俺と彼女の青春論争 (角川スニーカー文庫)

  • KADOKAWA/角川書店
2.90
  • (2)
  • (1)
  • (3)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 49
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041012437

作品紹介・あらすじ

14歳で人生をドロップアウトした高志は、灰色の高校生活を送ることを決意。ところが同じクラスの全力少女・向原玲に、謎の部活「かたれ部」の活動に巻き込まれてしまう。高志と彼女の青春論争が開幕!?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 1冊のみ。壮絶な過去を乗り越えて今を全力で活きてバッテリー切れしちゃうヒロインの向原玲が大好き。あと博多弁娘よかばい。
    続編あったらうれしかった。玲が元気になって欲しい。

  • 題名からディベートとか『オカルトロジック』のような
    痛さが快感の青年の主張な題材かと思いきや
    ガガガ文庫『やはり俺の(略)』式
    作者はまじめに良いもの書こうとしているのだろうが
    「ぼくの思いついた最高娯楽作品」提供するより
    「ライトノベル新人賞」課題で合格点にとらわれ
    通りいっぺんすぎ
    描きたいものと読んでほしいものを釣り合わせて娯楽商品
    とはいえ『やはり俺の(ry)』と差は少なくないが
    埋めようあるうちだとも思う

  • 人生を脱落した、という少年と
    人生全力疾走する少女の話。

    結局、人間心はそれほど死んでいませんよ?
    熱くなっている人間を見て、うっとおしいとか
    ありえないとか思いつつ、憧れている、みたいな。
    まぁ好きなように叫んでくれ、と思う者も
    中にはいると思うのですが、ここにはいない模様。

    というか…何でしょう?
    非常に青春チックに語られています。
    そして雨降って地固まる、みたいになってます。
    こんな風に、そううまくいくのか…と
    穿った考えで見てしまってすみません。

    ただ、現実にいたら眺めるだけでいい人種です。

  • 投稿タイトルの「押忍!かたれ部」がこの小説の全て。

    何事にも全力投球をモットーとするヒロインが主人公を巻き込み、自分の言葉で語ることを目的とする「かたれ部」を創設し、仲間を想い増やし青春する話。はじめはヒロインの強引さに嫌になった。新入生代表の答辞あんちょこを破り捨て「自分の言葉で語れ」と意味不明なことを言う。そのことを謝りもしない。熱血なのは構わないが、放置してほしい主人公を無理やり巻き込み迷惑をかける。中盤以降は仲間想いのヒロインの熱気にあてられて気にならなくなった。むしろちょっと感動してしまった。荒削りな感じもするが、読後感は悪くなかったです。

  •  私の星が低くなった一番の理由
    「タイトルと内容の乖離がひどくて、期待したものと違うから」
     これが本当に大きいと思う。
     タイトルは論争となっているが、この作品の内容としては、青春の熱き思いを口下手な人が、うじうじ悩み野郎が語る。そのような作品であって、決して論争しあうわけじゃない。
     自分の思いの丈をぶつけたいと願うキャラの姿を楽しむ作品なのだ。
     しかしながら、語る内容があまりにもありきたりで陳腐なために、パンチ力は足りない。ぶっちゃけると、何もかも解決が早いので、感情移入する前に、問題解決! っと言った具合だ。
     良く言えばテンポが良い。悪く言えば、掘り下げが薄い。
     展開も透けて見えるので、あっさり味を好むのなら、すんなりと飲み込める点が良いかもしれない。陳腐な告白を青春のよくあるものとして微笑ましく見れるなら、この作品を肯定的に飲み込めるだろう。
     そうして、読んだ内容もどこか埒外へ忘れていくと思う。

     そこにあるのは、主人公と、キャラの語りにパンチ力が足りない点かと思う。
     最初のエピソードとして全力少女のヒロイン向原を知っていく、まさしくキャラ紹介なエピソードで、彼女に影響される面白さを得るためには、主人公のひねくれ具合がたりない。もう俺は諦めたんだ(構って構って)と言わんばかりのキャラだ。
     なぜなら、「静かに生きるんだ」から、すぐにここまで言われたら言い返さないと気が済まない。と言った具合に相手へ噛み付く。
     この相手を見下した性根の腐り具合が透けて見える主人公に、私は苛々させられた。
     これで最期に主人公が語る部分に共感しろだなんて。私は出来なかった。
     挫折して、レベルの低いところへ戻ってきて、預金者生活なのだ。これを語られて、この主人公に何の魅力を感じるべきか、私には難しい。
     そうして最期に、挫折を味わった人間の、陳腐な悩みを主人公が語って、私は白けてしまった。

     全力少女ヒロインに癒やされるのも無理なぐらい、主人公の性根がちょっと……という具合だ。
     ちなみに、全力少女ヒロインも、病弱だけど全力生きたいから全力! といった具合なので、魅力があるとは言いがたい。特段喋りが面白いわけでもなく、全力全力言ってるぐらいだ。

     薄くなったのは、1巻だからキャラ紹介をしたのかな? といった具合なので、2巻でキャラ同士の人間関係を掘り下げ、面白さを見せてほしいと思う。

全5件中 1 - 5件を表示

喜多見かなたの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×