BURN 下 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)
- KADOKAWA (2019年1月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041078709
感想・レビュー・書評
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長かったシリーズが終わって少し寂しい。
謎が解けて行く様は読んでいて気持ちよかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子シリーズ、10作目。今作にて完結。上下巻。
とうとう本シリーズもこれにて完結。最初の頃は1話完結の推理ミステリものだとばかり思っていたのに、途中から大掛かりな組織の存在が見え隠れしてきて、少し、否、結構心配しながら読み進めていたのですが、意外や意外、いざシリーズを読み終えてみれば、上手く収まった!という感想です。荒唐無稽な方向へ行くところまで行くかと思っていたんですが、最後は意外とすんなり受け入れられました。
センターの存在が最後までSF感拭いきれなかった要因じゃないかとは思うのですが、人体実験なんかは、倫理感さえ無視すれば、今の現代でも十分可能なんじゃないかと妙に現実味を覚えてみたり。キャラの描写が、比奈子だけでなく、他メンバーも一人一人丁寧に描かれていて、最終巻の今作でもそれぞれ活躍があって、面白く最後までのめり込んで読めました。
最後の内藤先生の後書きを読むと、デビュー作の1作目の時点ではシリーズ化を想定していなかったと。最終作にして、あれが伏線だったのかと、シリーズを通した伏線が上手く回収されていると感じるところがいくつもあったので、そこが一番の驚きだったかも。シリーズが長期化されると、最終作では力技で収拾して破綻するパターンもありがちだと思うのですが、本シリーズはお見事な完結の仕方だったと思います。 -
国際テロ組織「CBET」の目論見を阻止するために大きな覚悟を決めた猟奇犯罪捜査班の面々。彼らのアジトと思われる廃墟を突き止め現場へ向かおうとしたそのとき、捜査班をサポートしてきた田中管理官の車が路上で燃えているという情報が入った。そして廃墟でも火事が発生、現場では凄惨な殺人の痕跡が発見される。廃墟をあとにした比奈子は組織のトップ・ミシェルに拉致されて…。
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さみしいような、ホッとしたような
そんな感じ -
シリーズ完結!!
前巻のラストにて死んだ田中管理官。それを気に刑事魂に火がつく厚田班。
万年警部補と言われるガンさんだが、ガンさんの統率力は凄い。名前を呼ばれるだけで何をしたらいいのかわかる厚田班のガンさんへの信頼。胸熱。
ようやくミシェルのアジトを突き止めたと思いきや、そこはすでに爆破されていて、ミシェルの目的はセンターだと気づきセンターに向かう忍に乗った倉島さんと比奈子。
しかし後ろから迫られた車により事故を起こしてしまい比奈子が攫われる。
比奈子が攫われたことに倉島さんが怪我をしながらも攫われてしまったことへの怒り、そして比奈子を心配する気持ちの方が全面に出てるのが男らしくて仲間思いで胸熱。
そして東海林。
なん、なん、なんだお前ー!そのカッコ良さー!!
比奈子を心配してたまらずかけ出す東海林も比奈子が死んでしまったと思って泣く東海林も、ラストで比奈子を「お前は救ったんだ!!」って叱咤する姿も。
ヤバいよ。
そしてセンターに身を置く囚人達。鍵師は比奈子のピンチだからと動いて。
ジョージは永久を友達だと言って、永久に彼らしい武器を渡して。
未来は永久の友達で親友で、永久がその死を思って初めて泣いた人物で。
ロビーのコックは全部終わった後に労いのドリンクを皆に差し出して。
そして、そして保は---
全部終わって、きっといい方向に進んで、バラバラになろうといつまでだって「ずっとガンさんの部下です!」そう言う比奈子に厚田班の絆の強さを見た。
良いシリーズだった。
スピンオフ&次のシリーズも楽しみ! -
シリーズ最終巻。
だいたいの予想通りの展開により期待外れ。
上下巻にするより1冊にしたほうがスピード感がでて良かったのかなと思う。
作者のあとがきより「自分は人間ができていないので『罪を憎んで人を憎まず』という本作の様なスタンスに歯噛みする」とあり、今後は作者の思いのままのスタンスでバッサバッサと悪人を成敗する作品を希望する。 -
シリーズを読まずにこれを読んだら全然分からなかった。でも面白かった
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ついにクライマックスを迎えた。