- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022735133
感想・レビュー・書評
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読み進めていくごとに、いつもの言葉遣いを大反省しました。
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810.4
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今の日本語の乱れがよくわかる本。
なくても伝わる助詞などもしかり、
イントネーションなどもしかり。
無意識にかっこ悪い言葉を使っていて怖いと感じた。
ただ綺麗でない言葉も今の日本語。
それが生まれてきて定着しているのも事実。
内舘牧子氏の綺麗な日本語への思いはわかるが、
日本語は綺麗でも文章にあまり品を感じなかったのが残念。
綺麗な日本語、簡潔な日本語を心がけつつも、
今時の言葉を排除したりせずにいこうと感じた。 -
日本語の乱れを嘆く本は多数あると思われるが、この本は企画がいい。 まず、タイトルが小気味いい。カネを積まれても....というゲスな言い回しが、これは面白そうと思わせる。取り上げているのは、筆者の気になる言葉だけでなく、朝日新聞の読者サイトのアンケート結果を使っていて状況が多様で面白い。
丁寧にしようとする余り出てくる不思議な若者言葉、という理解の仕方は、生きずらい日本を象徴するよう。政治家達が使う独特の言葉は本当にそうだけに情けない限り。
肯定文内での「全然」が夏目漱石の時代にも使われていたとは聞いていたが、その場合は用法が異なり、全部という意味で使っていたと知ってちょっと安心。 -
過剰なへりくだりがみっともない日本語になっていた!私もあっ、これ使っていた、という日本語もあり反省…。自分の気持ちや意見を曖昧にせず、正しい日本語で相手に伝えていきたいです。
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はじめ、友人から「カネを積まれても使いたくない日本語」という書名を聞いて「カネを払ってでも……」ではないのか、と思いました。私だったら、カネを払うから使うことを勘弁してくれ、というと思ったからです。これが、きっと言葉や文章を糧にしている人と、そうではない者の差があるのだろうと思いましたが、同時に、「カネを積まれても」ということに不快さ、品がない、そういうものを感じたのです。
それは文中のアスパラクラブの活用の仕方とか、誤用の用例の示し方とか、そういうものからも感じました。「門外漢の私は怒りと不快感がストレートに出る」と書かれていますが、その陰に、「ほら、こんなに多くの人が不快に思っているんですよ、私もその一人です」という、そんな引用の仕方を感じました。話に熱が入ってきたところで、「ほら、こんなに多くの人が感じてるんですよ」ということが、どうも品がなく感じられました。
書かれている内容については、大いに同意しますし勉強になりました。
私は筆者のコラムは新聞紙上でも愛読し、7割5分は大変に面白く読んでいます。今回はそちらには入らなかったようです。ただ単に私の好みに合わなかっただけです。 -
20140210
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内館牧子さんの主観による日本語論。
同意できたり、同意できなかったり。
それは、内館さんが好きで使っている言葉を他の人が嫌がったりするエピソードで証明されるわけですが、結局本人の好き嫌いですね。 -
著者の嘆きではなく怒りが伝わってくる。この手の日本語についての嘆きを書いた著作は往々にして自らをスタンダードに位置付け現状を悲観するものが多く鼻持ちならない部分があるが、本作は著者の個人的な怒りの感情と気持ちの悪さを吐露しているので小気味よい。若者の在り方を受け入れず反発するのも年寄りの義務なのだろうな~。
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自分が不快に感じる言葉を本書のに出てくる言葉の中から拾うと「イタい」「うざい」が特に嫌いだ。
それにしても恐ろしい。自分の習慣を改めるのは大変だろうな。気にしたら話できない。特に「ヘンなあいづち」「なるほど」も「そうなんですね」もよく使ってた。人を不快にさせないで会話するのは難しい。