紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード (角川文庫)

  • KADOKAWA
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感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041087527

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと想像していた話とは違っていたかな。

    紙や紙小物が好きな女子大生と和紙を愛する仏頂面のイケメン御曹司の話。
    これから記念館はどうなっていくのか。
    まだ物語は始まったばかり。
    薫子さんや紫乃さんがすてき。

    三日月堂を思い浮かべるような一節も。
    活版印刷三日月堂を思って読むと全く違うかも。

  • 私も本は紙ベースで読みたい派です。
    和紙の見本帳見てみたいです。「紙こもの市」なんてあったら私もひと財産使ってしまいそう…。続きも楽しみです。

    • あきちさん
      私も、紙の本派です。紙こもの市、あったら、行きたいですね。
      私も、紙の本派です。紙こもの市、あったら、行きたいですね。
      2022/08/17
  • 紙の小物がどんなものなのか、調べながら、読みました。

    今後、どんな話になるのか楽しみ

  • ほしおさんの新シリーズを、といってももう4冊出てるので今更だけど、買ってみる。
    三日月堂の中でもどんな紙に印刷するかということがよく出て来ていたが、この本はその紙、主に和紙を扱ったお話。

    いきなり紙で作られた小物の話になるのだが、それらに対して「かわいい」という気持ちをあまり持てないので、今ひとつ興が乗らないところは否めず。
    色々な紙が紹介されるが、目で見て手で触らないとどんな紙か分からないところが、作中、記念館の説明が文字だけで分かりにくいと言っているのと重なる。
    3つ目の話で偏屈で引きこもりの一成がようやく打ち解けてきたけど、彼の人物像にあまり魅力を感じずで、百花ちゃんもちゃんと出来る子なんだから、遠慮せずに頑張って欲しいな。
    まあ、やらす/やることなかったからとは言え、アルバイトの仕事が掃除から始まったのは良かった。掃除は仕事を始める以前の基本だし。
    SNSを使った集客とか、鎌倉や日本橋ツアーは要るんだろうけど、ページの量は何かバランスが悪い感じ。

    この作者らしいところは随所に見られ、全体的な雰囲気も嫌いではないけれど、続けて読むかというとやや微妙。

  • 昔ながらの紙「和紙」
    その魅力を教えてくれる小説。
    実際に紙こもの市があったら行きたいなぁ
    私も散財してしまうこと間違いなし!

    連続物だけど、3巻目から読んでしまい、主人公 百花がバイトすることになったきっかけや、紙こもの市に出店した品物を作るきっかけが知りたくって、1巻目を探して読みました。
    2巻目の内容も、3巻目でなんとなーくわかるけど、やっぱり詳しく知りたい!
    早く読みたいので、また探してこなくっちゃ!

  • ちょっと自分に自信のない百花が紙屋ふじさき記念館に出会い、アルバイトをすることになったお話。どの紙小物もステキすぎる。実物を見てみたい。百花のように器用だったら、いろんな紙を使って試したくなるかも。

  • 和紙って惹かれます。
    とはいえ知識は殆どないという自分には、説明っぽさなくリズムよく読める文章とストーリーがちょうど良い。続刊にも期待大。

  • 紙好きな女子大生が、イケメンだけど無愛想な上司がいる寂れた和紙の記念館でバイトをする話。

    主人公のアイディアを基にした和紙を使ったこものが、認められて記念館を段々と盛り上げていく。

    上手く行き過ぎな感じもしますが、何の取り柄もないと思っている主人公が、好きなものでやりたいことを少しずつ見つけていっている姿は、応援したくなります。

    カバーは確かに電車の中で読むのは少し恥ずかしいですね。内容には合っているのですが。

  • かわいい和紙のカードや小箱、螺鈿細工風のしおりなど、色々な紙製品が登場し、紙もの好きにはたまらない一冊。
    主人公の作る紙小物がステキで、アイディアがすばらしい。色々な種類の和紙がまとめて一冊に綴じられたノート、めちゃくちゃ欲しい・・・。
    ストーリーとしては、ご都合主義的な部分もあるけど(主人公が自分で動かなくても、まわりがお膳立てしてくれちゃうので・・・)、少女マンガを読むような感覚で、そういった要素も楽しめた。

  • 紙好きとしては、何度も頷きながら読んだ。給料をもらった中身ではなく、入っていた和紙の封筒にため息をつく百花。分かる〜。
    そして藤崎産業の取締役の薫子さん。80歳は過ぎているらしいが、SNSを使ったりしている館長のお祖母さん。「小さいことからでも、はじめれば進む。なにもやらなかったらゼロのままでしょう?」素敵だ。

    肝心な百花は自信のない大学生だし、記念館の館長の一成は親の力で生計を立てているようにしか見えない。主人公2人が余り魅力的ではないのが残念だ。続編で成長するのか?
    後、もう一つ、表紙が少し残念かな…

    実在する「はいばら」や「竹尾」など、すぐにでも行ってみたくなった。

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著者プロフィール

1964年東京都生まれ。作家・詩人。95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞優秀作受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』が、第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年から刊行された「活版印刷三日月堂」シリーズが話題を呼び、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど人気となる。主な作品に「菓子屋横丁月光荘」シリーズ、『三ノ池植物園標本室(上・下)』など。

「2021年 『東京のぼる坂くだる坂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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