牛若丸 (源平絵巻物語 第1巻)

著者 :
  • 偕成社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784034270103

感想・レビュー・書評

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  • 平家物語関連の児童書の隣に陳列されていた本。
    源平絵巻物語の絵本というのかな。この時代の話が好きなので、絵本で読めるなんて良い出会いであった。
    1〜10巻まであるので、図書館に行った際少しずつ読むことに決めた。絵巻でどのように描かれているのか楽しみだ。

    本書第1巻は、牛若丸と呼ばれた源義経の幼少時代から奥州の藤原氏の元へ行き元服するまで。
    平清盛や母の常盤御前も出てくる。

    (余談)
    源平の話といえば、今放映されているNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が思い浮かぶ。しかし私はタッキーの「義経」のキャストの方で脳内イメージが出来上がってしまっているので、「鎌倉殿〜」は馴染めないんだわ〜(-_-;)
    本書1巻をタッキーのドラマのキャストで当てはめてみたくなった。
    牛若丸は神木隆之介・滝沢秀明、平清盛は渡哲也、常盤御前は稲森いずみ、藤原秀衡は高橋英樹なんだなぁ。
    ちなみに次の巻に出てくる弁慶は松平健。源頼朝は中井貴一。(適役♡豪華キャスト☆)
    皆さんの脳内イメージはどうなのだろう?

  • 源氏と平家合戦について、史実をほどよく織り交ぜながら絵巻物語として楽しめるシリーズ1作目。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    タイトルの「牛若丸」からは、弁慶と牛若丸の出会いについての絵本かな??と想像しましたが、そうではありませんでした。
    この絵巻絵本では、牛若丸が平家から追われることになった理由、鞍馬寺での暮らし、そして自分の出自を知り、旅立つところまでがえがかれています。

    文章は現代調なので読みやすく、また絵と文がしっかりかみ合って、まるで本当に絵巻物を広げながら物語を読んでいる感覚になりました。
    紙芝居絵本としても味わえそうな感じで、絵を見ながら、音で文章を楽しめたらより絵に集中できそうだなと思いました。

    わたしはまったく歴史に疎いので、源頼朝と牛若丸が兄弟とは知っていたものの、牛若丸にはおなじ母から生まれた兄が2人いることや、父である源義朝の子どもとしては9番目であるため、元服後の名前が源九郎義継であることをこの絵本で知りました。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    余談ですが、図書館からこの本を借りて本棚にさしておいたところ、小6の息子が自分から手にとって読んでいてびっくりしました。
    (なかなか最近、息子に響く本を借りてこれていなかったため)
    感想を聞くと「ん、まあまあ。次あれば読むわ」とのことだったので、ほどほどに気になったようです(笑)

    後日知ったのですが、息子は学校で源義経二ついてパンフレットにまとめていたようで、それもあって「牛若丸」というこの絵本が気になって開いたようです。
    思いがけず学校の勉強とリンクして、絵本を開くきっかけになったことが、母としては嬉しく思いました。

  • 学習マンガより、絵がきれいで、お話もわかりやすい。
    絵はすごくきれいで、特に色が重ねてぬってあるのが、いい。人物の顔や服装、役目、風景など、当時の様子がよくわかる。
    牛若丸が、平氏を討つためにどういうけいこをしていたのか、おばあちゃんの関がむすめと孫の命を助けてって言ったりとか、小さなお話が、前に読んだ平家物語とかマンガよりも、わかりやすかった。(小5)

  • この絵本はいい。
    絵本だけど、文章が簡単すぎず、難しすぎない。
    絵も引きで描かれているから、動きがわかる。
    マンガと違って、アップの多用などは一ページもない。

    で、平家に追われる生活、母と別れて寺で暮らすさびしさなどが丁寧に描かれた後に、自分の父親の最期を知り、打倒平家に燃えるようになる姿が描かれる。
    カラス天狗相手に剣の稽古をしているのが和尚にばれ、剃髪し仏門に入るよう言われたとき、〈金売りの吉次〉の手引きで奥州の藤原氏のもとに行くことにするが、その時、吉次を狙った盗賊を退治したという話は知らなかった。

    知っていることも知らないことも、赤羽末吉の丁寧な絵でとてもよくわかる。
    この絵本はいい。

  • シリーズ1~10巻

  • 2012年4月25日

  • ★★★★★
    源平の物語を絵本・・というよりは絵巻物ですね。
    美しく力強い絵と、子供でもわかりやすい・しかし源平の世界を損なわない文章に引き込まれます。
    全10巻
    (まっきー)

    • knslさん
      このシリーズ、絵本として、また歴史の補助資料としていいですよね。最近は牛若丸や弁慶の昔話的エピソードを知らないで歴史を習う子もいるらしいので...
      このシリーズ、絵本として、また歴史の補助資料としていいですよね。最近は牛若丸や弁慶の昔話的エピソードを知らないで歴史を習う子もいるらしいので、紹介するといいかも(i44)
      2010/12/01
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著者プロフィール

●児童文学作家。1923年大阪府生まれ。早稲田大学仏文科卒業。在学中から早大童話会に属し、児童文学を志す。主な児童文学に『肥後の石工』『浦上の旅人たち』『光と風と雲と樹と』。そのほか絵本に「源平絵巻物語」シリーズ、『土のふえ』など。日本児童文学者協会賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞、芸術選奨文部大臣賞など受賞多数。1992年紫綬褒章を受章。2004年逝去。

「2017年 『ヘレン・ケラー自伝 (新装版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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