女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041049785

感想・レビュー・書評

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  • 『感想』
    〇女は男と比べてよい人生を歩むために必要な力が多く必要なんだろうなとは思う。

    〇男は単純で、だから男同士はありのままの自分で許されることが多い。何というか、しがらみとか関係なしに付き合える部分があるというか、言葉にはできない何か分かり合える関係になれる人がそれなりにいる。

    〇女同士は、互いの感性が合ったとしても、それ以外の人間同士の(男からみれば時に醜く思える)しがらみが解けないと付き合っていけないのだろう。

    〇単純な男と付き合う女はある意味打算的にいかないといけない。スタートは若さや美貌で始まってもよいが、それ以外の人としての力を培っておかないと最後はうまくいかなくなるかも。

    〇昔は女が我慢することが推奨され、今でも男はそれを願っているところがあるけれど、今はそれ以外にある意味男と対等になれる部分がないとだめだろう。でもそれを表に出さないでね。男はプライドが高いから、形だけでも上に立たせてほしいんだ。

    〇文章の書き方について、ですます調とだである調を混ぜて書くのはやめてほしい。読みにくいよ。

    『フレーズ』
    ・若さや美貌は、あっという間に資産価値がゼロになってしまう。仕事のスキルや人としての優しさ、正しい経済観念。ゼロになる前にやっておかなければならないことはたくさんあります。自立するって、簡単なことじゃないからね。(p.11)

    ・人生は我慢比べじゃないからね。「あんたのために我慢してる」なんて言われたら、子どもは、何も言えなくなるし、本当はうんと悲しい。真面目な女の人ほど「あたしさえ辛抱すれば」と思いがちだから、気をつけて。(p.28)

    ・打ちのめされて、人は、初めて自分の立ち位置を知ることができる。(p.53)

    ・あなたが笑うとあなたの大切な人が笑うよ。(p.130)

  • 主に筆者の個人的な経験に基づく苦労譚なので、お上品な内容ばかりではなく、身分や生活水準の高い女の子には当てはまらない内容だと感じた。子供さん達に愛情を持って幸せになることを願って育ててきたのは素晴らしいが、所々に離婚せず家庭に収まるより離婚してバリバリ働いた方が偉いという考え方がチラチラ見えるのが気になった。
    お寿司もダイヤも買って貰う男の人を間違えなければ買ってもらっても構わないだろうし、私からしたらどうやって無職の男性やアル中の男性を引き当てるのか分からない。何より女の子の人生を予め自分を追い詰めるようなろくでもない男性と関係を持つことを想定しているのはやや極端だと感じる。
    私も子供を育てるなら自分より上の階層に行けるように学ばせて送り出したいと思った。

  • 『王子様を待たないで。
    社長の奥さんになるより社長になろう』

    『お寿司も指輪も自分で買おう。
    その方が絶対楽しいよ』

    自分で手に入れることが、こんなにも誇らしくワクワクするものだと気付かせる言葉。

    そういえば、海外旅行だってお高い研修だって相談もせずに決めてきた。
    夫が転職する時も「どうぞ」で見守れた。
    これから子どもができても、2人で収入を二分すれば早く帰れる。

    大人になってから読んでも
    がむしゃらに仕事で頑張ってきた背中を
    ぐっと温かく押してくれる本。


  • 経験談をもとに
    題名通りのことが書いてある。
    つまり「女の子よ、強く生きよ」と。

    小説ではなく自伝のような本のため
    とにかくストレートな言葉に
    秩序部分でヒヤヒヤしました。笑
    特に最近はフェミニズムにうるさい世の中なので。
    「女の子だからと男に頼る生き方はダメ」
    「無職で子供は産まないこと」
    などなど。

    でも、これくらいストレートに言わないと
    男に盲目になってる女の子には
    響かないということだとも思います。
    だから、代表してよくぞ発信してくれた、
    と称賛します。

    男の子に本気で恋してる若い子は
    ハッとさせられるのではないでしょうか。
    内容も先に申した通り読みやすく
    かなりストレートですよ笑
    是非読んで欲しいです。



