からすのパンやさん (かこさとし おはなしのほん)

著者 :
  • 偕成社
4.12
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本棚登録 : 7416
感想 : 578
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784032060706

感想・レビュー・書評

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  • 4月12日はパンの日ということで、なつかしい大好きな作品をあらためて読み返す。
    これも幼稚園のころからうちにあって、そらんじるほど何度も読んだ作品。パン屋の夫婦が四つ子の世話に時間も気も取られてお店の売上が落ち込んでしまったけれど、家族で知恵を出し合ってお客さんの声もよく聞いて店を繁盛させるという展開で、勤勉とか創意工夫とかいろんな道徳項目がもりこまれたお話なのに、教訓くささが感じられないのがすごい。なんといってもみひらきいっぱいにいろんなかたちのパンがずらりと並んだページのインパクトが強いけれど、実は個性と表情豊かなカラスたちと調子のよい語りもポイントで、おおさわぎになって消防から救急、武装警官の一連隊までかけつけてしまう場面の歌なんかが今も忘れられない。「レストラン・ヌレバのおかみさん」なんていうのも、幼心になにも知らずに聞いてて、いつその意味に気が付いたのだろう?

  • ◆1973年発売。パン屋を営むからすの家族のお話。

    ◆4y0m
    50年以上前の絵本だとは思えない、色褪せない面白さ。
    幼稚園で読んでもらったことがあったらしく、借りてきて手に取ってすぐ、裏表紙の絵を指しながら、「お名前知ってるよ。ちょこちゃん、りんごちゃん、れもんちゃん、おもちちゃん」と言うのが可愛くてたまらなかった。
    いろんなパンが描かれているページでは、「今日はおかあさんはこれとこれ」「○○はこれとこれとこれにしよっかなー」と毎回真剣に選ぶのが恒例。
    それなりの分量のお話なのに、読んでいる方も聞いている方も飽きないのがすごい。

  • 幼少期おもちの読み聞かせ人気絵本
    幼稚園の頃よく読んでた

  • 4歳2ヶ月。購入した絵本。
    ずっと憧れてて手の出せなかったかこさとし絵本。
    息子には長いかな、伝わらないかなとドキドキしながら4歳になったしついに購入した「からすのパンやさん」。昭和っぽさのあるリズミカルな日本語が並んでカラスの子どもたちや いずみが森の山のカラスたちを言葉やイラストで楽しく描いている。

    4歳3ヶ月、息子がまた「バナナちゃんを○○ちゃん(息子の名前)にしてよんで」と夜読んで欲しいと手に取ってくれた。実際はバナナじゃなくて黄色ちゃんいレモンちゃんなんだけど、1ヶ月あいてたのに、あのカラスの子どものたちが印象に残ってくれたんだとうれしくなった。
    まあ、いろんなパンを見ると商品なのにこれ食べちゃおうっていろいろ選んで食べたがるのだけど、パンが登場する絵本の醍醐味だよなとつくづく思う。

    いつの時代もやさしい心ある絵本だと思う。

  • 過去に読んだが全く展開を忘れていた。
    たくさんのカラスの描き込みも見応えがあったが、やはり変わり種のパンのページが楽しい!

  • 有名なカラスのパンやさん、一度は読んでみたかった。3歳向け絵本でよく紹介されているのでもっと短くて単純な内容かと思ったが、意外と長い。集中して聞いてくれるといいな。
    私だけかもしれないが、古い言葉が多いからか読むのが難しいので練習が必要。語呂は良いのでテンポよく読めるようになりたい。

    パンがかわいくて美味しそう。息子とどれがいいー?など会話が盛り上がりそう。
    読んだ後も、また繰り返し読みたいなと思える絵本。

  • 3歳の娘が、自分で読んでと持ってきてくれました。焼き上がったパンのページが特にすてきで、とってもおいしそう!と、目を輝かせて見ていてくれました。

  • パンがとっても美味しそう!
    読み終わったあと、足が勝手にパンやさんへ
    向かっていることでしょう。
    それか空を見上げて、どこからかこうばしい香りが
    してこないか、鼻をくんくんさせるでしょう。

    なんだけど!パンだけでなく
    一羽一羽丁寧に描かれている個性豊かな
    カラスたちを、その表情をぜひ見て欲しいです!

    お話の中でたくさんのカラスの名前が出てくるところ、誰がどの子なのかなって探したりみつけたりするのも楽しめるポイントのひとつです。

    1973年9月に初版のこの絵本
    お話カラスの夫婦が仕事も子育てもふたりで一緒にやっているところがまず素晴らしいなと思いました。

    子どもたちが生まれたところから
    子どもたちをきっかけにストーリーが進んでいくところが良いです。

    子どもたちの続編をまだ読んでいないのですが
    読むのがとても楽しみです。

    ひらがなとカタカナ(ふりがなつき)で書かれています。

  • 4歳と2歳の娘達に読みました。

    幼稚園にも置いてあり、人気の絵本らしいので1度読んでみようかと。
    長いですが、長女は面白かったようでジーと見ていました。
    次女は後半だらけ気味(笑)

    4匹の子カラスが生まれ、子育てで大忙しのカラス夫婦は、
    お店が汚くなり、パンが焦げたりするので、だんだんお客さんが減っていき貧乏になります。
    そして、焦げたパンは子カラス達のおやつとなります。
    子カラス達はおやつパンが大好き!
    友達にすすめると、どんどん話が伝わっていって、町中の話題になります。

    貧乏でも子育てを優先にする夫婦。
    親の作ったパンが大好きで友達に自慢する子供たち。
    家族みんなで仕事を楽しむ事。
    そして、子供のネットワークで再び繁盛するパン屋さん。

    小さい子供がいると、仕事がおろそかになり、収入は減るもの。
    でも、子供が大きくなると、逆に助けられる事がいっぱいある。
    巡り巡って幸せが訪れる素敵な絵本だと思いました。

  • パンのページに反応してました(8歳11ヶ月)

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著者プロフィール

加古里子 1926年、福井県生まれ。東京大学工学部卒業後、民間会社の研究所に勤務しながら、セツルメント福祉運動、生活文化活動に従事。退職後、東京大学、東京都立大学、横浜国立大学等で児童文化教育論、児童行動論を講義。この間、絵本・紙芝居・物語等の創作と著述を行い、伝承遊びの調査研究を行った。絵本には、『かわ』『ゆきのひ』『とこちゃんは どこ』『マトリョーシカちゃん』『あなたのいえ わたしのいえ』『ことばの べんきょう(全4巻)』『海』『地球』『宇宙』『人間』、著書に『加古里子 絵本への道』(以上、福音館書店)『伝承遊び考(全4巻)』(小峰書店)等がある。工学博士、技術士(化学)。2018年没。

「2018年 『だんめんず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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