キャラ立ち民俗学

  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041103906

作品紹介・あらすじ

みうらじゅんにかかれば、エロだろうがグッズだろうが祭りだろうが、世の中にあるすべての現象が深い! 些細なコトにも鋭い視点を注ぐ、みうらじゅん的民俗学エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 見開き2頁程度の雑誌連載の再録か。これまでのMJの活動を、広く浅く書き綴ったような紙面。

    アウトラインをなぞるようなエッセンスの紹介程度に留まっているので、見仏記やとんまつり、あるいは勝手に観光協会やライブでのMJの発言などを見聞きしている人にとっては物足りない内容だ。

    それにしても本書を読むと、とんまつり、マヌ景など改めてMJのネーミングセンスの素晴らしさに脱帽する。
    名付け親としての代表格は与謝野晶子らしいが(MJからの受け売りでしか知りはしないが)、平成の名付け王はMJなんだと思う。

    図書館に購入依頼をだし買ってもらった。期間内にもう少しだけ読みきれず、延長を願い出たが後ろに3人詰まっていたので延長断念。

  • 2021/4/16購入
    2021/4/29読了

  • 道祖神や天狗といった民俗信仰から、飛び出し坊や、ミッキーマウスもどきの胡散臭い看板、ゴムへびといった「いやげもの」についていつものMJ節で下ネタ混じりで熱く語ってくれる。普段何気なく目にしている車止めのポールを道祖神に関連づけたり、誰も気に留めない看板を系統立てて分析したりするあたりはさすが一人電通を自負する氏らしくこうして「ない仕事」を作っていくのだなあと関心した。それぞれのネタ自体は様々な所で語られているのでそれを民俗学といった観点でまとめてみた一冊であり、ファンとしては少し物足りなかった。

  •  自分が好きなものを自分が好きな時に自分が好きなだけやることができる。そんな幸せもまだまだあるものなんだなと感じられた。

     しかも本人はこうも書く
     訴えられなければラッキー
     が、この世を支配している。
     誰しもが気づく、気づかないは別として、誰かを傷つけて生きている。優位に立ったと意識した時は必ず誰かが傷ついている証拠。
     この世のラッキー(幸せ)とは、誰かとの比較無くしては味わえないのが常だからだ。

     素晴らしいバランス感覚の上に自らを置いている。だから、人に愛されるのだろうとしみじみ感じる。
     

  • もしかすると、100年後には柳田國男氏と同じようなポジションにいたりするかも?大げさではなくて、あんなことをそんな視点で世界見てるし、絵も描くし…いやあ、みうらさん、多才です!
    初めてのみうらさん本でした。他の本も読んでみたいな。
    ★マイナス1は、他のみうらさん本を読んだのち、比較して決めたいという意味で。

  • はじめてのみうらじゅん。興味心と行動力と収集癖の人。日本の大らかさを感じた。表紙にもなっている天狗キャラ「テングー」の可愛さとタイトルで借りたのだが、みうらじゅんさんはこんな方だったのか。確かにワールドだワールド。こういう人は苦手なんだけど、多分好きなんだと最近思う。なんとなくつかみどころがなく、飄々と書かれてる中で「地獄から考える生き方」ではそれまでと毛色が少し違うように感じた。そしてそこがとても好きだった。ニコニコ微笑んで生きよう。テングー片手にポールの意味を考えて。

  • 今のではなく昔のお堂に展示されていた新薬師寺の十二神将をバースデーケーキと表現したみうらさん。その頃から目の付け所に注目しておりました。
    テングー(天狗)さんの章には大笑い。
    猿田彦神社の宮司さんとのアメノウズメハニートラップにはびっくりしました。よく聞けましたねえ。
    興味のあるものに邁進するみうらさん。
    次作は何を持ってくるのやら

  • 2014年10月14日、松阪BF

  • ゴムヘビ、飛び出し坊や、菊人形、青森県のキリストの墓、山口県の楊貴妃の墓、石川県のモーゼの墓、土偶、天狗、土産物屋にある日本人形・・・
    みうらじゅんが探求してきたことは全て民俗学。

    青森県にキリストの墓?石川県にモーゼの墓???
    なんと、そんなのあるんかい!!
    観光地に売っている、誰が買うんだろう・・と思える、キーホルダーやら、日本人形や、水族館や動物園に売っているゴムヘビ。

    人々が旅に行き、土産物店で見かけるのに、なかったもののようにスルーされている物たちや、愛情を注ぐ。
    誰が見ても素敵でおしゃれなものだけでなく、それらも、日本の姿、文化を写しているもの。
    みうらじゅんの家は一体どうなっているのだろう・・。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    天狗こそ、昔から存在するゆるキャラだ!と、ゆるキャラのことにも触れていた。
    ゆるキャラの名づけ親は、みうらじゅん。
    もはや、ゆるキャラも広く一般大衆に認知されるものになってしまったけど、みうらじゅんが目をつけたころは、誰からも注目されない、主役にはなりえないところがよかったのではないだろうか。儲かる、広告のネタになる手法として、定着してしまうと面白くなってしまう。

    今のゆるキャラには、もう興味がないだろうな~と思う。

  • テングー(天狗をこう呼ぶ)やアレを模したご神体など、まあ由緒ありそうなものから、キリストの墓、楊貴妃の墓といった言ったもん勝ち系、ゴムのヘビやら飛び出し坊やなどといった由緒に関係ないけど心の何処かに懐かしさをおぼえるもの、そして通底する微エロ。最初はテングーやら仏像やら、みうらじゅんの最近の領域の本だと思っていたが、読み進めていくとなんだかVOWを思い出したなあ。でも写真ではなく文章がメインの本です。娯楽のようでいて人間の無意識の性(さが)に思いを馳せないではいられない感じ。

  • 常人では見過ごしてしまうところに面白みを発見する天才、みうらじゅん。
    いままでぜんぜん興味なかったのに、ヘビについて調べたくなった自分がいます…。
    そして、表紙のテングーのソフビフィギュアが欲しくなって、ネットで調べまくった。まんだらけのサイトでポチっとしてしまう日も遠くないかもしれない。ふぅ。

  • 表紙に登場するのはテングーとのこと。都築響一さんと同じく、観ていることがあるのに、鑑賞ポイントが分からない、もしくは、観なかったことにしているような日本各地の隙間を紹介してくれる本。たぶん、読むだけでなく、実際に観に行く(祭りなど)、あるいは自分でも探して(飛び出し坊や、ゴムヘビなど)みないとダメで、さらに周囲の人にすごかったよって広めないと絶滅の危機にある、もの、ことが含まれていると思います。

  • 感想未記入

  • まあだいたい、通常と同じような内容。と思っても読んではつい、新鮮ににやついてしまうのが、MJの魅力。

  • 活字読んで大爆笑してるやつ初めて見たってダンナさんに言われた(^^;;みうらさん密かにリスペクト…(≧∇≦)

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著者プロフィール

作家・イラストレーター

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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