源平の風 (白狐魔記 1)

著者 :
  • 偕成社
4.15
  • (104)
  • (87)
  • (52)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 793
感想 : 95
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037442101

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 小学生の時に大好きだった本。図書館に行ったら読んだことのない続きが沢山出ていたので、一から読み直し。やっぱり圧倒的に面白い。大人が読んでも面白い。仙人の元で修行を積んで人間に化け人間を観察する一匹の狐の話。

  • 歴史に興味を持つきっかけになりそう。
    キツネ目線で書かれているのが面白い。
    いい本に出合えたと思える一冊だった。

  • 芦田愛菜さんおすすめでかりてみた。
    おおよその歴史の内容をわかりやすくキツネ目線で書いていて殺伐とした戦なのに何故起こるのか、武士の心構えをキツネは学んでいく。人間を知らないので小さな疑問も丁寧にかいていて教育向けだと思う

  • 不老不死になった狐が源義経や織田信長など歴史上の有名人に会って歴史的な瞬間を見つめていくという話。教科書で知識として知っているだけだった事柄や人物が、実際に物語の中で動き回っているといろいろと想像できて一層楽しい!(『愛菜の本棚』より 芦田愛菜ちゃん感想)

    キツネは人間のことが知りたかった。危険なのは弓をもった漁師だ。でも、弓矢で殺し合う人間もいた。変な服を着て、馬に乗っている。「げんじ」と「へいけ」というらしい。
    (『キラキラ子どもブックガイド』玉川大学出版部より紹介)

    白駒山の仙人の弟子となり、修行ののち、人間に化けることができるようになったきつね、白狐魔丸の人間探求の物語。第一巻にあたる本書では、世にいう「源平の戦い」にまきこまれたきつねが、兄頼朝に追われ落ちゆく源義経一行に同行、武士の無情を目のあたりにする。

    ・キツネが歴史上の人物と出会い、人と人はなぜ殺し合うのか、身代わりになって死ぬとはどういうことなのかなど、史実と人間の内面とを興味深く見つめていく歴史ファンタジー。
    ・歴史好きな子も、歴史を知らない子も(きつねといっしょに)楽しめる。

    「人間に興味を持ったキツネの白狐魔丸。源義経の一行と出会って源平の戦いを目の当たりにし、人間はなぜ争いを繰り返すのか、考えます。」

  • 小学生の頃以来の再読。読みやすく面白かった。
    白狐魔丸が純粋に様々な人間に興味や疑問を持ち、学んでいく姿が良い。

  • 児童文学なので読みやすいです。歴史に興味を持つキッカケになればと思い、読み始めました。キツネが人間に対して抱く疑問に考えさせられます。後にキツネが導き出す答えにもなるほどと納得しました。次巻が楽しみです。

  • 図書館で見かけて、作者の情報を見ると『ルドルフとイッパイアッテナ』の著者だとあったので読んでみた。『ルドルフとイッパイアッテナ』はアニメを最初のほうだけ見て、あんまり好きじゃないと思ってやめたけど、これを読んで面白かったら読んでみようと思い借りてみた。

    借りてはみたけれど、キツネの性格に説得力を感じられなくて、面白さがわからなかった。

  • 面白い。

  • 人間の生き様に興味を示した一匹のキツネが、仙人のもとで修行し人間に化ける術を習得。“白狐魔丸”という仙人ギツネとして生まれ変わる。
    このキツネが、日本史上の大きな事件や英雄たちと遭遇し、人間がなぜ殺し合うのかという疑問の答えを探し、時を旅する大河タイムファンタジー。(本書の紹介文から引用) 続刊あり。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    【源平の風】
    源平合戦の最中に源義経と出会い、命を救われる。後に頼朝に追われるようになった義経一行と再会し同行する。武士の生き様をしかと見届ける中、
    「戦は敵も死ねば味方も死ぬ。戦いに勝つよりも、戦いをうまく避けるのが大将の務めではなかろうか」
    という答えを出す。今日の戦争を思い、考えさせられる。

    キツネが人間に興味を持ち、言葉を取得する…という展開が、同著者の猫が主人公の話「ルドルフとイッパイアッテナ」を思い出し、私は好きだ。
    本書もキツネから見た人間の世界がよく観察され提示される。
    ・人間は「縁」という言葉をよく使う。人と人との見えない関係をいっているようだ
    ・執念深いのはおろかなこと など。

    また源平の歴史の他、仏教の教え「転生」についても触れる。生き物は死ぬと別のものに生まれ変わるという。キツネの化身を、生きながらにしてなりたいものになれる“転生”と見立て、我々人間の日頃の行いや生き方を省みることの提示をされているかのようだ。
    大人なのに知らない気づかないことを、教えられたり考えさせられたりする。とにかく斉藤洋さんの物語の内容は深い。

    ブク友のやまさんのレビューから興味を持ちました。やまさん、ありがとです。

    • やまさん
      なおなおさん♪こんばんは(^-^)

