アノニマス・コール

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.48
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本棚登録 : 559
感想 : 106
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041030288

感想・レビュー・書評

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  • 苦手なことはやめておきなさい。
    自分の感覚だけを信じて行動するんだ。
    あんたにはあんたの人生がある。
    どんな立場であっても自分の中の正義を信じろ。
    伝えなければなりません。今のあなたの正直な気持ちを。そうでなければお互いに辛い時間を送るとことになります。

  • 誘拐もの。
    最後、予想とは違ったのでびっくりはしたけど、自分的にはそこまでかな?
    自分の子供が誘拐されたらもっともっと動揺して辛いと思うんだけど、解決のためとはいえ、父母ともけっこう冷静に動いていてあまりリアルさがなかった。

  • ハラハラドキドキの誘拐もので結構振り回された感はあるが なんとなくオチは途中からわかってしまったかも。。

    超絶エンタメ系小説なので2時間ドラマ的作品という印象
    薬丸氏の作品としては個人的には物足りなかったです

  • 元刑事の朝倉は誘拐された娘を助けるため、自力で誘拐犯に立ち向かう。
    警察と政治家の癒着やら、事件のもみ消しやらTVドラマっぽい内容&展開でした。
    アノニマス・コールというタイトル、分かったような分からないような。

  • エンタメ小説ではありましたが、少しグロい描写があったり、子供の誘拐の動機など説得力が不十分に感じられることもあり、少々残念でした。移動が多いのもわかりますが、少し長すぎの感もあり、今一歩かな、、という印象です。

  • この本の前に「Aではない君と」を読み、それがなかなか面白かったのもあり、この作品は評価が少し下がってしまいました。
    誘拐された娘を助けるために奔走する父親。
    最初は面白くて読んでたんだけど、途中で想像ついちゃったのがね。
    何より、ぬいぐるみのキーワード出てきすぎ(笑)
    なんで気付かんの?普通怪しむでしょーよ!しかも元警官なんだし。
    と、ぬいぐるみ出てくるたびにイライラ。
    犯人も多分だろうなと思ったとおりだし、警察側もこの人だよね・・・と想像通りすぎて大どんでん返しがなかった。
    でも物語としては普通に面白いとは思うので★3で。

  • 出だしは良かったものの後半で展開が読めてしまったため評価は3。勝手ながらもう少し凝った伏線を巡らせてほしかったと思う。とはいえ、決して面白くないとかそういったことではなくて。個人的には、前半からの期待値が高すぎたようで後半の失速が残念だった。

  • 6月-5。3.0点。
    離婚した元刑事の主人公。娘から、救助を求める電話が。
    誘拐された娘。犯人の要求は不可解なもの。
    背後に大きな事件の影が。
    まあまあかな。

  • 離婚して別々に暮らす娘が誘拐された元警察官が、娘を救うために必死になって奔走するミステリー。

    緻密な準備と計画性に基づく身代金の受け渡しに翻弄されながらも、主人公が警察官を辞めるきっかけとなった過去の事件の真相に一歩一歩近づいていく展開には、手に汗握るスピード感がある。
    犯人は誰かを知りたくて、細かいことは気にせず先へ先へと読み進め、終盤は裏をかいた真相の連続に驚かされた。

    でも、一気に読み終えてみれば、あれこれ盛りだくさんで粗っぽく、残念ながらあまり印象には残らなそう。
    作者の少年犯罪物は重みがあるが、これは読んでいる最中の疾走感を楽しむ種類の作品だった。

  • ★3.5

    3年前〝ある事件〟が原因で警察を辞めた朝倉真志。
    妻・奈緒美と離婚し娘・梓とも離れて暮らしている。
    ある日真志の携帯に「お父さん…」と、言って切れた電話が掛かってくる。
    胸騒ぎがして、奈緒美に連絡すると梓は行方不明になっていた。
    やがて、梓を誘拐したと匿名電話がある。
    身代金は一千万円…義父が家を売ったお金がある事。
    奈緒美の仕事のシフトを把握している犯人。
    犯人は一体誰なのかーーー。


    3年前の事から、真志は警察を全く信じる事無く、奈緒美を説得し
    警察に届ず自力で誘拐犯を捕まえる為に動きだす。
    3年前の事を知らない奈緒美はそんな真志を信じきれない。
    だが、身代金の一千万円は序章に過ぎなかった…。
    元刑事の奈緒美は、元警察幹部の父親に相談し警察に届けてしまう。
    奈緒美の気持ちも良く理解出来ました。
    3年前真志が陥れられた事件が次第に明らかになってゆく。
    3年前の事件の真相は一体何なのか?
    誘拐犯は、本当に警察関係者なのか…。

    謎・謎・謎だらけの中、犯人の要求に応えるべく
    真志の必死に追跡する姿・奮闘する姿は凄まじかった。
    奈緒美の父親が警察に通報した事によって
    気が付くと警察に追われている真志
    敵は警察と誘拐犯
    ハードボイルド小説の様な痛々しいアクションシーンは苦手でしたが、
    真志の家族への思いが痛い程描かれていました。
    守るべき者の為に、必死に闘っていた。

    二転三転の展開…予想を裏切る展開の連続で
    全く先が読めませんでした。
    真実が明らかになった時、何て事なの…って思った。
    3年前の事件の黒幕にも守るべきものがあったのです。
    切ないけど前向きなラストは良かったなぁ。
    これまでとは一味違った作品でした。

著者プロフィール

1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2016年、『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に刑事・夏目信人シリーズ『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』、『悪党』『友罪』『神の子』『ラスト・ナイト』など。

「2023年 『最後の祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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