妖奇庵夜話 顔のない鵺 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 417
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041091258

作品紹介・あらすじ

兄の伊織に執着する青目の気配に不安を感じつつも、日常を保とうとする洗足家。しかし、街で鉈を持った男に襲われたり、「あなたの指をください」と老婦人に迫られたりと、不可解な出来事が続き……。

感想・レビュー・書評

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  • とんでもない終了の仕方。買ってすぐに読まなくて良かった。これは続きが気になりすぎて次巻が出るのが待ち遠しすぎる。

  • 妖奇庵夜話シリーズ・第8作!

    表紙絵を見て「なにこの吸血鬼みたいな伊織は!!」と動揺したけれど、全然吸血鬼じゃないどころか超重要なシーンでした!

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    斧を振り回し、伊織を襲った妖人「シシン」と名乗る男。
    妖人「鬼指」を名乗り、伊織の指をくれと静かに迫る高齢の婦人。
    そして弁護士である小鳩ひろむが出会った、妖人「天邪鬼」を名乗る少女。

    存在しない妖人の名を語り、伊織に近づいてきたかれらの目的とは…?

    そして青目をも取り込みかねない大きな闇、【鵺】(ぬえ)の存在が見え始め…

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    話が進めば進むほど、シリーズ全体を包む闇が濃くなっていっています。
    最終巻手前の本巻は、もうなんというか、闇が濃すぎて、話が重くて重くて苦しかったです。

    今回のテーマは(おそらく)「加害者と被害者」。
    そしてこのテーマを書くために今までのお話があったとおもうと、その構成力の凄さに、呆然とするしかありませんでした…
    榎田ユウリさん、凄すぎる…
    しかし、闇が深くて重い…重すぎる…(まだ言っている)

    そしてラスト!
    このラスト!!ええっ!?なぜ9巻を手元に置いておかなかったんだわたしは!!!!!と、本シリーズ最大の後悔が我を襲いました。

    8巻が発売されたのは2020年。
    次巻でもあり最終巻9巻発売されたのは2021年です。
    2020年に8巻を読んでしまった方の苦悩をおもえば、すぐに9巻を読める2022年でよかった!!とさえおもってしまいます。
    9巻まで、もだえながらその発売を待たれた方々…本当に…苦悩されたことでしょう…お疲れさまでした…
    どうか、心身いたわってくださいませ…

    というわけで、9巻を手に入れるまで、いっそ8巻は読まないほうがいいです。マジで。

  • [鬼指][シンシ][天邪鬼]と名乗る妖人が伊織の周りに現れる
    彼等の目的とは?

    前回からはより密接に話が繋がっていて今回もものすごく気になる所で終わってしまった

    [鵺]の本当の目的が分からないので不気味

    ラストに向かって行く感じで次も楽しみ

  • 2020/10/31
    やばい、全然覚えてない。見失ってる。
    と思ったけどコレ1冊飛ばしてるな。
    まあその前も覚えてないんだけど。
    シリーズが進むと話が暗くなりがちで嫌だなぁ。
    脇坂クンがスイーツの話もせず、ウロさんとの世代間ギャップの笑いもなく。
    青目も解決してないのに親父まで出てきたよ。
    伊織のいつ死んでもいいねんみたいな言動も美しくないよ。
    飛ばしたところ補おうか迷うなぁ。もういいかなぁ。

  • 精神BLの良さがわかりそうになるシリーズ。笑
    伊織も、伊織を中心にしたひとたちも、ほんとすき。ずるいくらい魅力的。

  • 伊織に回りに巻き起こる不可思議な事件。
    裏で糸をつく鵺の存在。
    一気にストーリーが加速しだした。

    青目以上に不気味な鵺。
    なぜ伊織の母・タリは彼と結ばれたのか?
    青目の母とは?
    もしかしたら、他にも異母兄弟がいるのか?

    とりあえず次巻を読まなくては。

  • おもしろい
    つぎさいごかー
    早く見たいけどみたくない!!!

  • シリーズの中で一番暗く、救いがなく、重い。
    「家族」がテーマの物語で、今回、「被害者家族」「加害者家族」が交錯し、複雑な気分にさせられる。
    「被害者の家族」が「被害者」に対して心を痛めるのは当然だが、「加害者の家族」も「加害者」に対して心を痛める。
    伊織が青目を見限れないのも、「家族」として受け入れて過ごした過去があるから。冷静に冷徹に振る舞っていても、どうしようのない悪人の青目を見捨てられないのは、伊織の情の深さ、優しさなんだろうと感じた。
    マメや夷のように血が繋がらなくてもお互いを想い合える「家族」。血が繋がっていても、上手くいかない「血縁」。
    私自身、血縁関係の多いため、どうしようもない屑の親族がいる。
    もう、何年も会っていないし、家族の縁もあまり感じないが、悪さをせず平穏に過ごしてほしいと願う気持ちはある。
    青目とは比にならないが、伊織の心情には及ばないが、「家族」と言うことを意識しながら読んだ一冊。

    救いが少なかったが、2023年7月に続刊が発売で何やら事件があるものの、平穏が訪れていそう、と希望が持てるので、このまま「ラストシーン」へ、、、。

  • 読み易いので一気読みをしたけれど、好きか?と言われると微妙な作品

    主人公がヤンデレな弟(今回父)と、他の大事な物を天秤にかけて、でもでもだってと悩んでるうちに、事態が悪化してる所にイライラする

    優しいと言えばそうなんだろうし、あの弟はアウトだよねー、じゃあ見捨てまーす!じゃ小説にならないと言うのは分かる、そこがハラハラして好きと言う人には刺さる展開なんだろうけど、私はダメかな

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著者プロフィール

東京都出身。おもにライトノベルにて活躍する気鋭。代表作は「カブキブ!」シリーズ、「魚住くん」シリーズ(角川文庫)、「妖き庵夜話」シリーズ(角川ホラー文庫)、「宮廷神官物語」シリーズ(角川書店ビーンズ文庫)など。榎田尤利名義でも著書多数。

「2023年 『妖奇庵夜話 千の波 万の波』 で使われていた紹介文から引用しています。」

榎田ユウリの作品

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