暴虎の牙

著者 : 柚月裕子

• KADOKAWA (2020年3月27日発売)

感想・レビュー・書評

[Mizuhoさんの感想 · 2022年4月27日]

図書館本。柚月さんの小説3冊めだけど面白いなぁ。好きな作家リストに入れとこう。シリーズ作の完結編らしいがこの1冊だけでも十分楽しめた。警察小説。肝の座ったアウトローな男と同じくアウトローな刑事2人が主人公。そのカリスマ的存在で仲間を増やし暴力団の稼ぎを横取りする沖と何かと沖に関わろうとするガミさんのやり取りの緊張感が良かった。これから心が通じ合うのかどうなるのかと思ってたところでガミさんの死。ガミさんの死の真相が書かれてなかったがガミさんの死の真相を明らかにする次作品がでるのかな。いや出そうな予感。

[れおさんの感想 · 2022年4月17日]

ｶﾞﾐさんの遺志を継いだ日岡のその後、かと思いきや。あｰ…凶犬で国光の漢っぷりにｿﾞｸｿﾞｸしたのに暴虎は虐げられて抑圧された子供のまんま悪ガキから成長できんかった沖ちゃんの暴走、で、これが完結かと思うとちょっと食い足りねぇ感じ…。ｶﾞﾐさんの後はやっぱり日岡にゃ荷が重かったの…

[mr.satomiさんの感想 · 2022年3月2日]

シリーズ3作目にして最終作とのこと。
死んだはずの大上が再登場。この手を使えばシリーズ本増やせますね。

[ネコネコ・ニャンコスキーさんの感想 · 2021年12月14日]

「孤狼の血」「凶犬の眼」に続く3部作完結編。広島を舞台にしたヤクザと警察の戦いを描くが、登場人物が圧巻。熱く切なく痛いほどの焦燥感。おざなりの正義でなく、誰もが出口を求めてあがいているのがすごい。やっぱり柚月裕子さんは最高！

[19731127aoさんの感想 · 2021年12月12日]

ガミさんがたくさん出てきたのは嬉しい。
言葉のせいか年齢が想像しにくかったかな。みんな。
日岡とは対決とは言い難くてもっと対面してほしかった。

[ひらめちゃんさんの感想 · 2021年11月14日]

ヤクザも死も恐れない、幼馴染の愚連隊の話。

最後、刑務所から出てきて、世の中がすっかり変わり、かわいそうやけど、こういう結末は、しかたないのかなあ。

けど、幼馴染は、信じてあげてほしかったなあ。

[新 進子さんの感想 · 2021年10月18日]

男は強くなるんだよ、という教訓、おもしろかった。

[勇気の花さんの感想 · 2021年10月16日]

このシリーズ、今回で読むのは三作目だが、まだ続きそうだな。
前作で死んだガミさんがまだ生きている頃の話から始まるのだが、やっぱり日岡じゃないんだよなと思わせるくらいの存在感。
にしても、まぁ、もちろんヤクザにしても愚連隊にしても、行くとこまで行ってしまうと悲しい結末ばかりだな。
それはそうと相変わらずの広島弁が全編満載で、仁義なき戦いを見ているかのような錯誤感。
そしてスピード感。
なんだかんだ言っても面白かったな。

[eri77さんの感想 · 2021年10月3日]

大上も日岡も沖も
なんだか、いいとこがなかったような気がする。
どれも中途半端だったような。
3人主役は難しいね…

[けんけんさんの感想 · 2021年9月23日]

やっぱりがみさんいいキャラしてる〜

もっともっと沖と日岡のバチバチの争い見たかったけど3作どれも楽しめました

著者プロフィール

1968年岩手県生まれ。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい！」大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞（長編及び連作短編集部門）を受賞。同作は白石和彌監督により、18年に役所広司主演で映画化された。18年『盤上の向日葵』で〈2018年本屋大賞〉2位となる。他の著作に『検事の信義』『月下のサクラ』『ミカエルの鼓動』『チョウセンアサガオ咲く夏』など。近著は『教誨』。

「2023年 『合理的にあり得ない2　上水流涼子の究明』 で使われていた紹介文から引用しています。」