マツリカ・マジョルカ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 1131
感想 : 83
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041023044

感想・レビュー・書評

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  • 【再読】相沢作品に登場するウジウジ系主人公の中でもとびきり自己評価の低い柴山君。そんな彼と廃ビルに住む魔女的美少女マツリカさんとのボーイミーツガール。女王様気質で「おまえ」「柴犬」呼ばわりするマツリカさんの無茶ぶりに答えようと、柴山が遭遇した謎を解く学園ミステリ。キャラミスとしては秀逸すぎる作品。柴山君のキモい妄想とか、マツリカさんを見るエロい視線とか、思春期少年という感じで良い。実は柴山君がマツリカさんや同級生と交流し、少しずつ成長していく物語でもあります。一番のミステリはマツリカさんの正体ですが…。

  • わかりにく

  • 大事件ではなく、身近な出来事の謎解きなのでミステリー要素は今一つだった。マツリカさんのキャラを愉しむための本という感じ。

  • Kindleで読んだ。
    冴えない学園生活を送る高校生・柴山祐希。彼の毎日は、マツリカとの出会いで一変した。「柴犬」と呼ばれパシリ扱いされる憤りと、色香に昻るモヤモヤ感との狭間で揺れながら、祐希は学園の謎を解明するために奔走する…。

    主要人物2人と、ラノベっぽい文章が好きになれず読むのに時間がかかった。
    「medium」はめちゃめちゃ好きだったんだけどな。

  • 霊媒探偵を読み、面白かったので、こちらのシリーズを借りてみました。
    身近な謎について、柴山が集めた情報に別の視点から解釈を与えるマツリカ。
    柴山が巻き込まれているようでいて、行動を通じて変わっていく様が面白い。

  • 著者の作品を読んだのは2作目である。
    あの癖の強い城塚翡翠を知っているから物語に対して抗体を付けていたのがとても幸いであった。
    あいも変わらず魅力的な文節は簡単に心を摑まされた。
    物語の開始から魑魅魍魎の世界が繰り広げられる。
    現代が舞台なのに冒頭で、「原始人を探させられてる高校生」が登場する。
    コレには好き嫌いがハッキリと別れるんだ。
    こう言う訳の分からない事を始めさせられた事を茶番だと一蹴して呆れるか何が起こるのかわからない衝動に駆られて楽しめる人。
    私は圧倒的に後者なのでイカれたキャラクターや物語はかなり許容できる。
    だからコミカルなこの作品は大好きだ。
    癖の強い魅惑の魔女に魅せられて犬の様というか下僕な駄犬のような男の物語を心から楽しめた。
    そして何より伏線回収の上手さは流石としか例えようがない。
    主人公が内気で陰気なのでそれに嫌気が刺してしまう方も少なからずいると思う。
    私もココまで陰キャではないが負けてない気はする。
    作品は3部作あるのでまだまだ楽しませてもらえる事が嬉しくて仕方ないです。
    素敵な出会いに感謝いたします。

  • 「ウジウジ主人公」と「高飛車ヒロイン」の学園ミステリ。主人公の気持ち悪さがどうにも好きになれず、ヒロインの喋りも「大人が無理して作った超個性的性格」って感じで、現実感は全く感じられない。
    主人公のウジウジ描写が特に長く、水増し感が出ている。
    そもそも、これはミステリなのかも怪しい。

  • マツリカさんは、何者?
    命令口調でも、柴山くんの話を聞き
    生きる場所を与えてくれる。
    実は柴山くんのような人は沢山いて
    みんなとかかわり合いたいのだと
    おもう。

  • 話自体はグイッと引き込まれる感じではないのだけれど、マツリカさんの事が知りたくて続編を読みたくなる不思議な感じ。

  • スーパーツンデレ マツリカさんと柴犬とのおはなし。謎の美少女とそれに従う年下男子高校生という鉄板な感じだけれど、やはりあっという間に柴犬同様に心を奪われてしまうのは、仕方ないかな。

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著者プロフィール

1983年埼玉県生まれ。2009年『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。繊細な筆致で、登場人物たちの心情を描き、ミステリ、青春小説、ライトノベルなど、ジャンルをまたいだ活躍を見せている。『小説の神様』(講談社タイガ)は、読書家たちの心を震わせる青春小説として絶大な支持を受け、実写映画化された。本作で第20回本格ミステリ大賞受賞、「このミステリーがすごい!」2020年版国内編第1位、「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング第1位、「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー、2019年「SRの会ミステリーベスト10」第1位、の5冠を獲得。さらに2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補となった。本作の続編となる『invert 城塚翡翠倒叙集』(講談社)も発売中。

「2022年 『medium 霊媒探偵城塚翡翠(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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