封神演義 上 妖姫乱国の巻

著者 : 許仲琳 渡辺仙州

• 偕成社 (1998年11月1日発売)

作品紹介・あらすじ

千年狐の化身・妲己に惑わされ、忠臣たちや、はては妻である姜皇后まで殺してしまう紂王。乱心したこの紂王に反旗をひるがえし西伯侯・姫昌はたちあがる。姫昌には、仙界から強力な仙人が策士として、おくりこまれた。その名は姜子牙。太公望である。姜子牙は、人界と仙界から、あらたなる世界、神界をつくるべく、密命をおびていた。三千年前の古代中国ファンタジー。

感想・レビュー・書評

[放浪金魚さんの感想 · 2018年1月19日]

好色が災いし女媧の怒りを買った商王朝（殷）の31代目紂王。女媧は紂王のもとへ千年狐の化身・妲己を向かわせる。妲己は自らの美貌で紂王を惑わし、忠臣や妻である姜皇后をはじめ多くの命を奪っていた。
民の信頼も厚い西伯侯・姫昌は紂王に7年捕らわれたのち釈放、西岐へ戻ったさきで本作品のキーとなる仙人・姜子牙（太公望）と出会う。

登場人物はとにかく多いものの、ページ上部に人物や武器の解説が度々紹介されているので頭を整理しながら読み進められます。児童文学なので文字も大きめ、ルビもしっかり。人物の心情まで深堀りされないので物語としてはやや物足りなさを感じます。しかし『封神演義』の世界観をざっと把握するには丁度良いボリューム感だと思いました。
中・下巻も楽しみ。

[鮎さんの感想 · 2021年4月10日]

児童文学用とは言え、大人が呼んでもそこそこ読み応えがある。小説は読めるけど難しいのはちょっと…という人向けの「封神演義」訳本。

[だまし売りNoさんの感想 · 2023年2月21日]

殷周革命を神話ベースで描く。スケールが壮大である。古代中国人の想像力の大きさに驚く。

[ஜあびஜさんの感想 · 2022年9月25日]

20220924
覚書
１：紂王　２：蘇護　３：妲己　４：姜皇后　５：商容
６：那吒　７：姜子牙　８：姫昌　９：太公望
10：比千　１１：崇侯虎

中国歴史、中国ファンタジー、江湖が舞台のもの等々、
結構好きなのでなるべく読むようにしていますが、
中国物は登場人物が多すぎて、名前（あざなも含む）や
地名がどうにも頭に入らない（笑）
だから三国志は小説を読んでから数ある映画を見て、
ドラマ化された度に見て復習しながら頭に叩き込んだ。
この封神演義は児童書だが、初めて読む大人でも面倒に
思わずスルスルと読める。封神演義入門書という感じ。
夫が殷周伝説全巻を売る！と腹を決めたので、
私は急いで↑２２巻読破後、図書館でこの封神演義全３巻を借りてきて読んでいる最中。

太公望＝姜子牙＝姜大公は伝説的人物。
　中国では、老人の英雄像
那吒は西遊記、水滸伝（項充）で出てきます。
　中国では、少年英雄の象徴

[sepiaさんの感想 · 2022年6月26日]

水滸伝や三国志も興味はあるけど人の名前が絶望的に覚えられない(漢字難しい…)のでとりあえず児童書から読もうと思って…あとフジリュー版の封神演義を読み始めてたので…

登場人物多くて前半の時点で心折れそうだったけど、読みやすくてわかりやすくて面白い。
姜子牙が太公望と呼ばれるのいつなんだ？とか、太公望が主人公ムーブ起こすのいつだ？と思ってたら200ページ超えてからやっと出てきた。
中、下もあっという間に読めそう。

[百子さんの感想 · 2020年10月4日]

面白い。
ファンタジー要素は三国志と西遊記の間くらい。

[ミライさんの感想 · 2020年4月26日]

【再読】

感想は下巻にて。

[よりさんの感想 · 2018年12月17日]

図書館で。
タイトルだけは知っているけれども読んだ事なかったなぁと借りてみました。中々に極悪非道。でも天子が悪いんじゃ無くて妖婦が悪いって辺りが昔の中国伝記だなぁ。

太公望って名前の理由もわかってなんか納得。
続きも楽しみ。

[しかわさんの感想 · 2018年10月6日]

2018/09/19-09/27

[ふるさとのねこさんの感想 · 2018年7月26日]

小学生の頃読了