Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ (3)
- KADOKAWA/角川書店 (2015年3月26日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (303ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041024522
作品紹介・あらすじ
聖杯によって召喚されたサーヴァントたちは、自らの在り方に従って聖杯戦争へ挑む。 アサシンは己のジレンマと対峙しながら、ライダーはかつて世を統べた者ゆえに、 そしてバーサーカーは聖杯戦争を止めるために。
感想・レビュー・書評
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FGOはジキル贔屓で、彼が登場すると聞いて購入しました。
文体は他の方のレビューで指摘されるほど酷いとは思いませんでした。
癖が強いのは確かですが下手ではないです。
ライアーソフトは異国情緒あふれる独特の世界観と詩的で絢爛なテキストが魅力なので、その雰囲気を引き継いでると思います(静謐のハサンのパート等)
そして日常パートも心の機微の汲み取り方が丁寧でとてもいいです。
結論から申し上げるとFGOのジキルが好きなら是非読んでほしい。
幕間で語られる前マスター「タツミ」がどんな人物か、マスターである以前に時空を超えて巡り合った、互いの「正義」に共感する友人同士だった彼らが、何を思い何を願い共闘したのかが描かれて一層設定が掘り下げられます。
そして登場人物(主にサーヴァント)がとにかく容姿を絶賛されます、やたら顔を褒められています。
立ってるだけで男を欲情させるデンジャラスビューティーなアサシンも凄いですが、「美男子」「予定がなければいつまでも眺めているのに」など、顔面偏差値B+以上じゃないと座に召されないのか……!?と疑いたくなります。
エピソードが時系列通りに配置されてないこと、視点の交替が頻繁で展開が錯綜する構成上の欠点を差し引いても、推しが聖杯にかける願いの理由をもっと知りたい等、FGOの設定を補完する意味では購入の価値ありです。だからこそ断片(フラグメンツ)というタイトルなのでしょうが……
本筋には全く関係ない個人的感想を述べるなら、デザインラフに眼鏡をしているジキルがいるのですが、フラグメンツでは眼鏡をしてなくて一体彼はどっちが正しいんだ……!?と謎が増えました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
fateらしくくそったれな話。気高い理想があったとしても、弱いものは死ぬという話。さらに続きが読みたくなった。
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今巻は詳細不明だった残りの5陣営の内3陣営の各視点からの聖杯戦争が書かれた内容。
一般人が巻き込まれてたらまぁそうそう物語の主人公のように上手くいかないですよね。主人公属性持ってても補正入ってないこんなものなのかと。嗚呼、無情。
キャスターに関しては前巻に続いて強烈な鬼畜印象を残して行きました。
対してギルのように傲慢で面倒そうな英霊だなと思ってたライダーさんは最初のイメージと全く変わってかっこいいのなんの。セイバーへの啖呵は正しく王道の英霊の在り方だなーと。
そしてプロトセイバーさんはなんかもう駄目男のように見えてきた。現セイバーよりひどくないですかね…
それにしてもPrototypeにおけるZeroのポジションなので仕方ないとはいえFate/Zeroより明らかに救いないような気が…全方位に破滅振りまきすぎてで愉悦どころじゃないくらい悲惨さなんですけどなにこれ…誰一人救われない…
まだ詳細不明な2陣営はどうなることやらと、不安で仕方がありません。