「固有名詞」子育て―ふつうの子でも知らぬまに頭が良くなった55の方法

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  • 朝日新聞出版
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023311329

作品紹介・あらすじ

小学生でTOEIC900点!のヒロ君(子)は、かか(母)とどんな日常を送ってきたか?一石三鳥!親も子も賢くなる、愛情いっぱいコミュニケーション子育て。

感想・レビュー・書評

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  • 子どもとの会話のレベルを再考してみます。
    子供を子供扱いしなくていいのかも。

  • 私の理解。

    子どもだからと言って、子どもにはわからない、子どもには早いなど、制限を掛けないのが良い。学ぶ上では、子どもも親も対等に。

  • 考え方は素晴らしいものだが、本のボリュームが少ない。文字自体も大きいし、差し込みの表題が度々入るので、1日もかからず読めるレベル。中古で買えば良かった。

  • 何かを子供へ伝えるとき、極力正確に固有名詞を言うように筆者は心がけている。

    ミニカーの車種(筆者は車好きかつライター)、道路標識、お隣さんの犬の名前など。

    車、ブーブー → トヨタ白アルファード
    止まれ → 一旦停止
    ○○さんちのワンワン → ○○マンションの○○号室の○○さんの飼っているプードルの○○

    これにより子供は飛躍的に語彙が増えると。

    筆者の考え、子育てに割と共感できた。

    固有名詞子育ての最大の特徴は
    現実のシーンで言葉を覚えていくこと。

    その前に親と子の信頼関係が何より大切と最初に言っていた。

  • 面白い、でもこの親子の子育てはもっともっともっと面白いはず!遠慮せず、もっと面白い本を出して欲しい!

  • 暁星国際小学校にお子様を通わせているママが書いた育児本。

    小学校に入学させるだけなら普通のことですが、この子が他の子と違うことは、TOEIC900点、最年少5歳で英検2級、様々な資格を取得し、3000台のミニカーや600台の携帯モックを車種、機種、会社等、詳細に識別する能力を持つスーパー小学生なのだ。

    このような子どもを育てることに結果的に有効だったのではないか、としている説がタイトルにもなっている「固有名詞」子育て、というもの。

    私もここまで徹底は出来ていないが、赤ちゃんだからとか小さいからという理由で「ブーブー」とか「おまんま」とか言うのがこっ恥ずかしかったので、小さいうちから大人が使うのと同じ言葉で接してきた。

    個体を識別するぐらい細かなキーワードを重ねて行くと、その意味を説明したり、そのキーワードの抽象化された概念を説明したりする必要に迫られるから、自然に語彙が増えて行く、という説である。

    例えば車も、「ブーブー」とか単純化せずに、「BMW 320d」と教えてしまう。
    すると、「BMWはメーカー名」「3はシリーズ名」「20は排気量(2リットル)」「dはディーゼルエンジン」という風に意味を教える必要がある。そこから派生して、たくさんのメーカーがあること、シリーズがあること、排気量、エンジンの様式など、様々な会話が出来てしまい、これがそのまま語彙になって行く、というわけだ。

    手法本というより、エッセイに近い体裁である。
    254ページあるが、そのうちの55ページはタイトルページである。
    正味199ページということになるが、文字も大きく読みやすい。
    数時間あれば読めてしまうだろう。

    育児の合間、教育の合間に楽しみがてら読むと視野が広がると思う。

  •  「ヒロ君」のお母さんによる子育て本。詳しくは存じ上げなかったのだけれど、「ヒロ君」(現在11歳)は「4歳少し前から英語習得をスタート」した後、「当時史上最年少5歳で英検2級合格」を果たし、現在はなんやらかんやら70以上の検定に合格をしているそうな。ちなみにTOEIC900点ですって。ほぇー。
     そんないわゆる天才を育てた教育とは何なのかを知りたい!というニーズに答えたのが本書というわけで。そしてその教育こそが、書名のとおり「『固有名詞』子育て」なのである。

     平たく言えば、この「『固有名詞』子育て」は、上位語よりも先に下位語を教えちゃおうというもの。たとえば、「これはお熱を下げる薬だよ」ではなく「これは、ボルタレンという解熱剤だよ。熱を下げて体を楽にするんだよ」と教える例も掲載されています。また、「自動車ジャーナリスト」のお母さんの影響もあって、自動車の車種名やパーツ名なんかも具体的に教わり育てられた。その結果、「1歳半検診」で「ブーブー」がわからないなんて笑い話も(笑)。

     ところで、本書は一つの子育てエッセイとしての面白さはあるものの、この内容を金科玉条とし、「猿真似」的に実践するというのは違う気がする。そんなことになってしまうと、それこそ加藤さんの否定するような「幼児教室」的な教育に堕してしまう。もちろん本書の中には、万人に実践をしてほしいような取り組みが含まれてはいるんだけれど、あくまでつまみ食い程度に済ませるべきではないかと。
     加藤さん自身が述べているとおり「みんなと一緒じゃないからって不安にならないで」よいのです。加藤さんとも「一緒」にならなくても大丈夫。


    【目次】
    はじめに_信じてもらえる親になることが大前提
    第1章 「固有名詞」子育てって、何ですか?
    第2章 実践例をご紹介します!
     コラム_ヒロ6歳、かか43歳で、初めてのTOEIC受験
    第3章 「学ぶ」を「遊ぶ」に変える具体的な方法
    第4章 確認です! これだけは言ってはいけません!
    第5章 「固有名詞」子育てのエピソードから
    第6章 言葉で子どもの世界を広げる
    あとがき_親子で点をつなげていこう
    (イラスト/村上テツヤ)

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著者プロフィール

1964年生まれ。名古屋大学大学院文学研究科准教授。
専門:歴史学(東南アジア史)。

「2008年 『ヴィエンチャン平野の暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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