- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041050804
感想・レビュー・書評
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宮本武蔵と言えば、佐々木小次郎との巌流島の戦いで有名な剣豪としか思い浮かばない私にとって、この本に描かれる宮本武蔵像はなかなか衝撃的であった。いや、武蔵というより、父親の無二の方が衝撃的か。以前の作品の「宇喜多の捨て嫁」と同じく、連作短編を読み進めていく中で、最初に抱いた印象が途中でガラリと変わる。残酷な運命に翻弄されていたのは武蔵でも小次郎でもなく、無二その人だったのかもしれない、と思った。途中、やり切れないほど凄惨な場面が何度となくあるが、最終章はとても清々しく、スッキリとした気分にさせてくれた。
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タイトルだけを見て歴史小説だからといって「英雄譚を長々と語るありきたりな話」と決めつけるのはいささか早計だ。この話の最初から最後までを吟味してみると何度も何度も打ち鍛えられた刀のように密度の濃いものになっていることに気がつく。お堅いイメージの歴史小説とは裏腹にこの小説は一文一文が短いがそれを感じさせないほど多量の情報が含まれており、読みやすさを伴った綿密さを表していた。物語は群像劇の形をとっており、宮本武蔵を中心に他の登場人物の生き様が交差するように表現されていた。三人称小説の中に一人称を紛れ込ませるような書き方が実に自然体を成していて、読んでいる私たちに一番響きやすいように工夫されているように感じられた。
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今まで読んだ武蔵とはちょっとイメージが違いすぎて残念。
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2017年9月17日
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第157回直木賞候補。
宮本武蔵と闘った人々を主人公にした連作短編集。読み応えがある時代小説。作者の他の作品も読んでみたいと思いました。 -
宮本武蔵、という名前は知っていたが、詳細はお恥ずかしながら全く知らず。。。
武蔵と戦った人目線の物語で、武蔵のことがよく理解できました。
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ややミステリーじみた展開で、付いていくのが難しかったな
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ストーリーが破天荒
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新たな武蔵像を結ばせて貰った。テンポも快調で一気に読んだ。