- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040722849
作品紹介・あらすじ
巷を騒がす連続神隠し事件。その被害者が消えた後に、関口の初長編小説『蜃の楼』が残されていた。犯人探しに巻き込まれ、関口は東京を彷徨う。視界には天を衝く長大な鉄塔“スカイツリー”が鎮座して――。
感想・レビュー・書評
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不思議な小説だった。
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三冊目の薔薇十字叢書。たくさんシリーズ出てるんですね、これ。
京極夏彦ファンで手当たり次第買ってたらきりないな!これ!笑
三冊目にして、なんかようやく巡り会えた感じ。
今までのセレクトが悪かったのかなー。
これが一番本来の百鬼夜行シリーズに近い気がする。
妖怪の絡め方とか、関くん(ではなかったけど、そう思わせる部分)の鬱っぷりとか。笑
百鬼夜行シリーズの魅力って、キャラクターももちろんだけどあの妖怪の薀蓄とか事件との関連性だと思うので。
最後にきっちり京極堂が落として終わりってところが正統派継いでるなーと。
(あくまでも“解決”ではなく“落とす”で。)
いくつか読んだ中で、これは…??と思うようなのは、キャラクターが全面に出てるだけでなんとも微妙、もうその程度なら妖怪出さなくていいじゃん!って感じだったので。
京極夏彦の百鬼夜行シリーズを読む前の肩慣らしにすごくいい一冊だと思います。
@手持ち本 -
本家は戦後の話なのに、いきなり東京スカイツリーが出てきてビックリ!Σ(×_×;)!その後も時間をあちこち(゜゜;)途中から近代日本史の授業を受けているようで、辛かった(歴史は苦手だよ(T.T))一体どうなっちゃうの!?と思っていると、あの方が登場して最後を締めてくれた!(*^▽^*)
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闇雲に買おうとしてるわけでは…(略
ラノベ系の購入基準はイラスト担当者の比重が大きいんですよ!toi8さんなんだもの!著者の方はお初です。
「蜃」というだけあって、エンドレスなんちゃらかと思うような幻惑の中で物語が進むので、そりゃもう酔うわ酔うわ。最終的にもメタっぽい要素もあって、関口実はすごい人みたいになってるし、でもこのぐらぐらっぷりがまさに関口そのものみたいな感じで、「あー関くんいつもこんなような世界(ここまで酷くないにしても)にいるのかな〜そりゃしんどいな〜」なんて、疑似関体験したい方は是非。酔い止め持参で。