警視庁53教場 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.69
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本棚登録 : 305
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041060575

感想・レビュー・書評

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  • この小説を読むと警察官になる人が皆無になる(笑)
    病んでる精神の人ばかりの小説が狙いかと思ったら、しっかりしたナゾが回収されていた
    でも、この設定は五味警部補の為の作品だと思ったが、それを土台にシリーズ化されて多くの物語が書かれているのには驚き

  • 吉川英梨『警視庁53教場』角川文庫。

    またもや吉川英梨が新たな警察小説に挑んだ。タイトルにある『教場』から想像したのは長岡弘樹の一風変わった警察小説であったが、本作にはそこまでの雰囲気は無い。

    捜査一課の五味と綾乃が五味の警察学校時代の仲間、守村の変死事件を捜査するというストーリーだ。そして、事件の捜査と平行し、五味と事件の関係者の過去が少しずつ明かされるという、有りがちな構成である。

    前半はそこそこ楽しめたのだが、後半を過ぎると余りにもぶっ込み過ぎで、結局はスッキリしない結末だった。本作はシリーズ化のための序章といった位置付けで、まんまと作家の儀式に付き合わされたようだ。

  • 警察学校時代の同期が自殺した。現場の痕跡から殺人の可能性を考えた五味は、その背景にかつての警察学校時代の出来事が絡んでいると疑い…
    現在と16年前を行き来しながら徐々に事件の全貌が明らかになっていく。
    大きなどんでん返しはないが、全体に読みやすくあっという間に読めてしまった。3.5

  • タイトルからして長岡さんの教場シリーズを意識しているんだろうなと思って読んだが、内容的には全く違う。
    内容的には現代の事件と過去の事件、どちらも警察学校の関係者が当事者で、現代と過去とを行き来しながらその繋がり、事件の真相を手繰っていくというもの。
    ただこの関係者たちがどうにも利己的だったり卑屈だったり陰鬱だったりで好きになれない人たちばかりだったので、事件の真相構図以前に、全体的に入り込めなかった。
    主役である五味も、若手警察官の綾乃も、もう少し魅力的に描けなかったのかなという思いが強い。
    五味を最終的にああいうキャラにしてしまったのも残念だし、五味と義理の娘である結衣との、親子でありながら親子以上の濃密な関係というのも個人的には受け付けられなかった。五味の亡くなった妻もう~んな人だったし。
    むしろ高杉の方が人間味溢れていて、こっちを主役にすればよかったんじゃないかと思えるほど。
    事件ものなのか、厭らしい閉鎖空間人間関係を描いたドラマなのか、恋愛ものなのか、ちょっとゴチャゴチャした印象だった。
    シリーズものらしく続編が出ているが、そちらは五味の恋愛にシフトしていくみたいだし、読まなくても良いかなという感じ。

  • 読みやすく、盛り上がる場面が散りばめられてて面白かった。
    警察学校の生徒たちの行動に関して、少し無理があったのが引っかかってしまったけど。

  • 2月-20。3.5点。
    警察学校で同窓だった、主人公達。同窓のひとりが自殺。
    自殺に怪しい点があるとみた捜査一課の同窓生、所轄の女子刑事と捜査に当たる。

    シリーズ第一作。読みやすい。
    次作も期待。

  • 教場ものを好きな人はぜひ!と言いたいところだが、後半は無理矢理感が残るのと、シリーズ化が決まっているためか登場人物イントロダクション感が強い。
    こんなに癖の強い人たちばかりで大丈夫なのでしょうか。
    特にお嬢さん。キャリアへの道まっしぐらか?

  • ちょっと伏線モリモリ過ぎでは。

  • 現在と過去の話が交互に展開される。個人的には自分の読解力のなさなのか、この作家の作品は場面転換が急な時があり、ちょっと分かりにくく興ざめしてしまうことがある。この作品でも途中ちょっと、ん!?と思ったところがあったが後半テンポが出てきて良い感じで読了。
    主要メンバーである五味・高杉・結衣・綾乃が今後どういった人間模様を繰り広げていくのか楽しみではある。
    過去の事件に関しては何故あの場所に被害者が行けて、犯人が被害者の行動に動揺して犯罪を犯してしまったのか解せない所はある

  • 読みやすかった。
    主人公の同僚が学校内部で性行為していたり、教官もそのような失敗で教場に左遷させられてたり、コネで特別待遇受ける描写とか生々しかった。
    事件の真相の後、主人公にも一展開あるのは予想しておらず良かった

著者プロフィール

『私の結婚に関する予言38』(宝島社文庫)にて第3回日本ラブストーリー大賞のエンタテインメント特別賞を受賞し、2008年デビュー。近著に『ブラッド・ロンダリング』(河出文庫)。そのほか、「原麻希」シリーズ(宝島社)、「新東京水上警察」シリーズ、「海蝶」シリーズ(ともに講談社)、「十三階」シリーズ(双葉社)、「警視庁53教場」シリーズ(KADOKAWA)、「感染捜査」シリーズ(光文社)など著書多数。

「2023年 『警視庁捜査一課八係 警部補・原麻希 グリーン・ファントム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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