誰がテレビを殺すのか (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
3.57
  • (1)
  • (6)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 71
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040822051

作品紹介・あらすじ

ネットがここまで普及した今、テレビの存在感が年々薄れていることは誰もが認めるところです。

しかしながら、まだまだテレビの影響力は衰えていないのも事実です。ただし、テレビ自身が変わっていくことを怠れば、この先間違いなく「殺されていく」でしょう。

私が今、テレビ局の経営者になることがあったら、どんな改革に着手するだろうか……。

そんな発想に立ちながら、現在のテレビ業界の抱えている問題やそれらをクリアするための方策、そして未来について語っていけたらと思います。

本当にテレビは殺されてしまうのか。それとも生き残りに成功し、これからも視聴者を楽しませてくれるのか。

読者の皆さんも、これから先のテレビの運命がどちらに向かっていくのか考えていただきつつ、読み進めていただければ幸いです。

(「はじめに」より)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ・民放ドラマ 1話 2,000〜3,000万円
    →Netflix 1話6億円 24話で144億円 ハリウッド映画並み
    ・NHKの出演者ギャラは民放の半分から三分の一。ただし知名度が飛躍的に上がるから出演したい。
    ・テレビは世帯メディアとしての立ち位置が復活。
    ・個人メディアはスマホ。
    ・事務所の影響力が強い
    →制作した番組をどのルートで流通するかまで事務所が影響を持つ

  • テレビの現状と未来を考察した本。
    若者がテレビを見なくなって、現在のネット重視への流れは止められそうになく、今後テレビは凋落していくとの予想で、著者はテレビはコンテンツ提供会社になった方が良いとの見解だ。おそらく今後は放送局の長所とネットとの妥協点を見出して存続していくことになるのだろう。
    自分は50代でネットもよく使うけれど、未だにテレビ世代だ。ドキュメンタリーや報道、討論番組をよく見るが、テレビは自分の好き嫌いも含めて様々な意見や見解を知ることができる。一方、ネットの場合は自分でコンテンツを選択するので、好きなものばかり見てしまい見解が偏ってしまう傾向がある。現在のテレビの凋落を見ると、そういう考え方は少なく、やはり「面白さ」「便利さ」でネットが選ばれているように思う。この先、テレビは生き残りのため、資本力のある放送局がネットの面白いコンテンツを取り込んで行く流れになるような気がする。

  • テレビなんて全く見なくなった。
    でもニコ生も見ない。。
    ネットが主流になっていくのは当然の流れ。テレビとかいらない。全く見ない。

  • テレビを取り巻く様々なITの現状を、夏野剛氏がつづった一冊。

    とれたてて真新しい話はなかったもの、現状をトレースすることはできた。

  • インフラを抱えるということが、戦略転換の判断を鈍らせ、組織の発展を阻むということを、新聞社の販売店網、NTTの独自構築サービスISDN、ジェイコムのケーブルネットワークなどの実例から、理解できた。
    インフラを作って安心し、そのインフラを元に開発するということに固執せず、生まれて来たアイデアを枠にとらわれず実行でき、イノベーションが起きる組織作りが必要であると考えた。

  • 何事も変わろうとする意識が大事
    テレビは誰も殺そうとしてないし娯楽は誰もが必要としている

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1988年、早稲田大学政経学部卒業、東京ガス入社。95年、ペンシルバニア大学経営大学院卒業。96年、ハイパーネット取締役副社長。97年、NTTドコモ入社。榎啓一、松永真理らと「iモード」を立ち上げる。2001年に米国の経済紙『ビジネスウィーク』にて、「世界のeビジネスリーダー25人」に選出される。執行役員を経て08年にNTTドコモを退社。現在は慶應義塾大学特別招聘教授のほか、ドワンゴ、セガサミーホールディングス、トランスコスモス、グリー、USEN-NEXT HOLDINGSほか多数の企業で取締役を兼任。

「2018年 『誰がテレビを殺すのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

夏野剛の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×