- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784036102006
作品紹介・あらすじ
桜若葉小学校のクスノキは
べつの世界とつながっている。
あちらの世界の住人と
こちらの世界の子どもたちのあいだにおこる事件は
カメレオンの探偵レオンにおまかせあれ。
レオンが探偵になったばかりのころの
3話とおまけのおはなし。
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サクラワカバ島という島がある。
この島は、桜若葉小学校と、いくつかの通路でつながっている。
小学校のひとたちは、その通路のことを知らない。というのは、小学校のひとたちは、ふつう、その通路をとおれないからだ。
けれどサクラワカバ島のひとたちは、その通路をとおって小学校に出入りできる。けれども、あまり小学校のほうにいこうとはしない。それでも、ときどきその通路をとおりぬけてしまうものがいる。そうなるとちょっとした混乱がおこる。
というのは、サクラワカバ島にすんでいるひとたちは、桜若葉小学校にかよっているひとたちとはすこしちがうからだ。
(本文より)
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感想・レビュー・書評
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シリーズ本だそうですが、これから読みました。
探偵になったばかりでどきどきしているというカメレオンのレオンに、高校で歴史を教えているヒキガエルのヒキザエモンが、自分もはじめて教壇に立ったときは不安だったと言い、
「いまのそれがしが、あのときのそれがしにいってやりたいことを、いまここでレオンどのにいうのでござるが、問題というやつは、おこるときにはおこるし、おこらないときにはおこらない。そして、もしおこっても、なんとかなるものでござるよ。」
私もいつも、初めてのことの前には緊張し、「案ずるより産むが易し」と自分に言い聞かせていますが、この言葉もそれに似て、勇気が出る気がしました。
第三話がよかった。
小学校3年生ぐらいからおすすめ。 -
桜若葉小学校といくつかの通路でつながる、べつの世界のサクラワカバ島
カメレオンのレオンはふたつの世界のあいだでおこる事件を担当する探偵になる
レオンのもとに持ちこまれたのは……
・サーカスの人気の芸をとりもどしてほしい──「ピョンの魔法」
・小学校にうっかり姿をあらわして、女の子に見られてしまい──「レオン、うっかりする」
・ヨットで島にやってきた3人家族の男の子が行方不明に──「ないしょの五日間」
『カメレオンのレオン』『小学校の秘密の通路』につづくレオンシリーズ第3作は、探偵になったばかりのレオンが出会う3つの事件とおまけのおはなし
岡田淳ワールド全開の学校ファンタジー、2022年5月刊
桜若葉小学校とサクラワカバ島を舞台にした『夜の小学校で』『森の石と空飛ぶ船』もあわせて読むと、小学校のクスノキをさがしたくなることまちがいなし -
さすが岡田淳さん。
第一話では、小学生たちがポップコーンのように校庭でピョンピョン飛んでいる光景は楽しそうだった。
第二話では、不思議なものを目撃して信じてもらえない子どもの気持ちに寄り添う大切さを教えられた。
メインの第三話は、親子の関係といじめ問題を扱っていて、いかにも児童書という感じで出来過ぎ感があるが、おもしろかった。
おまけの話は、おまけ。 -
レオンさんが探偵になってすぐのお話。
2話目がすごい短かった。
カエルは死ぬほど苦手だけど、ヒキザエモンさんはかわいかったな。
おまけの話、めっちゃ好き。