妖奇庵夜話 空蝉の少年 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1072
感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041009277

感想・レビュー・書評

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  • 妖奇庵の主人はサトリであり、人間との違いが
    僅かで社会に若干の混乱をもたらす妖人が判る
    執事は管狐で同居人は小豆洗いという茶房だが
    今回事件の主役であるテルは、あたかも疑似家
    族のようで居心地の良さを感じた

    「件(くだん)は生きにくい妖人だ」全ての始
    まりは少しだけ人間と違う悲劇から(´・ω・`)

  • シリーズ二作目。今回は《件》の話。
    マメが可愛い。そして、ある重要な人物に関わってくる。マメが事件の解決に一役買った、と言っても過言ではない。
    最後は不穏な空気が漂っている。これからますます青目の邪悪さが、エスカレートしていくのだろうなぁ。

  • 自身を妖人と勘違いした被害者。
    母親の事を知り自身は特別だと思い込み始めたのだとしても、危機感の無さや自意識過剰過ぎてあまり好印象ではないよな。
    遂に表立って悪意しかない言動に出たが、雲隠れが相当得意な所を見る限り探すのは困難だろうな。

  • 脇坂さん、いいキャラしてるなぁ。もはや賢さと同じくらい、稀有な才能だと思うな。

  • 面白かったです
    この後のシリーズも読む予定
    妖人などという、この世界観面白いと思います

  • ハマりました。すごく面白い。
    読み終わったあともう一度読み返して深めたくなる。

  • 読書録「妖キ庵夜話空蝉の少年」4

    著者 榎田ユウリ
    出版 角川ホラー文庫

    p207より引用
    “ ー人生を変えるのは占いではありません。
    占いは手助けをするだけ。相談窓口のひとつ
    と考えて下さい。あるいは靴です。あなたの
    人生を歩くのはあなた。あなたの前にはたく
    さんの靴が並んでいます。私はある靴をご紹
    介します。でもそれを……。
    「履くかどうかはあなたの自由です。もっと
    いい靴を見つけたって、もちろんいいんです
    ……」”

     人間と妖人を見分ける能力を持つ茶道家を
    主人公とした、長編ミステリ小説。同社過去
    刊行作、加筆修正文庫版。
     いっぱいに詰まったお菓子入りのコンビニ
    袋を両手に下げて、家路を走る女性・スミレ。
    エレベータを待つ時間すら惜しみ、自宅に飛
    び込むなりお菓子をむさぼる…。

     上記の引用は、刑事・脇坂が占い師に占い
    の有用性について聞いたことに対しての、占
    い師の返答。
    占いの結果通りに動くのではなく、数ある選
    択肢の一つとして参考にする位で良いのかも
    しれませんね。
     コテコテとした登場人物たちの中で、マメ
    君が良い癒やしになっています。たまに毒づ
    くのも愛嬌です。
    主人公・洗足伊織の刑事・脇坂に対する態度
    が、トゲを含みながらも穏やかになっていて、
    コメディー要素が強く出ている感がありまし
    た。

    ーーーーー

  • 思いの外、恐ろしげな感じになってきた。単なる鬼じゃないんだね。どんな展開になっていくのか楽しみ。

  • 面白かった❗
    最後、スミレがハッピーエンドで何より。

    青目も、件も悪い訳じゃなくて…
    人と妖人のもって生まれる性の違いが根底に有って、ちょっと物悲しい感じが切ない。

  • こんなボケボケのわたしですら、途中からオチがわかったので、★3で。
    テルが救われて何よりでした。

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著者プロフィール

東京都出身。おもにライトノベルにて活躍する気鋭。代表作は「カブキブ!」シリーズ、「魚住くん」シリーズ(角川文庫)、「妖き庵夜話」シリーズ(角川ホラー文庫)、「宮廷神官物語」シリーズ(角川書店ビーンズ文庫)など。榎田尤利名義でも著書多数。

「2023年 『妖奇庵夜話 千の波 万の波』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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