妖し語り 備前風呂屋怪談2 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 51
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041006306

作品紹介・あらすじ

湯女・お藤の巧みな語りの噂を聞きつけて、和気湯には様々な客が訪れる。奇怪な観音様の話、首と腸のみで飛び回る女の話、別人格に苦悩する男の話。お藤の前にまた、嘘とも真ともつかぬ奇妙な物語が立ち上がる。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったです。シリーズ2冊目も妖しく不思議な世界でした。
    湯女のお藤が、語り、語られる物語。
    日本の昔話だけではなく、外国も語られるのが好きでした。
    九龍城、マカリーポン、ピーガスー…でも一番怖かったのは、「悪い観音様」の魅理亜観音。あれは悪いものだ。。
    「愛らしい目の上の瘤」もラストにゾッとしました。残ったのはどちらだったのか。
    このシリーズはここまでなのかな。軽く読めますが、ひんやりする世界でした。

  • ★3.5くらい

    作者の好みで
    朝鮮やベトナムが出てくる
    その手の話が嫌だと気になるかも

  • 面白くはあるのだが、物語の構成がパターンのようで、ネタ切れ?感じてしまう。前回の薄闇がかっているからこそ生々しい場面が、ぜんめんにですぎているせいで、かえって嘘度っぽく感じる。これは湯女の話ではなく、作者の記憶?と感じた。
    でも世界観は好き。三冊目は、ないかな〜。

  • このシリーズは一冊が限度か。書きなぐってる感あり。

  • 備前風呂屋怪談シリーズ。湯女・お藤の語る物語はひっそりと幽玄な雰囲気で、恐ろしくもあり優しくもあります。それが真実なのかどうかは、それこそどうでもいいことなのかもしれません。
    お気に入りは「悪い観音様」。これは怖いなあ……何から何までとにかく怖かった一作。

  • 『備前風呂屋怪談』シリーズの2作目。
    第二章の『悪い観音様』、第四章『香しき毒婦』が良かった。

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著者プロフィール

岩井志麻子 (いわい・しまこ)

岡山県生まれ。1999年、短編「ぼっけえ、きょうてえ」で第6回日本ホラー小説大賞を受賞。同作を収録した短篇集『ぼっけえ、きょうてえ』で第13回山本周五郎賞を受賞。怪談実話集としての著書に「現代百物語」シリーズ、『忌まわ昔』など。共著に『凶鳴怪談』『凶鳴怪談 呪憶』『女之怪談 実話系ホラーアンソロジー』『怪談五色 死相』など。

「2023年 『実話怪談 恐の家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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