- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022739766
作品紹介・あらすじ
昭和16年12月8日、太平洋上の空母から飛び立った帝国海軍の攻撃隊。日米開戦劈頭、米太平洋艦隊の根拠地である真珠湾を襲撃すべく、ハワイを目指したが-彼らの見たものは、所属不明の三脚兵器になすすべなく蹂躙され、炎上する米艦隊の姿だった。突如現れ、真珠湾を壊滅させた兵器の正体とは?新たな勢力は、敵か、それとも味方なのか!?架空戦記新シリーズ、刊行開始。
感想・レビュー・書評
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久しぶりに読むSFもの
ジューンベルヌの宇宙戦争がベースか
舞台は太平洋戦争直前、これから闘う相手と、これまで戦っている相手と共同で第3の相手(火星人)対していくれのか
圧倒的な火星人に対しての今後はで1943へと続くよう。
映画マーズアタックとスピルバーグの宇宙戦争を何故か思い出す。
結論は全く見えないが詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
冒頭からグイグイと掴んでくる。
史実へ荒唐無稽なストーリーを放り込む構成力はなかなか大したもの。風呂敷の広げ方が巧い。
読後感としては星4といったところ。
映画化されていたらヒットしたんじゃない? -
火星人という人類共通の敵がいるからという理由でも、敵味方に分かれるはずだった者たちが協同作戦を行っているのは自然と胸が熱くなるな。
宇宙からの突然の侵略者に対しても唯一の前例を知っているイギリスが各国に情報提供を怠らなかったおかげで取り敢えずは協調できそうだ。日本としては追い詰められての米英宣戦布告だったから渡りに船かもしれないね。
[more]
大本営の指令に対し、国籍を問わない民間人の救出の意見具申した近藤司令官は素晴らしいと思う。陛下の心にも沿った結果となったし、万々歳だと思う。
取り敢えず、次巻では各国大使が集合し、対策を練るみたいだがどんな結果になるやら… -
「昭和16年12月8日奇襲ハ先ヲ越サレタリ−」何この帯燃える!
そうか、『宇宙戦争』は史実で、英国政府は事実を情報操作で隠蔽してたと。なるほど
米国が対火星人軍事同盟を列強各国に提唱しても、籠もったきり回答しないヒ総統の動きが次巻以降楽しみ -
続編の「~1943」と併せて読了。
ちょっと都合良すぎると感じる部分もあったが、相手の無敵のベールを少しずつ剥がしていくさまは読んでいて気分がよろしい。 -
表紙はともかく内容は完全にネタだと思って購入したもののきちんと宇宙戦争をしている。ちょっと日本がいいやつすぎる気もするが内容は良い。登場で不思議がりなんとかして既存の兵器でたたかう。実によい。
続刊に期待。単純に楽しめる。面白い。 -
H・G・ウェルズの「宇宙戦争」が、1941年に再び起こる!対するは第二次世界大戦時の各国艦船・戦闘機・戦車!
……という、一歩間違えればトンデモ架空戦記になってしまいそうなところ、それ以外の部分を忠実に描くことで、かなり出来のいい「宇宙戦争」のパスティーシュになっていると思う。トライポッドや三角エイと戦う零戦というだけでなんかわくわくしてきた。続刊が楽しみ。 -
2012/2/1読了。
昭和16年12月8日、真珠湾。米太平洋艦隊の軍港に殺到した日本軍が見たものは、正体不明の三本足のロボットに蹂躙され既に壊滅した米艦隊の姿だった。奇襲ハ先ヲ越サレタリ──というシーンから始まる異色の架空戦記。
H・G・ウェルズの『宇宙戦争』から41年後、再び地球侵略に来襲した火星人と人類との戦いを、架空戦記の第一人者が描く。
太平洋戦争そのものがなくなってしまうという設定は架空戦記としてかなり斬新。斬新すぎる。それもう架空戦記じゃない。と話だけ聞くとトンデモ本なのだが、侵略テーマ&歴史改変テーマのSFとしてはなかなか読ませる。何しろ著者は架空戦記の練達の書き手だから、兵器も人物も情勢も物語の駒として扱い慣れたもの。戦闘描写も迫真的だし、衝撃の展開を畳み掛けるように出してきて読む者を飽きさせない。
本書は日米英軍が火星人に完膚なきまでに叩きのめされたままで終了。次巻『宇宙戦争1943』以降で人類の反撃なるか。