- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022620644
作品紹介・あらすじ
ゴリラ研究者として人類の原点を探ってきた山極氏と人類が世界中に拡散していったルートを歩いた関野氏。家族の起源、狩猟と戦争、平等の意識、グローバリズムと教育など、前・京大総長とグレートジャーニー探検家の壮大でおもろい対話集。
感想・レビュー・書評
-
20220911029
人類を人類となし得たものは何か
共感力、目標、負けない理論等々、今を自分を考えるきっかけとなる詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人間と人生を諦めない2人による《人間の本性》を探しに行く旅、という感じの一冊。
哲学ではじれったい議論が必要な《本性》も、お二人の学問領域から見るだけで一気に近付けるのが魅力。
どうしようもない時代になってしまった2020年代だからこそ、改めて《人間をやる》というところにフォーカスを当てて、楽しい人生を送りたい。 -
とても面白かった。
ゴリラを通して人類の成り立ちや人類の原点を探る山極寿一氏と、厳しい旅や探検を通して人間の文化の成り立ちや環境を通した特性によって人類とは何かを考える関野吉晴氏による対談形式で進められ、とても読みやすい。
-
大まかに分けると前半4章が獲得していく過程、後半4章では逆に失った現状を話題として議論されている。人類や人間性の起源など獲得について語られた前半4章が特に面白かった。
-
とてもおもしろかった。
グローバリゼーションとグローバリズムのちがい(p186)や、「文化とは人が生きていくことを阻害するものへの対抗手段である」(p240)など、印象的でした。
ほかにも、付箋をつけたよい言葉がたくさんあり、勉強になりました。