WOLF ウルフ

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 108
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041027400

感想・レビュー・書評

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  • 人間の愚かさ 人間の無知 人間の傲慢さが自然のルールには絶対かなわないと思った。

  • ライターの有賀雄二郎とカナダの大学の研究生である息子の雄輝.秩父山系で狼らしき動物が人や家畜に被害を与える事件が頻発する.その対応で当初は雄二郎と雄輝が中心になって活動したが、県の上層部はやや専門が違う大学教授にアドバイスを依頼する.この教授の意見は現場の人たちには受け入れがたいもので、件の親子が動き始める.森林管理事務所の黒沢澄子は終始この親子の側に付き、事態は展開する.ニホンオオカミは絶滅したという説を信奉するお偉方に対して、今回の動物は狼の血が混ざっている確信を持った雄輝は精力的に様々な提案をする.深い山に住む動物と人間の戦いに似た展開が楽しめた.

  • 奥秩父、両神山周辺で次々と発生する不可思議な事件。森の中に点々と続く、そこに存在しないはずの足跡。この広大な秩父山地の中で、いま何が起きているのか。 有賀雄二郎、ネイチャー・ミステリーシリーズ最新刊!

  • UMAシリーズ。
    秘境・埼玉に絶滅したはずのニホンオオカミが!?
    男としてまだまだ現役の有賀父と,一人前の男に成長した有賀息子と,先代ジャックの忘れ形見の2代目ジャックが,大自然の脅威に挑む。
    わりとトンデモなこのシリーズだが,今回はかなりマジメ路線。そしてロマンあふれる終わり方。

  • 面白かった。こうくるか!っていう結末。妙に納得した。

  • 面白かった!!日本オオカミいるかも。。。

  • ネイチャーミステリと銘打たれています。おや、これってシリーズものだったのかな? でもあまり関係はないのかな。
    ある地域で起こった、謎の獣による襲撃事件。ただの野犬なのか、それともまさか幻のニホンオオカミなのか。徐々に拡大する被害を前に手をこまねくお役人たちにイライラ。いやもうだからお役所ってのは~。
    単なる動物パニックものかと思いきや、いろいろと考えさせられる内容になっています。人間の引き起こした環境破壊による生態系の変化などは由々しき問題。それでも自然はあくまで雄大で力強いものなのだと感じさせられる一作でした。

  • 自然界に暮らす私たちが、その頂点にいるわけではないというのに、いつのまにか支配し全部を知っている気持ちでいる。
    存在していてほしいし、きっと存在しているに違いないと思いますよ。

  • このシリーズはどれもお気に入りだけど、自然の偉大さや人間の愚かさなど色々なことを思いながら読めた作品。作品の中にもあったが、目撃されることがなくなったから絶滅したなんて決めつけるなんて気持ちはわかるが馬鹿げてると思ったし、どこかで生きていると思った方が良いと思った。

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著者プロフィール

1957年、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。パリ〜ダカールラリーにプライベートで2回出場し、1990年にはドライバーとして完走。1991年『KAPPA』で小説家デビュー。2006年、『下山事件 最後の証言』で第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年、『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラー作家となった。他の著書に『DANCER』『GEQ』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』『クズリ』『野守虫』『五十六 ISOROKU異聞・真珠湾攻撃』『ミッドナイト』『幕末紀』など、多数ある。

「2021年 『ジミー・ハワードのジッポー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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