- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041006306
作品紹介・あらすじ
湯女・お藤の巧みな語りの噂を聞きつけて、和気湯には様々な客が訪れる。奇怪な観音様の話、首と腸のみで飛び回る女の話、別人格に苦悩する男の話。お藤の前にまた、嘘とも真ともつかぬ奇妙な物語が立ち上がる。
感想・レビュー・書評
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面白かったです。シリーズ2冊目も妖しく不思議な世界でした。
湯女のお藤が、語り、語られる物語。
日本の昔話だけではなく、外国も語られるのが好きでした。
九龍城、マカリーポン、ピーガスー…でも一番怖かったのは、「悪い観音様」の魅理亜観音。あれは悪いものだ。。
「愛らしい目の上の瘤」もラストにゾッとしました。残ったのはどちらだったのか。
このシリーズはここまでなのかな。軽く読めますが、ひんやりする世界でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白くはあるのだが、物語の構成がパターンのようで、ネタ切れ?感じてしまう。前回の薄闇がかっているからこそ生々しい場面が、ぜんめんにですぎているせいで、かえって嘘度っぽく感じる。これは湯女の話ではなく、作者の記憶?と感じた。
でも世界観は好き。三冊目は、ないかな〜。 -
このシリーズは一冊が限度か。書きなぐってる感あり。
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備前風呂屋怪談シリーズ。湯女・お藤の語る物語はひっそりと幽玄な雰囲気で、恐ろしくもあり優しくもあります。それが真実なのかどうかは、それこそどうでもいいことなのかもしれません。
お気に入りは「悪い観音様」。これは怖いなあ……何から何までとにかく怖かった一作。 -
『備前風呂屋怪談』シリーズの2作目。
第二章の『悪い観音様』、第四章『香しき毒婦』が良かった。