表御番医師診療禄12 根源 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041072080

作品紹介・あらすじ

御広敷番医師の矢切良衛は、将軍綱吉の命を永年狙ってきた敵の正体に辿りついた。だが、周到に計画され、怨念ともいう意志を数代にわたり引き継いできた敵。真相にせまった良衛に、敵の魔手が迫る!

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第十二弾。

    将軍の食事の異常な味付け(塩気が強すぎる)から、将軍家への悪意を察し探索を続ける良衛は、将軍・綱吉だけではなく、その兄の家系である甲府藩にもその悪意が及んでいることを嗅ぎ付けます。
    ただ、良衛が探索の為“見舞い医師”として甲府藩の屋敷に赴いた事により、事情を知ると思われる甲府藩お抱え医師が消されてしまいます。
    良衛も自分が留守の時に、妻子を狙われて家を襲撃されてしまいますが、真野さん配下の方々の助けで何とか無事でした。
    どうも、“漂泊者”を束ねる“中根新三郎”という者が鍵を握っているようで、3代将軍・家光の頃からの根の深さがあるようです。彼らの目的はいったい何なのか、続きが気になります。

  • 将軍 綱吉の食事の味付けについて、、、、塩の取りすぎではと、疑念を抱いた矢切良衛。

    敵は、将軍の血筋断絶・・・・甲府の兄の綱重の死も、、、
    関係しているのでは、、、

    良衛は、後戻りのできない程の将軍の継承を巡る陰に足を踏み入れてしまった為に、妻 弥須子に息子 一弥も、敵に狙われてしまう事になる。

    又、刺客に狙われる良衛である。
    続きが気になる。

  • 矢切の物語は、江戸時代の医療を絡めた上田秀人先生独自のロジカル時代小説だと思っていたけど・・・今回読んで、家光血筋断絶謀略の話なのか?
    新たな敵が見えてくる

  • 次々狙われてるけど、今度は自宅まで。誰の陰謀だったのか?

  • 第十二弾
    綱吉の子を排除する企み?、更には綱吉の兄甲府藩主の死にも疑問が、側室と御台所が協力して真相を?
    本質をついた新吾を狙う資格が、以前助けた者の助けにより撃退したが
    背後には家光の血統を排除する企みが?
    まだまだ続く暗躍!

  • 作品紹介・あらすじ
    御広敷番医師の矢切良衛は、将軍綱吉の命を永年狙ってきた敵の正体に辿りついた。だが、周到に計画され、怨念ともいう意志を数代にわたり引き継いできた敵。真相にせまった良衛に、敵の魔手が迫る!


    平成30年10月7日~9日

  • 90

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著者プロフィール

上田秀人
一九五九年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。九七年小説CLUB新人賞佳作。二〇〇一年作家デビュー。歴史・時代小説を中心に活躍。主な文庫シリーズに「闕所物奉行 裏帳合」(中公文庫)、「禁裏付雅帳」(徳間文庫)、「聡四郎巡検譚」「惣目付臨検仕る」(光文社文庫)、「奥右筆秘帳」(講談社文庫)、「町奉行内与力奮闘記」(幻冬舎時代小説文庫)、「表御番医師診療禄」「高家表裏譚」(角川文庫)、「日雇い浪人生活録」(ハルキ文庫)、「辻番奮闘記」(集英社文庫)、「勘定侍 柳生真剣勝負」(小学館文庫)など。一〇年『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第十六回中山義秀文学賞を受賞。二二年「百万石の留守居役」
シリーズ(講談社文庫)で第七回吉川英治文庫賞を受賞。『翻弄 盛親と秀忠』(中公文庫)など著書多数。

「2023年 『夢幻(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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