ギリギリ

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041034620

感想・レビュー・書評

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  • シナリオライターの健児とその奥さん、奥さんの元夫のお母さん、この3人の関係が複雑に絡み合う。
    亡くなった夫も存在するがのごとく、3人の関係にのしかかる。
    3人はギリギリの想いを抱えて生きていたのかもしれない。
    この気持ちのずれであったり受け止め合いだったりの葛藤が面白かった。

  • 夫が亡くなってすぐに再婚してもいいじゃない。
    二人暮らしだったのが、一人になるって相当寂しいと思うよ。
    ただ、一緒に暮らすならちゃんと話をしないとね〜。言わなくてもわかるなんてことはないと思うもの。話さないとだんだんすれ違っていく……。
    お義母さんにも遠慮せず言いたいことが言えればもっと良い関係が築けそう。

  • あるようなないような変わった関係の家族の話。土台がしっかりしないまま結婚した2人。果たして妻や夫の役割をしていたのだろうか 。色々と心に残る作品。

  • ラストが想像外だった。人と人との繋がりとか関係って、ただいいもの悪いものとかだけじゃない、ちょっとしたことで崩れそうな人間模様を感じた。

  • 初原田ひ香。
    義理と義理のギリギリの関係。
    なかなかないキャラ設定だった。

    もう少し、この方の作品、読んでみたい。

  • いい人と再婚したから そのまま幸せになってほしかった

  • シナリオライターの卵として活動をしている健児は、高校生の頃に憧れていた元同級生の瞳と同窓会で再会し、彼女の家に転がり込むようにして結婚をする。瞳は、過労死で夫を亡くして間もない再婚で、健児は傍から見ればヒモのような生活。

    周囲からするといろいろ口出ししたくなるような結婚生活だが、ふたりは穏やかに暮らしている。

    瞳の亡夫の母親の静江と健児はなぜか仲が良く、何かといえば健児を頼り、瞳もそれを断れない。

    血縁どころかもはや縁戚関係も解消されている不思議な関係を、健児、瞳、静江の視点で描いている。
    あり得ないような設定なのに、あり得る気がする、不思議な家族小説だった。

  • ギリギリってそう言う意味だったんだね。読みやすく 物語に入り込みやすく 早く先が読みたいって思えた 本でした。でも 健児さんが ちょっと可哀想かな。もっと早く話し合えば良かったのに。

  • 読みおわって人との繋がりかたはいろいろあっていいんだなぁと思いました。登場人物ごとの視線で話しが進んでもどかしい場面が多々ありましたが前向きに生きて行く姿勢に好感が持てます。

  • いびつな形の家族。
    完璧な人間なんていないけど、家族にとってはかけがえのない存在。

    ハッピーエンドじゃないけど、なんだかほっこりした。

著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2005年『リトルプリンセス2号』で、第34回「NHK創作ラジオドラマ大賞」を受賞。07年『はじまらないティータイム』で、第31回「すばる文学賞」受賞。他の著書に、『母親ウエスタン』『復讐屋成海慶介の事件簿』『ラジオ・ガガガ』『幸福レシピ』『一橋桐子(76)の犯罪日記』『ランチ酒』「三人屋」シリーズ等がある。

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