百年法 (上) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
4.15
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本棚登録 : 3150
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041027097

感想・レビュー・書評

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  • 2048年から物語ははじまる。

    不老不死の方法を手に入れた人類、各国は不老不死の処置を受けてから、ある期間が経過したら安楽死させる法の整備を行っている。

    日本はその期間を100年とし、施行間近となっていた。
    時の首相は施行を決断できずに国民投票することを宣言する。

  • 取り敢えず上巻を読み終えた。
    評価以上の面白さ。
    近未来でありSF要素もあるが、やはり対人間が1番怖い。
    展開も早く分かりやすい。
    早速、下巻を読む。

  • 貴志祐介の作風に似ているということで初めて山田宗樹の作品を読んだが、面白くて一気に読み進めた。

    テーマである不老不死に関してはまだ現実味のないSFの世界だが、日本が衰退していきこのままでは中国・韓国に飲み込まれてしまうなんていう状況は数十年後に現実になっていそうでフィクションながらも危機感を持つような気持ちにさせられた。

    不老不死化の処置を受けてから105年後には必ず死ななくてはいけないという法律を受け入れずに拒否した人達のムラがあるというが、私なら永遠にいつ死ぬか分からないまま生きるほうがよっぽど苦痛だと思う。
    命や体の若さに期限があるから頑張るのであって、老いもせず死にもせずじゃあぼやっとした人生になりそうだ。
    裕福でもなければストレスまみれの仕事に耐えて永遠に生きていくことになるし、発狂するか絶望して自殺するかだろう。

  • 歴史、政治、テクノロジーといった世界観がよく作り込まれていてとても読み応えがある‼︎人々の思惑が絡み合って、下巻どうなっていくのか楽しみ。

  • 死があるから生がある。
    闇があるから光がある。
    常に対になるものが存在するからこそ、
    片方の大切さがわかるのでしょうか。

    続きが楽しみです。

  • 4.12/2075
    内容(「BOOK」データベースより)
    『不老化処置を受けた国民は処置後百年を以て死ななければならない―国力増大を目的とした「百年法」が成立した日本に、最初の百年目が訪れようとしていた。処置を施され、外見は若いままの母親は「強制の死」の前夜、最愛の息子との別れを惜しみ、官僚は葛藤を胸に責務をこなし、政治家は思惑のため暗躍し、テロリストは力で理想の世界を目指す…。来るべき時代と翻弄される人間を描く、衝撃のエンターテインメント!』

    冒頭
    『その日。
    あなたは、なにを見たのでしょうか。

    どこまでも澄んだ夏空でしょうか。
    打ちひしがれる人々の群れでしょうか。
    それとも一面の焼け野原。

    我が国土は、たび重なる空襲と、六発もの原子爆弾によって、焦土と化しました。日本という国家は滅亡した。歴史の表舞台に登場することは二度とない。世界中の人々がそう思いました。』


    『百年法』
    著者:山田 宗樹(やまだ むねき)
    出版社 ‏: ‎KADOKAWA
    文庫 ‏: ‎467ページ(上巻)
    受賞:日本推理作家協会賞(2013年)

  • 「2013本屋大賞 9位」
    九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1208031

  • 本屋大賞入賞作品から。いわゆるディストピアもの。タイトルから、生命に関わる法令にまつわる物語、ってことは想像に難くないけど、逆に、ある程度予測が成り立つ題材について、いかに奇想天外に料理するかというところが作家の腕の見せ所。まだ前半だけど、今のところ、それは非常に上手くいっているように思える。こうやって百年を縛ることによって、無理なく政治の問題点を浮き上がらせることに成功している。続々と問題点が噴出しているこの法令、後半でいかに結論付けられるか。目が離せない展開。

  • 人は老いるから美しい
    煉獄さんを思い出す

  • 記録

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著者プロフィール

1965年愛知県生まれ。筑波大学大学院農学研究科修士課程修了後、製薬会社で農薬の研究開発に従事した後、『直線の死角』で第18回横溝正史ミステリ大賞を受賞し作家デビュー。2006年に『嫌われ松子の一生』が映画、ドラマ化される。2013年『百年法』で第66回日本推理作家協会賞を受賞。その他著作に『ジバク』『ギフテット』『代体』『人類滅亡小説』『存在しない時間の中で』など。

「2022年 『SIGNAL シグナル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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