ヘルドッグス 地獄の犬たち (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 853
感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041094105

感想・レビュー・書評

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  • 本の中から血の臭いがが漂ってくる様でした。それなのに読むのを止められない。誰も彼も幸福な死に方をしないにもかかわらず・・・兼高こと出月の運命や如何に・・・多分幸せな最期は望めないかなあ?

  • なかなかぶっ飛んだ話で面白かった。すっかりこの路線をマスターしたみたい

  • 映画が先だったけど、原作のがかなーり濃くて良いね!坂口健太郎ってやっぱハマり役だったんだな。読み終わったあとのもやもや感とか悲しみは半端ないけど面白かった!

  • インファナルアフェアぽい作品
    ヤクザ組織に潜入している警察官が任務遂行のため、悩み、闘い、苦悩していく姿を描く。
    面白かった
    続編に期待

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    久々のバイオレンス小説。
    ヤクザものを読むと高校生の頃を思い出して楽しくなりました。
    中盤から展開が怒涛ですね。

  • 東京のやくざ組織・東鞘会に所属する兼高昭吾は、弟分の室岡と沖縄に飛び、ターゲットの喜納修三を殺害した。その夜、一人になった兼高は激しく嘔吐する。実は兼高は警視庁組対部に所属する潜入捜査官だったのだ。後継者問題をめぐり、東鞘会では血で血を洗う抗争が続いており、喜納殺害はその一環だった。兼高の最終任務は東鞘会会長である十朱の殺害。十朱は警視庁を揺るがす、ある“秘密”を握っていた。ボディガード役に抜擢された兼高は、身分が明かされた瞬間に死が迫る中、十朱への接近を図るが……。

    ターゲットである十朱の秘密。それは、彼自身も潜入捜査官であったことだった。開始早々に語られるその真相に続きの展開がどうなるのかがとても楽しみになった。
    警察官を志し、刑事になったはずなのに命ぜられたのは殺人を厭わない暴力団への潜入捜査。果たして彼の行為は罪になのだろうか。

    阿内や十朱の企みの中、兼高は警察官に戻ることを決意する。親兄弟分を裏切るとともに、十朱からの誘いも断る。そして、自分が潜入捜査官であったことにもケリをつける決心をして物語が終わるところが良かった。

  • 潜入捜査モノの皮を被ったバイオレンス・コメディ。
    冒頭からエンディングまで間断なく主人公の身に降りかかる不幸がいちいち超ド級過ぎて途中から笑ってしまった。どんだけ胃腸薬や睡眠薬あっても足りないですね、この職場。

  • 映画見た後に読んだ

    映画とは違う結末!

    どーなるんーーって先が気になる展開やった

  • Netflixで映画を観れるようになったため、後追いで原作を読了。
    映画は現在日本最強のアクション俳優岡田准一の格闘術で「こらすげえ!日本映画もなかなかやるやん!」となって期間をおいて2回観た。

    その後、原作である本作を読み終わり、見えてきた映画の粗とか原作との違いを考えると面白かったのでここにメモします。

    ・「タッカは私の男だよ」
    映画ならではの艶出しのために原作にはない男女要素を盛り込んでおり、それ自体はよくあることだが、ダークブロマンスである潜入捜査官もの結末を「相棒関係より男女関係を選ぶ」とするのは明らかにパンチが弱いと思う。
    潜入捜査官ものの結末は100%「相棒関係と使命」を天秤にかけた結果を描くべきだと思うが、原作は室岡⇒十朱の順で引導を渡すところ、映画はおそらくラストカット(Hell Dogs : in the house of bamboo)とのつながりを重視してその逆となったたのだろうと。
    ただ、坂口健太郎はとてもいい演技だったと思う。

    ・阿内能無し疑惑
    原作では阿内が自身の別れた妻娘を巻き込んだ上、自身を贄にしてまで東鞘会の分断を図るシーンを以て、十朱抹殺にかけるその執念の凄まじさを兼高同様読者は知ることになるのだが、映画の阿内はというと、兼高との会合中に鉢合わせした恵美裏に対し「何だ、お前ら出来てたのか」と笑いかける無能っぷり。
    部下というか手駒が男女の仲になってることも把握できてない、ってのは警察側の大ボスとしてはダサすぎでしょ。

    ・お歯黒面白過ぎ
    一応、原作にでも出てくるものの、お歯黒君の映画での存在感のデカさは何なんだと考えてしまう。はんにゃ金田演じる三神(原作では三國。映画にする上では三上組の三國、ってのがややこしかったろうことは容易に想像ができ、こういう改編はとても良いと思う)との掛け合いは、2回目観たときは笑ってしまった。
    「お歯黒、案内しろ!」
    「お歯黒、案内します」
    お歯黒役を演じたのは吉田壮辰さんという方らしい。応援してます。

    ・北村一輝がとても良かった
    原作同様、独断で暴走した十朱に腹パン入れて説教するシーンは最高でした。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    「警察官の俺に、人が殺せるのか?」関東最大の暴力団・東鞘会の若頭補佐・兼高昭吾は、抗争相手を潜伏先の沖縄で殺害した。だが兼高はその夜、ホテルで懊悩する。彼は密命を帯びた警視庁組対部の潜入捜査官だったのだ。折しも東鞘会では後継をめぐる抗争の末、七代目会長に就任した十朱が台頭していた。警視庁を揺るがす“秘密”を握る十朱に、兼高は死と隣り合わせの接近を図るが…。規格外の警察小説にして注目の代表作。

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著者プロフィール

1975年山形県生まれ。2004年『果てしなき渇き』で第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。同作は14年『渇き。』として映画化、話題となる。11年『アウトバーン』に始まる「八神瑛子」シリーズが40万部を突破。著書に『卑怯者の流儀』『探偵は女手ひとつ』など多数。

「2022年 『天国の修羅たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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