- Amazon.co.jp ・本 (79ページ)
- / ISBN・EAN: 9784034394601
作品紹介・あらすじ
ミッチ が 海でひろったのは にじいろにひかる 貝がら。
夜になると 貝のなかから ちいさなうたごえが きこえてくる。
いったい だれの こえなのかな?
ふしぎな ともだちとであう シリーズ第3弾!
ミッチは、花の種やきれいな石ころなど、道ばたでひろったものをコレクションしています。
ある日、家族であそびにいった海で、きれいな貝がらをひろいます。
ラッパに似たかたちで、にじいろにひかる貝がらです。
ミッチはすっかり気に入って家にもちかえり、机にかざります。
夜になると、なんとその貝の中から小さなうたごえが聞こえてきました。
ミッチは、うたごえのぬしと、ともだちになりたいと思うのですが……。
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どこからか、とつぜん 小さなうたごえが きこえてきた。とてもきれいな、女の子のうたごえだ。
びっくりしておきあがると、ぼくは くらいへやの なかをみまわした。どこから きこえてくるんだろう、このうた。そうおもって 耳をすませてみると、うたごえは つくえのうえに おいた、ラッパ貝がらから
きこえてくるみたいだった。
ぼくは ベッドからおりて、ラッパ貝がらのあなに 耳を ちかづけてみた。うん、まちがいない。たしかに 貝がらのなかから うたがきこえる。
(本文より)
感想・レビュー・書評
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字が大きくて小学校低学年の子も楽しく読めると思いました。
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ぼくが すなはまで ひろったのは、
にじいろに かがやく とびきりきれいな 貝がら。
よるになると、そのホルンみたいな ラッパ貝がらから、
女の子の うたごえが きこえてきた。
「いっかい あってみたいな……。」
目をあけたとき、ぼくは まっしろな どうくつのなかに いた。
どうくつのそとは、ひろい すなはまと 青い海。
うたをうたっていた 女の子は、どこにいるんだろう。
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道ばたでひろったものをコレクションしているミッチが、ひろったものをきっかけにしてふしぎなともだちと出会う創作童話シリーズ第3弾、2021年8月刊
ミッチのたからばこに入っているのは、まんまるのどんぐり、きんぴかのペンのキャップ、テントウムシのかたちのじしゃく、よつばじゅなくてむつばのクローバー……
「なんでこんなものをひろってくるの」とついつい言ってしまいそうになるけれど、子どもにとってはとくべつなもの、魔法によって世界が広がるもの、そしてあこがれとときめきと勇気をもたらすもの
1、2年生におすすめ
“ミッチの道ばたコレクション”シリーズ既刊
『セミクジラのぬけがら』2019年7月
『ドラねこまじんのボタン』2020年10月
コマツシンヤの描くミッチと“あおちゃん”がなんとも愛らしい