校閲ガール

著者 :
  • KADOKAWA/メディアファクトリー
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本棚登録 : 1432
感想 : 256
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040663630

感想・レビュー・書評

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  • 可愛いお仕事小説。
    大好きなファッション誌を作りたかったのに校閲部に配属されてしまった主人公が奮闘する。
    校閲の仕事って本当に難しそうだ。
    でも読んでる分には面白い。
    もっと知りたい。

    テンポがよくて読みやすいし、仕事のこういうところは楽しいよねという前向きな気持ちにもなれる(長続きするかは分からないけど)。
    そんなお仕事小説は大好きだ。

  • 校閲はとても大切な仕事だと思う。
    僕には性格的に絶対に無理なので、尚更尊敬。

    楽しめるお仕事小説。

  • 主人公は、大好きなファッション誌の編集がしたくて出版社にはいったのに、校閲部に配属されてしまった校閲ガールこと河野悦子。
    校閲というお仕事小説か、校閲から始まる日常ミステリのようなものを想像していたんだけれど、ずいぶんコミカルタッチでライトな読み物だった。まぁそれはそれで良し。
    私は今まさに校閲の勉強をしているので、それをいち会社員として仕事にしている悦子が羨ましい。あーでも編集も憧れる。
    出版社内での仕事シーンが多くて参考になるので続編もとりあえず読んでみよう。ドラマもそのうち。

  • 軽めの本なので、読みやすい。
    ずいぶん前に見たドラマの映像が頭に浮かび、そのまま楽しめるが、それに上乗せしていくものはあまりないような…。ドラマが原作をうまく表現していたとも言えるのかも。
    疲れている時でも、さくさく楽しく読める、こんな作品も良いな、と思いました。

  • お互いに本音を言い合って、仲良くなるような女性同士の友情を築ける人ってすごいと思う…。というか、本音で言い合うから、仲良くなるのか?よくわからない。

  • ★3.5

    週刊誌と女性ファッション雑誌が主力の総合出版社・景凡社。
    小学生の頃から、景凡社の少女雑誌と共に育って来た悦子。
    ファッション雑誌の編集者を夢見て入社したが、
    配属先は校閲部…。


    悦子の口が悪いのは、校閲部に気に入られる事なく
    早く文芸関連の部署から離れて女性誌に異動する為の演技…。
    悦子の歯に衣着せぬ毒舌がめちゃんこ面白い。小気味良い。
    同じ校閲部のグレーゾーンの米岡や、
    作家のプライベートしかサポートしない編集者・貝塚
    大御所の作家先生本郷にも言いたい放題。
    実際に、こんなに口悪くては働けないよなとは思ったけど…(笑)
    毒舌が、気持ち良い。

    校閲って何となくのイメージで漢字の間違いや誤字脱字を
    訂正するくらいかと、思ってたけど、あんなに内容について
    校正してるなんて知らなかった。
    校閲部から早く異動したいと思ってる悦子だけど、
    仕事は真面目に取り組んでる姿も良かった~。

    テンポが良くって、面白くって一気読み。
    元気を貰えた感じ。
    少しずつ過去の作品にもリンクしてるのも嬉しかった。

    悦子の一目惚れも、これから発展しそうな予感…。
    悦子達のその後が知りたいので、続編が出ると良いなぁ。

  • ファッション誌が大好きで出版社編集部に
    就職した河野悦子。しかし、配属されたのは
    文芸校閲部だった…

    アンソロジーに収録されていたのを読んで
    面白かったので読んでみました。
    明るくカラっと楽しめるお仕事小説。
    ちょっと装丁、表紙で損してる気が…
    明るくてポップなのは合ってますが
    文庫ではもっとおしゃれになるといいですね…

    主人公、悦子の物言いがすごくきつく、
    ファッション以外のことに対して
    あまり敬意を払わないですし
    物おじしないので短編集の時点で
    ちょっと苦手だったのですが
    色んな側面から通して読むと
    悦子のファッションに対する情熱はすごく、
    満足はしていないものの
    仕事だから、と自分が納得するまで
    物事に取り組む姿勢は読んでいて楽しかったです。

    個人的に章と章の間にある悦子の研修メモが
    好きでした。そうなんだ~っていうマメ知識と
    本に携わってないとこういう風に思うのね…
    という面白さがあって…

    【文芸誌】小説がいっぱい載ってる別マみたいなもの。

    って…説明が雑すぎる!(笑)
    実写化に向いてそうな感じ。
    校閲の仕事ってこんななんだ~と興味深かったし
    続編が出たら読んでみたいです。

  • ファッション誌の編集に憧れて出版社に入った河野悦子。しかし彼女は、「コウエツ」の名前のせいだけで(?)、校閲部に配属されてしまう。
    書籍や雑誌の文字や内容をくまなくチェックするその部署は、悦子の抱いていた出版社のイメージとはかけ離れた場所。それでもいつか憧れの編集部に入るため、ブツクサ言いつつも日々の仕事には懸命に取り組んでいく。
    悦子の、周りの男性をズバズバ斬っていく行動や冷静な視線が気持ちいい。あの行動力があれば、きっとこの先、どこに行ってもやっていけるんじゃないかな。
    続編も十分ありそう。期待して待ちたいと思います。

  • 出版社に就職した主人公・悦子は華やかなファッション誌部門を希望しながらも、興味の湧かない文芸書の「校閲部」に所属となる。仕事仲間や小説家たちと送る、真剣な、時にドタバタな日々を描いたお仕事小説。

    文芸担当でありながら小説は読まないとハッキリ言い、どんな相手にも物怖じせず、良く言えば素直、悪く言えば容赦ない悦子ですが、任せられた仕事はきっちり全うする姿は好印象です。軽く読める上に、ストーリーのなかで校閲という仕事の面白さと大変さに触れることもできます。おかしいと感じる箇所に気付く力や、その矛盾点を事実と照らし合わせ論理的に指摘する様、文字一つ一つと向き合う根気や集中力など、職人のような後ろ姿を想像しました。

    悦子は校閲部は性に合っていないと感じながら日々仕事を捌いていきます。しかし、人との関わりや自分のやるべきことをやる過程のなかでふとした瞬間に自分のやりがいをそこで見出す様子は、仕事をしている人にとって少なからず経験があるように思います。
    どこで目にしたか忘れましたが、個人的に好きな言葉をふと思い出しました。
    「自分のやりたいことをやるのが仕事ではない 与えられた仕事を自分らしくやるのが仕事だ」

    明日も頑張ろうというエールをもらった気分に。

  • ダヴィンチでおすすめ本として紹介されてたから図書館で借りました。うーん、ランチのアッコちゃんと似た印象。最近こういう女性像好きだよね。口は悪かったりでもスパッと物事を切る、仕事は一生懸命で恋愛も頑張ってるというかときめこうとしてるというか。
    おすすめランチ頼んで和食定食だと思ってたらキッシュのランチだったそんな感じ。オシャレで読みやすいし面白い。でも和食定食を期待してた。

著者プロフィール

1976年神奈川県生まれ。2006年『花宵道中』で女による女のためのR-18文学賞の大賞と読者賞をW受賞しデビュー。『白蝶花』『雨の塔』『セレモニー黒真珠』『野良女』『校閲ガール』シリーズ等著書多数。

「2023年 『百合小説コレクション wiz』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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