      なおなおさん♪のレビューを見ていて気がついたのですが、
      本を登録するときに「タグ」で㋐、㋑とかを...
      なおなおさん♪こんばんは(^-^)

      なおなおさん♪のレビューを見ていて気がついたのですが、
      本を登録するときに「タグ」で㋐、㋑とかを入力しているのを見ました。
      タグで検索するのにいい方法ではないかと思い。
      私も、著者名の部分を少し著者名の前に㋐、㋑を入力しました。
      ありがとうございます(*^_^*)
      2022/08/10
    • なおなおさん
      やまさん、コメントをありがとうございます(^^)

      やまさんのレビューの「えぇーキツネが人に化けたい…」×源平の話に惹かれ、図書館で借りて読...
      やまさん、コメントをありがとうございます(^^)

      やまさんのレビューの「えぇーキツネが人に化けたい…」×源平の話に惹かれ、図書館で借りて読みました。
      面白かったです。

      タグの㋐とか㋑ですね(^^)!
      作者タグをすぐに検索したくて、目立つようにやってみたんですよ。
      そしたら、読んだ冊数別になりますが、あいうえお順に並んでくれるので、大変便利です。
      やまさんも是非!
      ちなみに好きな登場人物タグも設けており、「♡」を付けております^^;
      2022/08/10
  • えぇーー、キツネが人に化けたい…
    設定が面白い、
    そして高評価。これは読むしかない。

    母キツネから独立した幼いキツネが、猟師に追われて逃げて行くうちに、敵である人間を知ることだと思い。人里に踏み入り、人を観察し、人の習慣を知り、その過程で人の言葉を覚える。途中で平家を討つ源義経に助けられながら。
    キツネは、人に化けることができる仙人がいる白駒山をめざして東に旅をする。仙人が、白い大きなキツネから若者に変わるのを見て白駒山で修業をし、キツネも人の姿になることが出来たが、尻尾がついている。どんなに変身しても尻尾のついた人間になる。仙人は、心を「空」にすると……と言うが。キツネにはわからない。
    ある日、源頼朝から逃げる義経を逃がすために郎党・佐藤忠信を無心に助けていたら。何回人間に変身しても尻尾が現れなくなった。キツネは、もしやこれが仙人が言った「空」かと思う。

    【読後】
    子供向けに分かりやすく書かれています。分かりやすく、人の生き方を書いているように思いました。面白く、展開が早く、飽きることがなく、先に先にとページをめくっていきます。

    【この本を知ったきっかけ】
    斉藤洋さんの本を読むのは初めてです。図書館で手に取った時に、字の薄さと、堅そうな表紙と絵を見てこの本は読めるのかなと一瞬思いましたが。皆様のレビューを読んでこれは面白そうだと思ったことを、思い出し持って帰って来ました。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    源平の風 ー 白狐魔記(しらこまき)シリーズの1冊目
    1996.02発行。字の大きさは…小(字の大きさは中、字が薄いので小)。
    2022.07.19読了。★★★☆☆
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    • なおなおさん
      やまさん、こんにちは。

      やまさんのレビューが面白くて、私も読みました(^^)
      "羽州ぼろ鳶組"も読みました!どこかで報告コメントしたのです...
      やまさん、こんにちは。

      やまさんのレビューが面白くて、私も読みました(^^)
      "羽州ぼろ鳶組"も読みました!どこかで報告コメントしたのですが、お礼を言いたく、しつこくてごめんなさい^^;
      2022/08/10
    • やまさん
      なおなおさん♪こんばんは(^-^)

      素適なレビューですね。
      「羽州ぼろ鳶組」の登録は、
      玉麒麟 羽州ぼろ鳶組シリーズの8作目からで...
      なおなおさん♪こんばんは(^-^)

      素適なレビューですね。
      「羽州ぼろ鳶組」の登録は、
      玉麒麟 羽州ぼろ鳶組シリーズの8作目からです。
      なお、ブクロクでの登録は、
      平成31(2019)年3月27日に読み終わった本から
      ブクロクで管理するようにしています。
      このために8冊目の前は登録していません。
      ありがとうございます(*^_^*)
      2022/08/10
    • なおなおさん
      やまさん、お返事をありがとうございます。

      「羽州ぼろ鳶組」8作目からでしたね!
      そこにコメントを書いたのかな…。
      江戸の火消に興味がわき、...
      やまさん、お返事をありがとうございます。

      「羽州ぼろ鳶組」8作目からでしたね!
      そこにコメントを書いたのかな…。
      江戸の火消に興味がわき、博物館にも行っちゃいました!
      オススメくださり感謝です。ありがとうございました(^_^)
      2022/08/10
全95件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1952年、東京都生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。1986年、『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞受賞、同作でデビュー。1988年、『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞受賞。2013年、『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞受賞。「どうわがいっぱい」シリーズの作品に、「もぐら」シリーズ、「ペンギン」シリーズなどがある。

「2022年 『がっこうのおばけずかん シールブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

斉藤洋の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有川 浩
荻原 規子
伊坂 幸太郎
森 絵都
有川 浩
有川 浩
上橋 菜穂子
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×