雪だるまの雪子ちゃん

著者 :
  • 偕成社
3.69
  • (38)
  • (41)
  • (55)
  • (11)
  • (2)
本棚登録 : 497
感想 : 86
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036430604

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 童話だけど、残酷さや教訓めいたものは一切無くて
    世界に驚きや新鮮さが溢れていた子供の頃の感覚を
    思い出させてくれるような、
    野生の雪だるまの雪子ちゃんのお話。
    冷たいバターを舐めるのが雪子ちゃんの好物なんだけど
    それが妙においしそうに感じるから不思議。

    挿し絵が微妙にかわいくないところがかわいい。
    装丁やタイトルも含めて全体的に非常にかわいらしくて
    優しい本でした。

  • 野生の雪だるま、雪子ちゃんが主役の読みやすい童話風なファンタジー小説。ていうか、野生の雪だるまって自分で書いててなんだけれど、面白いな。

    雪子ちゃんは野生の雪だるま。バターが好物。暖かくなると休眠に入るの。字はあんまりわからないけれど本が好き。ネズミと友達になりたくてベットにクッキーを蒔く。自由気ままでオシャマな雪子ちゃんと一緒に、本の世界をウロウロのんびり楽しみましょう。

    ていうか、野生の雪だるまって…!!

  • "野生動物"の雪だるま・雪子ちゃんが過ごす、ある冬の物語。子どものように無邪気で愛らしく、でも野生動物らしい凛々しさもある雪子ちゃんが毎日楽しく生きている姿に癒されます。ただ…雪子ちゃんの顔が…変にリアルで怖い(笑)まるで絵本のように癒してくれ、ずっと手元に置いて何度も読み返したくなるような作品でした。

  • 山本容子さんに惹かれて購入
    カバー表紙と
    カバー外した表紙の違い
    カラー挿絵など
    こだわりが詰まってる一冊
    夏に読んだけど
    やっぱり冬の冷たい空気を吸いながら
    読んだ方が良かったかな
    妙興寺のブックオフにて購入

  • 可愛らしい小説だった。優しい気持ちで、安心して読み進めた。何よりも装丁や挿絵が山本容子さんの作品だったのが、選んだ一番の理由。本まるごとが素敵な作品だった。

  • 野生の雪だるまの雪子ちゃんのお話。
    江國さんの世界観が満載で
    読んでよかったと思える一冊です。

  • 生きている雪だるまの雪子ちゃんの物語だが、現実から離れ過ぎず、1センチ浮いているくらい。
    周囲の人間達は皆温かいが、雪子ちゃんに過剰に干渉しない。
    その距離感がちょうどいい。
    雪子ちゃんがちょっと小憎たらしいのも、山本容子さんの挿画が可愛過ぎないのも、ちょうどいい。

  • 野生の雪だるまの雪子ちゃん。

    画家のおばあちゃん、百合子さんの家の隣の物置に住み、気が向いたら学校へ行ったり、百合子さんと遊んだり。

    まだ小さい雪子ちゃんの世界はとても美しい。

    そして周りの人間達もとても優しい。
    ゆったりと優しい気持ちになれる物語だった。

  • 雪だるまは人間が作るものだけではなく、野生の生き物として存在し、人間と友達になって仲良く暮らす、そんな世界のお話。今の季節にぴったりな童話。2013/025

  • ピュアで少しおしゃま(死語?)な雪子ちゃんの心あたたまるお話。

    雪の日にまた読もうっと。

著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

江國香織の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×