本日は大安なり (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041011829

感想・レビュー・書評

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  • 結婚式場の4組の挙式の1日を描いた物語。
    4組ともそれぞれ何かを抱えており、何人かの視点から描かれてる所が面白い。
    それぞれのカップルのバックグラウンドがきっちり構成されていて読めば読むほど深みにはまっていく。

  • 大安の日に式を挙げる4組のカップルとそれに関わる人たちとプランナーさんのとある1日のお話。

    イイハナシダナーと最後は上手くまとまっていたけど、あまり心には残らなかった。

    真空くんストーリーでの、りえちゃんはなんだかかわいそうで、当日の式でちょっと事件が起きたら、ここぞとばかりに“だからこの結婚はやめとけばよかったんだ”、なんて大声で話をする姉と母親は最悪だし、鈴木陸雄は自分が調子に乗って浮気した結果、取り返しがつかなくなったのに全部周りの人のせいにして、解決策が放火とか。

    旦那が本当に自分と結婚したいのか見極めるために双子が入れ替わる話も、うーーーん…と。。

    しまいには、ボヤ騒ぎでの式場側の上司の発言も最悪だし、なんだかなぁと。
    一番良かった話はプランナーの山井さんのお話だけでした。

  • 登場人物(語り手)がコロコロ変わる構成や、主人公の話し方が私に合わないなー。なんて思っていたのに2日で読み切ってしまった。

    辻村さんほどの方なら当たり前なのだけど、語り手が変わるたびに話し方、言い回し何もかも変わって完全なる別人が想像されるのはやはりプロ!すごいなーと思う。

    それぞれ物語が最初はなんだか心地悪いのに徐々にスッキリしていくのが気持ちよかった。

  • 読み進めるごとに、4組の結婚に関わる人々の心の裏にある醜さや弱さが浮き彫りになっていく様に苦しいながらも共感してしまち、どんどんぺージを進めていった。トラブルを乗り越えて絆を深め、明るい未来にたどり着けたのは、やはり大安の結婚だからだったのだと、気持ちいい読み終わりだったのもよかった。

  • 結婚式という特別な日に、様々なヤヤコシイ思いを抱えた人物たちのドラマが描かれる。
    面白くはあったが、物足りなさはあったかな。

  • 時間軸がわからないままどんどん進み、半分以上読んだところであ!そっか!と。途中でやめようかと思ったけど、最後まで読んでよかった。最終的にはご想像にお任せしますではなく、こうだよと書いてくれたところが嬉しい。

  • 結婚式舞台に繰り広げられるさまざまなシチュエーション。どう展開するか楽しみに読み進めました

  • それぞれの視点から結婚式への想いが書かれていて、とても面白かった。ヒヤヒヤしたり、感情移入してしまう場面もあり、読書そのものを楽しめる一冊。

  • 4組の結婚とウェディングプランナーの話。
    時間軸が同じなので、目まぐるしく変わっていきますが、どれもいろんな問題を抱えているので、ややこしいと思う間も無く読み終わりました。
    面白かったです!

  • 大安吉日に行われる4組の結婚式について、それぞれの視点で進められる物語。
    それぞれの問題を抱えた4組が同じ日、同じ場所に集まり、ある事件が起きてしまう。
    個人的に結婚式やその前撮りが近く、ウェディングプランナーの視点や結婚に関する価値観、参列者の想いなどを感じることができて楽しく読めた。
    複数視点の物語は慣れるまでに時間がかかると思ったが、登場人物みんなに特徴があり、読みやすかった。
    印象に残ったのは、双子の話を通じて語られるそれぞれ相手に感じている劣等感や嫉妬について。
    私のように兄弟感では感じない「相手を強く意識する」感情を新しく知れた気がした。

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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