BURN 下 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041078709

感想・レビュー・書評

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  • 東海林先輩がかっこよかった…
    たくさんの不幸と幸いとが連なって大ではないけど団円を迎えた長いシリーズの一番の感想がアホのようだけど、最終巻はほんとに、東海林先輩がすごく、すごくかっこよかったです。
    なのに野比先生なのかそうか…
    上巻を読んだ時点では片が付くとは思えなかった大きな風呂敷がちゃんと畳まれたことに驚きました。面白かった。
    スピンオフがまだあるとはいえ終わってしまって悲しくてさみしい。シリーズ通して本当に面白かったです。

  • 比奈子ちゃんシリーズ読み終わって既にロス。
    久々にこんなにハマってしまうシリーズを読んだ。
    全ての登場人物に愛着を持てるし、これで完結なのが寂しい…。ハッピーエンドで終わったのは嬉しいけど、正直もう少し猟奇犯罪捜査班の活躍を見たかったな。
    いつかその後のみんなの話も読みたい!(特にガンさんと石上女史のコンビは好き)

  • 国際テロ組織「CBET」の目論見を阻止するために大きな覚悟を決めた猟奇犯罪捜査班の面々。彼らのアジトと思われる廃墟を突き止め現場へ向かおうとしたそのとき、捜査班をサポートしてきた田中管理官の車が路上で燃えているという情報が入った。そして廃墟でも火事が発生、現場では凄惨な殺人の痕跡が発見される。廃墟をあとにした比奈子は組織のトップ・ミシェルに拉致されて…。


    ストーリー展開的にはテンポよくポンポンと読むことができたし、展開的にも比奈子が拐われたり、保が活躍したり、忍が壊れたり、と王道的な展開で良かった。
    ただ、思うところは、マッドサイエンティストの最終的な理想が永遠の命、というところにひねりを加えて欲しかった。

  • 十一作目!
    ついに完結した…あー…
    読み終わっちゃったねとうとう…

    いやー、ハラハラのアクションシーンの連続でした。
    涙あり、そして涙ありで、最後は…
    はぁーー…でっかい物語でした。
    もしも長編とちょいと残酷な描写が大丈夫なら、ぜひ読んでみてと言いたい。
    ギャっと思う描写は所々あるけど、基本的に優しさが詰まった物語だと思いました。

    著者後書も良くて、なんか拍手でウイニングランを見守る気持ちでした。

    ガンさんの御子柴に向けた言葉
    「良い仕事をしろ」
    胸熱以外の何者でもなかった。

    一巻から最後まで、キャラクターが躍動するエキサイティングな小説でした!
    最高の読書体験をありがとう!!

    次はひとまず文庫としてはシリーズ最後?のスピンオフ「OFF」が控えております。
    精神分析のスペシャリスト、中島保が主人公。

    「ON」から始まった物語、どんな形でOFFとなるのでしょうか!
    ひゃー、長かった!でもあっという間だった!
    お疲れ様でした!!

  • 最終巻の王道だ、が読了後すぐの感想。
    主人公だけじゃなく、みんなにとっての分岐・節目のお話。

    個人的には比奈ちゃんと野比先生より、倉島さんと忍がすごいなー、と。
    金子君も木偶の坊も頑張った!

  • 〇もうちょっとで終わってしまう・・・!そんな苦悶と、主人公たちとの闘いと。目が離せない展開

    田中管理官の車が炎上した知らせを受けた一行。遺体も派遣されるという衝撃の結果に戸惑いつつ、真紀が永久のDNAを持つだろう怪しい人物を、空港の画像から確認していた。彼は、ミシェル。永久のもととなった人物であり、今回の一連の事件のすべてを首謀していると思われる。

    彼を追おうとするやいなや、ミシェルのアジトと思しき場所が放火、現地で男女3人の遺体が発見される。比奈子もそこへ向かうが、相談の結果、急いで倉島のバイクに乗り研究所へ向かうことにする。しかし、三木とバイク上で電話をしていると、急に視界が遮られ、バイクは横転。その拍子に通りがかっていたミシェルが比奈子を連れ去る。

    そこからセンターでの大乱闘が始まる。
    比奈子は無事に生還するのか。そして、保、永久、ミクやほかのセンターの仲間、厚田班の仲間は生還できるのか。

    ******

    若干平面図が欲しいところではあるものの、活動場所は多すぎない。そこでの起こったことをどう想像するか、なのだろう。
    とにかく、すごい各々の活躍。そして情景描写が、ページを繰るあなたの手を止めないはずです。結末までノンストップのこの物語を、そして藤堂比奈子の集大成を、ぜひ目にしてほしい。

    最後は、ちょっと、泣けます。

  • 同著者なら断然“よろず建物因縁帳”シリーズが好きだと思いつつ着手したこの“藤堂比奈子”シリーズだったのに、スピンオフと合わせて13冊も読んだら、そりゃ情も湧く。

    上巻ですでにウルウル、下巻でも永久の変化を感じさせる言動に涙腺ゆるみまくり。終盤はあまりに派手な爆発シーンに、何がどうなったかイメージ描けず。でもまぁいいや、イケメン倉島が忍で華麗に突っ込んだと思っておきます。最初は軽いだけに思えた東海林も超イイし、ぼんくらだった御子柴も頼れる存在に。

    死んでほしくない人はほぼ誰も死なないから、未読の人は安心してお読みください(笑)。ちょっとした厚田班ロス、早く立ち直ろう。

  • 2019/6/18
    あー読んじゃった。
    とうとう終わってしまった。
    どうやって終わらせるのか想像もつかなかったけど温かな着地をしました。
    みんな死んだと思わせといてからの「ふぁっ?」は私も「ふぁっ?」ってなって笑いながら泣きました。
    でも一番泣いたのは忍かもしれん。
    忍が倉島を連れて行くわけないよね。
    愛だねぇ。想われていたねぇ。
    心配する東海林先輩も萌えました。
    また会いたいなぁ。
    『OFF』待ってます。
    それ以外も新刊、超待ってる。
    次来ないと「おもてうら」読めないよ…
    大きい手術ってなんだろ。
    この世に神様がいるかは疑問だけど、フィクションばかりは神様がいないと生まれないからなぁ。
    内藤先生どうかお元気で。

  • 面白かった。このシリーズが終わるのは本当に淋しい。

  • 内藤了『BURN 下 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』角川ホラー文庫。

    シリーズ第10弾にして本編完結編。些か強引にシリーズの集大成を図ったような結末。それもそのはず、著者のあとがきによれば、当初はデビュー作『ON』を執筆した時にはシリーズ化の構想など全く無かったようなのだ。従って、10作目となるシリーズを完結させる上では少し強引に全てを関連させる必要が生じたに違いない。人気作品が出版社の都合で振り回される悪い例の一つだろう。

    それでも、このシリーズは高いレベルでの完成度を維持し続けたことは間違いない。しかし、シリーズに散りばめられた猟奇殺人事件を独立した作品として執筆していたならば、また違った面白さがあったかも知れない。

    スヴェートのトップ、ミシェルに拉致されたは藤堂比奈子の運命や如何に……

    さよなら。藤堂比奈子……

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著者プロフィール

2月20日生まれ。長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。ほかの著書に『ON』につづくシリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』『BURN上・下』、スピンオフ『パンドラ』『サークル』『OFF』、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズ『MASK』『COVER』『PUZZLE』『TURN』など著作多数。

「2023年 『LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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