イコ トラベリング 1948-

  • KADOKAWA
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感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041072110

感想・レビュー・書評

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  • すごく好きだった。
    どことなく自分に見に覚えのある感情が描かれているからかもな。

  • 角野栄子さんの自伝的小説。
    体験した戦中戦後の時代を背景に、イコさんが大人になりブラジルに渡る船の中で始まり終わる物語。『魔女の宅急便』キキの素直で一途なところは、イコさんなのね。

  • 戦後の時代でこんなに自由に生きられるイコが羨ましいと感じました。自分がその時代に生きていたら勉強も仕事も自由も諦めてなんとなく結婚して子育てして楽しくない人生だったのかと思います。

  • 角野栄子さんの作品が大好きで、魔法の文学館のオープンも心待ちにしています。作中のイコちゃんと同じくらいの年頃に、新宿や吉祥寺を駆け回って過ごしていたので、そんな共通点もなんだか嬉しいです。

    コロナも落ち着いてきたこの頃、10代20代の方におすすめしたい作品です。戦後の厳しい時代の中で、迷いながらも自分の心に素直に行動していくイコちゃんに元気をもらえる作品です。

    10〜20代のこの時期ならではのみずみずしさとフットワークの軽さについ笑顔になってしましました。その年代を過ぎてしまった私のような読者にとっては、あの頃のような好奇心と行動力が懐かしくなるのではないでしょうか。

    年も重ね守るべき家族ができて、家族が人生の主役で私はわき役気分で過ごすこの頃ですが、些細なことであっても好奇心を惹かれる新しいことにトライしてみたい気持ちになりました。

    また、題名ですが1948-なので、イコちゃんは今も旅行+現在進行形なのですよね。

    私もいい年して精神的にはいつだって迷える旅人ですが、これからも新しい世界に踏み出すことのできる旅人でもありたく思います。

  • 角野栄子さんの10代から20代の成長過程における自叙伝的な物語。
    戦後、外国に憧れたごく普通の女の子に起こった出来事と成長期独特の気持ちの葛藤や変化を表している。誰もが共感でき、素朴な温かみのある前向きになれる作品。

  • 913-K
    リクエスト図書展示コーナー

  • 2022/9/28

  • 話題になったからか品薄が続いていたけれど、2/10に再販がかかったようで楽天ブックスでは普通に変えました◎

    海外に行くお話かと思っていたけれど、イコさんの中学〜大学生までの日本でのお話。戦後日本を舞台にしたものと思えないくらい、いい意味で今風で読みやすいお話だった。
    数学がだめだから大学受験は3科目で受けられる早稲田に....ってそんな平成の学生と同じことを戦後の高校生たちも考えていたのね。

  • 本書より引用

    「行ってしまいましたねえ、嬉しいことなのに、やっぱりさびしいわ……。さびしいけど……行くって事は、帰ってくるってことよね」

    (歩くのよ。進むのよ。出会うのよ。見るのよ。わくわくするのよ。十三歳の時、『現在進行形』そう決めたんでしょ)

    「日本は美しい。それはなくなってない、と世界の人に知ってもらいたい。じゃないと戦死した友人たちに申し訳ない。美しいものを描かないとね。敗けたんですから」

    「私には自由がある。一人だから歩ける自由が」


    やりたいことが見つかったり、それがやっぱり違ったり
    何か見えそうで見えなかったり
    今の私にそっくりで、読み進めていくうちに
    私にも大切な何かがあったことを思い出しました。
    角野栄子先生ありがとうございました!

  • 4.1

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著者プロフィール

1935(昭和10)年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社に勤務する。25歳の時からブラジルに2年間滞在し、その体験をもとにしたノンフィクション『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。著書に『ズボン船長さんの話』『小さなおばけ』シリーズ、『魔女の宅急便』『ぼくびょうきじゃないよ』『おだんごスープ』『ラストラン』など数多くの絵本・児童文学作品がある。産経児童出版文化賞大賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文学賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など受賞作品多数。

「2017年 『いろはにほほほ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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