日新聞社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022614490

感想・レビュー・書評

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  • 足るを知る、こういう考え方ができるようになりたい。財産、名声、地位などすぐに求めたくなるし、欲望には際限がないから。

    • トミーさん
      小欲知足で生きたいものですね。
      小欲知足で生きたいものですね。
      2020/06/04
  • 白州次郎、永川玲二など、興味が湧いた人達が出てきた。

    幸田露伴の「努力論」の話はまだ読んでなかったけど、そんな内容なのか、時代背景からの説明でわかりやすかった。

    最後の著者の時間に関する話はとても興味深く、僕には衝撃的だった。

  • 中野孝次氏の「足るを知る」2002.7刊行、2004.7文庫化です。副題は「自足して生きる喜び」、自足という言葉は、自立や自律とも関係してるような気がします。深い意味あいがありそうです。著者はハートとマインドという言葉を加島祥造氏の定義(ハート:情緒・心との関連、マインド:理性・論理との関連)を紹介し、「ハートに生きるか、マインドに生きるか」と提議されていますが(著者はハート)、二者択一の問題ではないのではないかと思いました。また美は心が生み出すもので、美は心の領域に属するとの見解も「?」でした。プロの打つ囲碁の盤面の美しさ、これは心と頭の双方から生まれてると思いますし、囲碁に限らず、美は心と頭の双方からと思います。

  • 現代まで語り継がれる「足るを知る」をテーマにしたエッセイ本。「足るを知る」は欲望を抑えるだけでなく、今ある環境に感謝することだ。物や情報が溢れる今だからこそ、全人類が1番大事にすべき徳目である。

  • 中野孝次さんの本、この本を本屋さんで探していたのですよが、図書館で借りました。今の物が溢れて苦しい自分を少し解放してくれました。
    手元に置いておきたい本です!

  • 道につながる者は決して自分をひけらかしたりしない。
    たとえどんなに自分の好きな道であっても努力しなければならぬ時は必ずある。才能だけでは突破できぬその壁を突破するのはひたすらただ努力だ。
    悠々たる気持ちを持たないと生きてゆくのはつらいだけになる。
    人は幸福になるために生きているのだ。
    実際多忙な人にかぎって、生きること、すなわちよく生きることが最も稀である。
    いいかね、お前の問題を解決できる人はお前自身だけ、他にはいないのだ。だから何が正しい解決かがわかるまで、自分の心に耳を傾ける方がいい。そうすれば、どんな問題でもわけもなく解けるだろう。
    今、自分のの生きてる一瞬が永遠の中にただそのものとしてあって、永遠と接している。

  • 欲におぼれることなくゆっくり生きよう、といった内容を説いたエッセイ。全体は読んで納得する部分が多かったのだけれど、あとがきで「若者は大欲を起こすがいい」とかかれていて、結局どっちがいいの!?って混乱して終わってしまった。

  • 自足して生きる喜びを教えてくれる本。エコ本としても名著。

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著者プロフィール

1925-2004。千葉県生まれ。東京大学文学部卒、國學院大學教授。作家、評論家。『実朝考』『ブリューゲルへの旅』『麦塾るる日に』『ハラスのいた日々』『清貧の思想』『暗殺者』『いまを生きる知恵』など著作多数。


「2020年 『ローマの哲人 セネカの言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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