    作者の、A案を通したくて駄作のB、C案とくっつけ比較させたエピソード、好きですね。
    本当、それくらいの適当さって、必要だと私も思います。



  • 個人的には、帯にあるように、これが女の子の新バイブルか?と言われたら、ちょっと疑問。
    確かに小難しいことは書いてなくて、読みやすいし、万人受けしそうな内容だと思うから多くの人が手をとったのだろうけど、この社会的構造や男性側の視点に異を唱えるわけではなく、どちらかと言えば男性に尽くしたり、主婦になることが夢、など男性に依存することで自分の将来を設計している人を対象に、この社会はすぐに変わるものではないしこういうものだと受け入れた上で、現実的にいかに女子がサバイブしていくかに焦点をあてている本だと思う。
    読んでいて個人的には大した発見もなかったなと思うのだが、この本の良かったなと思ったのは6章と終章で、当たり前だと思うが、特に女性は、自分の幸せを他人任せにしないこと、我慢しないこと、必要な時に逃げれるようにすること、どんな時にも主導権は自分が持ち、自分で選べるようにしておくこと、は本書に書いてあるとおり、やはり必要なものだと思う。

  • ブックオフで100円だった。すぐ読めるけど、特に何も感じずさらっと終わった

  • [感想]
    この本は、長い人生、人は何回も転ぶ。その時腐らず立ち上がる方法というものを表現しているとの出だしだった。
    作者と私では生きてきた道のりは大きく違うが、作者の考えに自分の考えが重なることが多く、拒否感なく読むことができた。とくに若い頃は目指すものがたくさんあった方がいいと、私も日々口にしている。

    どんどん失敗してください。という言葉があった。自分も多く失敗して、その経験から今を形成してきたが、何歳まで失敗してていいのかと考えてしまう…

    誰が読んでも良いと思うが、反抗期を迎えた子供を抱えるお母さん向けの応援のようなものなのかな…

    [好きな言葉]
    若い頃の夢って、ざっくりしていた方がいい。
    そして、たくさんあった方がいい。
    自分にはこれしかないって、あまり思いつめ過ぎない方がいい。


    自由ってね、有料なんですよ。


    家族だから仲良くしなきゃいけないって思いすぎると、かえってつらくなる。
    遠くに離れてても元気で入れば、それで良し、と。

  • 数時間で読了

    思ってた内容とは違った

    娘に伝えるべき内容があるかと思ったのだが

    残念

  • 「家事なんかしなきゃよかった。
    家なんてもっと汚くてよかった。
    洗濯物もためちゃえばよかった。
    食事なんか手作りすることなかった。
    あんなに抱っこして欲しがっていたのに。
    だって、あんな日々はもう二度とない。」
    毎日かあさんの有名な一節。この本にも書かれていて、やっぱり泣かされた。
    子育てと家事に追われ、家事をしっかりすることの方が短期間で結果が目に見えるから、ついついそっちに注力してしまう日々。
    でも本当に大事なのは、きっと、無心に慕ってくれる子供と向き合う時間の方だ。だって、この貴重な時間は一瞬だから。
    6歳の長女は未だお風呂に一人で入れない。
    周りと比べて焦って、入れてやるのも面倒で、早く一人で入ってほしいと急かしてた。早く早く、って。
    でも、この子と風呂に入れるのなんて、あと何年あるんだろう?
    一人で入れるようになったら、きっともう、温泉に行く時くらいしか一緒には入れないんだよな。そう気付いて、今のかけがえのなさにハッとした。

    予約を待って待って、やっと読めた一冊。
    30分ほどで読めたから、立ち読みでもよかっ…ゲフンゲフン。
    だが2回泣いた。娘二人のことは巣立ちを意識しながら育てていかなきゃと強く思った。
    オンナノコは地に足のついた生き方をしないと。
    若さという高下駄はすぐ脱げる。
    成功したいなら、自分の力で。
    手に職をつけて。
    好きなことを仕事にするだけじゃだめ、好きなことでお金を稼ぐやり方を考えて。
    成功したい男にくっついておこぼれを期待したり、内助の功で自分も成功したかのように錯覚してはいけない。
    時に厳しい戒めが並ぶけど、オンナノコへの(たぶん、特に自分の娘への)愛に満ちていて、攻撃されている感じはない。
    サイバラ節、健在です。

  • 著者の実体験をもとに現代の女の子たちが生きていく上で覚えておいてほしいことを伝えている。
    自分も娘が二人いるので、娘に読ませたいと思ったが、次女は素直に読んでくれたが、長女は見向きもしてくれなかった。
    かなりディープな実体験なので、娘たちが読んで、どこまで共感できるかは分からないが、確かに大事な話が書かれているので、こういう話を学校などの道徳の事業などで取り扱ってほしいものだ。

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著者プロフィール

高知生まれ。漫画家。’88年『ちくろ幼稚園』で本格デビュー。’97年『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞を受賞。’05年『上京ものがたり』『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「2021年 『猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言 コロナ後の幸福論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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