雪だるまの雪子ちゃん

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  • 偕成社 (2009年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036430604

雪だるまの雪子ちゃんの感想・レビュー・書評

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  • 児童文学のカテゴリに入るのでしょうけれど、大人が読んでもじゅうぶん感受性を揺さぶられるものがあると思います。

    山のふもとの小さな村のはずれに、ひとりで住んでいる雪子ちゃん。雪子ちゃんはふつうの雪だるまとはちがって、正真正銘、野生の雪だるまです。
    この発想にもう、やられてしまいます。
    しかも雪子ちゃんには家族がいるのですが、実在はしていなくて、雪子ちゃんの「記憶のなか」にだけ存在しているという…。雪子ちゃんはその「記憶のなか」のお父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんと時々お話をして、いろいろなことを相談している。
    「こわがるのはいいことだよ。(…)だって、注意ぶかいほうが不注意よりずっといいだろ?でもね、雪子、雪だるまにとって、こわいからといって凍りつくのは致命的なことだ」「いいかい、おじょうさん。こわいと思ったら、力いっぱいにらみなさい。にらんで、それがどの程度危険なものなのか、推し量るんだ」
    そう言うお父さんの言葉どおり、雪子ちゃんはどんな未知の存在にもひるまず臨んでいきます。
    「わたしは雪だるまの雪子よ。あなたはだれ?」かならずこうして自ら名のり、相手をたずねる雪子ちゃんの、なんと勇ましいこと!

    百合子さん、たるさんという素敵なお友だちと過ごす時間を楽しみ、学校に行っては子どもたちとも仲良くなり、雪子ちゃんはどんどん世界を広げていきます。

    雪子ちゃんの好物はバター。たべやすいように、四角く切りわけて、いつもつめたく冷やしてあって、気持ちをつよくしたい時にはいつでもバターを一つ口に入れる。
    趣味は読書。とは言っても字は読めないのだけど、「重すぎもせず、軽すぎもしない」「ちょうどいい重さのものである」本が好きらしく、「紙と、古いもののにおい」や、「ひんやりとしめった、気持ちのよい感触」を楽しみながら小さな手でページをぱらり、ぱらり、とめくっていく。

    読み終わる頃にはすっかり雪子ちゃんが私の「記憶のなか」に居座っていて、愛おしい、たいせつなお友だちになっていました。

  • 童話だけど、残酷さや教訓めいたものは一切無くて
    世界に驚きや新鮮さが溢れていた子供の頃の感覚を
    思い出させてくれるような、
    野生の雪だるまの雪子ちゃんのお話。
    冷たいバターを舐めるのが雪子ちゃんの好物なんだけど
    それが妙においしそうに感じるから不思議。

    挿し絵が微妙にかわいくないところがかわいい。
    装丁やタイトルも含めて全体的に非常にかわいらしくて
    優しい本でした。

  • 野生の雪だるま、雪子ちゃんが主役の読みやすい童話風なファンタジー小説。ていうか、野生の雪だるまって自分で書いててなんだけれど、面白いな。

    雪子ちゃんは野生の雪だるま。バターが好物。暖かくなると休眠に入るの。字はあんまりわからないけれど本が好き。ネズミと友達になりたくてベットにクッキーを蒔く。自由気ままでオシャマな雪子ちゃんと一緒に、本の世界をウロウロのんびり楽しみましょう。

    ていうか、野生の雪だるまって…!!

  • 娘が読書感想文用に選んだ1冊。
    江國 香織さん、透明感がありすぎて、です。ます。ました。の文章の小説が苦手な私は避けてきた作家さん。
    でもこれを期に、もっと江國ワールドを知りたいと思いました。
    です。ます。の小説は、私を眠くさせるのだけど、
    この雪子ちゃんの世界は、いつまでもその世界を忘れられない、
    そんな何かがありました。
    野生の雪だるまなんです。彼女。知りたくなります。

  • 『雪子ちゃんは正真正銘、野生の雪だるまだからです。そして、そのことを大変誇りに思っています。』

    雪子ちゃんには、隣人の百合子さんがいます。
    小学校の生徒や先生もお友達です。
    いつか溶ける日まで、精一杯、楽しく自由に生きています。
    素敵な絵本です。心温かく読了です。

  • 粉雪ふわふわ温かい粉雪のようなお話。雪子ちゃんが自立した野生の雪だるまで、良い塩梅だった。作品から醸し出される雰囲気がたっぷりとしていて、開いているだけで満たされる本。山本容子さんの絵も明るくて優雅。浸っていて読みが進まなかった、そんな作品です。

  • 生きている雪だるまの雪子ちゃんの物語だが、現実から離れ過ぎず、1センチ浮いているくらい。
    周囲の人間達は皆温かいが、雪子ちゃんに過剰に干渉しない。
    その距離感がちょうどいい。
    雪子ちゃんがちょっと小憎たらしいのも、山本容子さんの挿画が可愛過ぎないのも、ちょうどいい。

  • 野生の雪だるまの雪子ちゃん。

    画家のおばあちゃん、百合子さんの家の隣の物置に住み、気が向いたら学校へ行ったり、百合子さんと遊んだり。

    まだ小さい雪子ちゃんの世界はとても美しい。

    そして周りの人間達もとても優しい。
    ゆったりと優しい気持ちになれる物語だった。

  • 丸くて白い雪子ちゃん、かわいい‼️

    それから、学校で友達になったちなみちゃんのお母さんが、マンドリンを弾けるってとこが気に入りました〜^o^

    山本容子さんの銅版画も綺麗でした。

  • 雪だるまは人間が作るものだけではなく、野生の生き物として存在し、人間と友達になって仲良く暮らす、そんな世界のお話。今の季節にぴったりな童話。2013/025

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雪だるまの雪子ちゃんの作品紹介

あいらしく、りりしい野生の雪だるまの女の子雪子ちゃんの毎日には生きることのよろこびがあふれています。著者が長年あたためてきた初めての長編童話にオールカラーの銅版画を添えた宝物のような1冊。

雪だるまの雪子ちゃんの文庫

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