ラブコメ今昔 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.95
  • (922)
  • (1339)
  • (814)
  • (109)
  • (16)
本棚登録 : 13881
感想 : 839
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041003305

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • クジラの彼 に次ぐ自衛隊ラブコメシリーズ第2段です。国防を担う自衛隊だからこその恋愛に対する考え方、相手への想い立ち振舞い…そして逆の立場からの想い。熱くて真っ直ぐで少し照れ臭い…そんなlove comedyを是非

  • 自衛隊がどんどん好きになっていく。あとがきにも書かれていたけど陸海空問わず色々と取材されてて、ラブコメのはずなのにもっとしゃんとして生きなきゃ!なんてことを考えてしまった。特に秘め事はその展開に衝撃を受けた。平凡に暮らしていられることに感謝の気持ちで一杯、ってこれはもう本の感想ではなく自衛隊に対する感想になっているな……。個人的には広報官、走る!も好き。自衛官の方々の強く逞しい志しに感銘を受けるし、何より私が平凡に暮らしていられることに感謝の気持ちで一杯に(また言ってる)

  • 甘酸っぱい恋愛ストーリーが盛りだくさんです。
    キュンキュンしたい方はぜひお勧めです!

  • 自衛隊という職業。
    それを生業とする人々の恋愛模様。
    使命に対する純粋さと個人の気持ち。
    切りとり方が秀逸。
    軽く読める短編集で楽しめました。
    オジサンには、甘めカクテルを連投した感じかなぁ^_^。

  • 硬い自衛官と甘いラブコメのギャップ萌えに悶絶せざるを得ない。命を賭して職務に励む夫の家でダラけた姿は愛しいに違いない…と思わせられた「青い衝撃」が印象に残った。モテる夫は心配だろうけど羨ましい…けど出張転勤出動などで不在がちなのは寂しく辛く忍耐がいるのだろうなと思うと国防を担う自衛官のみならずその奥方様にも感謝しきりなのであった。独身だったら自衛官合コン行きたかった…、と感想にならない感想を抱く本であった…

  • こういう作風で自衛隊か…、ギャップが堪らんのだろうね

  • 実は何度も再読している作品のひとつです。
    「国防ベタ甘短編集」だと『クジラの彼』が先に出ています。しかし、有川浩さんが描く国防(自衛隊)の姿を短編でササっと読みたいという方には、こちらをおすすめ。

    登場人物の設定がすごく細かい。
    有事に備え隙がないとイメージしがちな自衛隊員も、いい意味でネジが外れています。
    特に「軍事とオタクと彼」は不覚にも大笑い。
    あまり他人には見せたくない・見てほしくない趣味だとか一面だとか、誰でもあると思います。想像してみてください、見てほしくない一面の「メッキ」が剥がれたときの衝撃たるや…。ましてや彼女バレした時。当方男、読みながら思わず「うわバレた!」と声に出てしまいました。

    結局、自衛隊員がいわゆるオタク趣味であろうが、恋愛しようが良いんです。人間だから。

    有川さんなので、とどのつまり恋愛の方向に筆が進むのですが、自衛隊員のリアルという部分に着目するなら、表題作の「ラブコメ今昔」と「ダンディ・ライオン」にグッときました。

  • 自衛官というものを丁寧に取材された結果、とてもリアリティがあり面白いラブストーリーになっている。
    中二病をこじらせた男性作家には出せない丁寧で感情表現豊かなラブストーリーは短編ながら没入感がとても良かったです。

  • あっという間に読み切ったとても読みやすい作品だった。
    ラブコメの要素もあり、楽しく読み進めていたが、読み終わりは思っていたよりずっしりとしていた。

    命懸けの仕事。
    それは誰かがやらなければいけない仕事。
    自衛隊員の恋愛模様6編を収録したこの作品は、そんな仕事の裏にある恋愛や夫婦、家族の形を描いている。

    その中の『広報官、走る!』という作品が印象的だった。
    映画撮影に協力する際の演出について、国籍不明の潜水艦を追うエピソードで、それを追う隊員が生きて帰って来れるのかと怯えるという描写があったことが現実とは違うと問題視された。
    それを現職の自衛官が説明した台詞が心に残った。

    本当の現場でいちいち怖いと思っていたら自衛官は務まらない。
    むしろこのときのために日頃訓練してきたのだとやる気がでる。
    自分たちの安全を預けている人間がいざ有事のときに怯えて腹が据わらなかったら皆さん困るでしょう。

    私たちは普段この平和な日本に暮らしていて常に守ってもらっているということを理解できているだろうか。
    顔も知らない人たちが命を懸けて戦ってくれるということを知っているだろうか。
    明日も必ず会えると言いきれない、その人たちを支える家族や恋人の想いは現代では崇高な愛なのかもしれない。

    いついかなるときに、いかなる事態に陥るかわからないのが自衛官です。いざという時にお互い悔いを残さないためにも、ケンカは翌日に持ち越さない。
    ある作品内で上官が部下の結婚式でスピーチした内容。日常生活でも言えることだなと胸に刻もうと思った。

  • 感想を書くにあたって、各話のあらすじを書こうと思ったら、文庫の最後のページに誉田哲也さんが詳しく書いてみえるので、割愛。

    内容としては、自衛官の恋模様を描いた作品。
    恋愛小説が好きな方にはおすすめだと思うが、自分には糖度が高すぎた。

    でも日常の一コマで、こんなほんわかした物語が繰り広げられていたら、素敵だろうな。

全839件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

有川浩の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×