作品紹介・あらすじ
如何にして楽園の扉は開かれたのか…。真摯なる策略が無垢なる呪いを招き、男は仮面を被り、女たちが嘆き、少女は笑う。肉体の檻に閉ざされた者たちの魂の軌跡はどこまで続いてゆくのだろう。その先に楽園はあるのか?そして楽園の正体とは?終わりなきパレードを率いる仮面の男の目に映った狂気と愛憎の世界が、ついに描かれる!
感想・レビュー・書評
絞り込み
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・魔女とラフレンツェ
・Lの肖像
・Ark
・Lの天秤
・Baroque
・Lの絵本
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サンホラも十文字さんも好き、しかもイラストは左さん。なんというやる気満々の布陣だ…!と恐れおののきつつ楽しみにしておりました…ああ、Elysion…好き。
魔女とラフレンツェから始まり、Lの肖像と出会い、Arkを与えられ、Lの天秤が傾き、Baroqueの乙女は告白し、Lの絵本が開かれる。
挟み込まれたLはまだ全てが語られてはおらず、残念…いえ、楽しみです。
そしてArkとBaroque。
お兄様かわいいな!っていうかソロルとフラーテルがArk。妹と兄を…我々を監視卿を楽園へ…導ける箱舟は、哀れなる魂を大地から解き放つ、救いを求める者にそれは月光を受けて即ち、Ark。
Baroque…!はあ…エリス…Baroque……
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「彼女こそ……私のエリスなのだろうか……」
ーーーーー如何にして楽園の扉は開かれたのか……。終わりなきパレードを率いる仮面の男の目に映った狂気と愛憎の世界が、ついに描かれる!ーーーーー
魔女とラフレンツェ、Lの肖像、Ark、Lの天秤、Baroque、Lの絵本
魔女とラフレンツェが楽曲としても好き。
物語の中に散りばめられた歌詞が、曲が流れ出すような感覚で楽しめた。
Lの天秤が、この本によってよりストーリーを感じられるようになった。娘のためと言いながら“己れの“娘のために手を血に染めるグウレが救いがなくていい。
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様々な解釈のひとつ。
一人一人の「エル」の悲しさが迫る。
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Elysionのノベライズ作品。Elysion共通のテーマ(と解釈している)愛と背徳がドロッドロに表現されていて色々な意味で濃厚。「Baroque」作中の手紙は中々狂気に満ちている。
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「彼女こそ…私のエリスなのだろうか…」
如何にして楽園の扉は開かれたのか…。
真摯なる策略が無垢なる呪いを招き、男は仮面を被り、女達が嘆き、少女は笑う。肉体の檻に閉ざされた者たちの魂の軌跡はどこまで続いてゆくのだろう。
その先に楽園はあるのか? そして楽園の正体とは?
終わりなきパレードを率いる仮面の男の目に映った狂気と愛憎の世界が、ついに描かれる。
初めてサンホラに触れた思い出深い作品、エリュシオンの公式書籍化。上巻はArkとBaroque、Lの絵本、肖像、天秤まで。
個別の話である二つはともかく、恐らく繋がっているだろうLの物語がどういう風に描かれるのかを楽しみにしていた。
最初に絵本の内容である魔女とラフレンツェがあって、そこから肖像、天秤と進むわけだけど、なんか年号がおかしいんですが…。同じ時間軸じゃないのか? てっきりLの話は同じ時間軸の親子の話だと踏んでいたのに。
Arkは帯にもあるように、頭おかしくなりそうだった。ほとんどは読み飛ばしたけど、それでも圧倒的な文量で目に飛び込んでくるから、フラーテルの気分を疑似体験した感じ。頭の中にぐるぐる回る。あと思った以上にエロかった。
BaroqueはCDだとひたすら懺悔だけなのに、ここまで話が膨らむとは予想外。
あとエルが読んでた本の内容がいばら姫の話で、こういうさり気ない関連づけを見つけるのは楽しい。
下巻でエルとアビスの話の真相みたいなのが分かるのか期待したところ。
著者プロフィール
作家。北海道大学文学部卒。
『純潔ブルースプリング』で第7回角川学園小説大賞・特別賞を受賞。
主著に『薔薇のマリア』シリーズ、「第九高校」シリーズなどがある。
「2013年 『マイワールド』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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