こゝろ (角川文庫 な 1-10)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 8511
感想 : 658
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041001202

感想・レビュー・書評

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  • 【562】

    教科書で読んだけど、教科書の抜粋部分がどこかすっかり忘れている。

    漱石の文体は今でも色褪せないなと思った。現代の新作に混ぜても違和感がない。

    精神的に向上心のないやつは馬鹿だ。は名言。

  • 実は人生初の夏目漱石。
    まさに「心」に残る本。
    10代の方々でもとても読みやすいと思いました。
    描かれいる心情が、まるで自分の心情そのままに描かれているようでした。
    最後の終わり方もとても自然に、「先生」が読者に宛てたような…いつの間にか「私」が自分自身になって物語が進み、終わりました。
    今も愛される小説なのかが、よく分かりました。
    他にも夏目漱石の本を読みたくなりました。

  • 大変今の今更読みかえしていて、ああ、やっぱりすごいな、という実感がふつふつと湧き上がってきた。
    何がすごいって、ただひたすらに、主人公である「私」や「先生」の人物描写や、その裏にある生い立ちなどが、めちゃくちゃ詳しく書いてあるかというと否だが、その塩梅が(なんだこの文章)。
    人格形成には当たり前だが、色々なその人にとっての事件が左様している。
    「私」も「先生」も「K」も「お嬢さん」も。そんなことを、当たり前なのに、当たり前のことに気付かされた。
    高校のときに教科書に載っていた「先生の遺言」パートも、今読むととても瑞々しい(結果としては悲惨だけど)大学生の恋愛模様、や、大人になりかけの狡猾さ、などがとてもよかったし、「両親と私」のパートはかなり面白かった。
    名作、を、改めて読むというのはとても良いなと思う。

  • こころの一冊なんです。
    先生と自分の人生の共通点を痛いくらいに感じる。高校時代に現代文の教科書に悲劇のシーンが抜き出されて、怖くて、だけど衝撃的で...ふと成人して読んでみたら、自分に重なって...理解りすぎて読むのがツライ一冊。

    友人を裏切り、失う。そう...恋愛は罪悪。
    だけど...私は生き抜くよ。
    私の人生のバイブルです。

  • 新装版の表紙に惹かれて購入。
    夏目漱石の文章は洗練されすぎて驚く。
    ホモっぽいと聞いていたけどそうでもなかった。

  • 恋は罪悪ですよ。わかっていますか

    本棚の整理中、ふと読みたくなって再読。
    高校生の頃に教科書で「先生と遺書」の一部分を読んで、内容が気になって読んだのが最初だったと思う。
    多くの方が素晴らしい評価をしてくださっているので、私が内容に触れることは何もない。ただ、私の読んだ感想としては、飲み込まれると感じたことだ。暗い内容だと思うし、時代も違うので共感できない部分だって多くある。けれど、渦のような流れに飲み込まれていくと思った。どこがいいとか難しいことはわからないが、確かに名作だと思う。

  • 現代文の授業で、先生の方針で突き詰めてやった。その先生と授業の記憶と一緒にずっと大切にしたいなと。

  • 恥ずかしながら、初めて読みました。実に奥深いと思います。当初は先生の遺書の部分だけで構成されていたそうですが、 本当にそこだけでも充分読み応えがあります。恋をするという正しく生きるということの意味を教えてくれる作品でした。

  • 話はどろどろなのに文章がとても綺麗!すてき(^∇^)

  • 角川文庫のこころを風呂で読んでいたら,水浸しになった.がっかりしたが,本棚に新潮文庫のこころも発見.でもこちらは白く美しかった表紙が珈琲にまみれて茶色くそまっていた.

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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