ヘルドッグス 地獄の犬たち (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041094105

感想・レビュー・書評

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  • なんちゅー話や!!!!!!!

    私の中でヤクザ物といえば孤狼の血なんだけど、こちらも負けず劣らず魅力的なキャラクターとハード&バイオレンスなお話でした。

    スパイとしてヤクザに潜入した警官の話。
    ヤクザに取り込まれそうになりつつ、しかも武闘派で死刑になってもいいくらい人を殺しちゃう。
    その葛藤とか抵抗とか、それでもちょっとだけ取り込まれていっちゃう様とかが丁寧に書かれています。

    そりゃそうだよねぇ。
    暴力的で滅茶苦茶ながらも人情味のあるヤクザ集団と、己の対面ばかりで動く警察組織。しかもヤクザのど真ん中にいる身だったらどうしてもそちらを贔屓に見てしまうのは仕方ない。
    法律か人情か。どちらも私情はばりばり挟んてるけど、その先にどう動くかで変わってくるさね。

    キャラクターは孤狼の血とはタイプは違うもののやはり魅力的で、特にあたおかの室岡くん押しです。笑
    純粋すぎるゆえの物悲しさも同居してよき。

    私これ映画見てるんだけど、全然記憶にないんだよねぇ…笑
    室岡くんが結構はまり役だった気が。十朱役のMIYAVIは言わずもがな。(色気半端なかった!)
    なんか結末とかも違った気がするけど、原作の濃ゆい空気感で充分両方堪能できます。

    主要人物ほぼ退場しちゃったけど続きも出てるし積んでるので続けて読んでみようと思います。




    @手持ち本

  • 読み応えのあるノワール小説。
    後半に差し掛かり残りページが少なくなると、もっと読みたくなり終わるのが惜しくなった。
    なので後半をもっと書き込んで、もっと長いストーリーにして欲しかった。
    いい意味で。

  • 映画の影響で読み出したが、内容がかなり違う。
    しかし、…原作で語りたい内容が映画に詰まっててどちらも良かった。

    兼高大好きな室岡も良いし、
    兼高を口説いている十朱もいい。
    やるかやられるかのギリギリの男達の関係が良い。

    ラストシーンを岡田くんで再現してくれてると更に良かったのになぁ〜と思う今日この頃。

  • 神津組若頭補佐・兼高昭吾こと出月梧郎、警視庁組対部の潜入捜査官である。

    兼高の最終目的は、警視庁のトップシークレットを握る東蛸会会長・十朱義孝を抹殺すること。

    兼高昭吾がどうやって、十朱を抹殺するのか?
    正体はバレないのか?

    ハラハラしながら、ページが進んでいく。

    自分の家族まで犠牲にしてまでも、十朱抹殺にかける阿内の執念、凄まじい。
    まさかそこまで…

    阿内対十朱、凄まじかった。

    ひとりとなった、兼高いや出月はどこへ向かうのか…

    続編が楽しみである。

  • 6年ぶりに読んだけど、こんなに凄まじかったかな?
    ヒリヒリ感がとんでもなかった

    映画観てみようかな

  • 読書メーターより。2022.11.8読了。

    映画はアクションが激しくて見応えはあったものの、内部事情や人間関係が把握しきれず「はて、こいつらなんでこうなったんだっけ?」と置いていかれがちだったので、原作を購入しました。
    結果、なんでこのまま実写化してくれなかったんだとさえ思ってしまうほど面白かった。
    読んでいくうちに土岐や室岡、外兄弟の本並、海老原など全員に情が湧いてしまって私もきつかった…みんな本当にいい奴だし家族だから…!
    警察、政治家、暴力団すべての関係がわかりやすくて、暴力の描写も生々しくて最高でした。天才だなあ〜〜〜

  • 最初からアクションがあるなど終始ハラハラしっぱなしでした。すごく面白かったですが、グロい描写もあるので、なかなかオススメしにくい作品ではあります

  • 今年(2022年)9月に岡田准一と坂口健太郎主演で映画化されたものの原作。映画見て、特に良かったわけではないが、原作小説があると云うので読んでみた。映画も結構ハードだったけど、原作はもっとえげつなかった。スタートは同じなのだが、そこからの展開はすごいわ。そして、最後の戦いは・・・ まあ、悪くない小説とは思うけど、好きなテイストじゃないわ

  • 映画を先に観て、原作も気になったので読んだ。
    映画と原作では幹のプロットの部分は基本的に同じだが、映画のほうは原田眞人作品らしい脚色が施されており、そこは深町秋生原作にはない要素であり、個人的には映画はそこに惹かれた。
    小説のほうは映画には描かれていない部分やディティール面、心理描写の部分はやはり映画より厚い。
    これは映画と小説、どちらが優れているとかそういう話ではなくて、近いところもあれば離れているところもある。
    自分は映画からハマった口だが、小説も全然違った物語が展開されるので、これはこれで楽しめた。

  • ヘルドッグス

    ただただ、兼高に比べたら俺の仕事なんて大した事ないな!って思って仕事を頑張れるようになった。
    今現実で仕事が大変だと感じてる人には別な意味でバイブルとなるかもしれない。

    途中から、誰が事実を知っているのかどうかについてヒヤヒヤしっぱなし。
    暴力描写も中々えげつない。
    しかし、警察がヤクザ組織にスパイとして潜入してヤクザになるという話はよくできていると思った。
    そして、こんなにも暴力だらけの作品があののどかな山形県で書かれてるというのも、山形出身の自分は少し面白く感じてしまう。

    とにかく、次の話が楽しみだ!

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著者プロフィール

1975年山形県生まれ。2004年『果てしなき渇き』で第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。同作は14年『渇き。』として映画化、話題となる。11年『アウトバーン』に始まる「八神瑛子」シリーズが40万部を突破。著書に『卑怯者の流儀』『探偵は女手ひとつ』など多数。

「2022年 『天国の修羅たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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