部下を持ったら必ず読む 「任せ方」の教科書 「プレーイング・マネージャー」になってはいけない (ノンフィクション単行本)
- 角川書店 (2013年11月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041106174
感想・レビュー・書評
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マネジメントとは何をどうやって行うのか、心構えやルール(分業)、資質や考え方といったことに関して著者の経験から切り込んでいます。
大変参考になります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
信念を持っている人の本は読んでいて楽しい。章立てもロジカルで内容も具体的であり、コンパクトにまとまっている。タイトルにある通り、部下を持つ人は読んで損のない一冊
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人間せいぜい見れて2-3人、と言い切ってるのが気持ちいい。
自分の所属する会社は、上司部下といった関係がなく、フリーランスの集まりみたいな会社なので、一般の大きい会社ってこーなってるのね、という点で勉強になりました。 -
マネージャーとプレイヤーの違いがよくわかった。
具体的には、
部下の仕事は60点で満足する
苦手分野は得意な人に任せる
必死に仕事している姿を見せる
あたりを心に留めてやっていきたいと思った。 -
「部下が60点なら合格点を与えること」今は全然できていない。
90点かもしくは満点を求めてしまうけど、そこに持っていくためにずっと口出ししていては自分の手もあかないし、部下も成長を望めない。
プレイヤーとし優秀な人がマネージャーとしても優秀とは限らない。 -
読書メモ
・経済的な豊かさよりも、心の豊かさを大切にしよう
・稟議のデメリット
意思決定に時間がかかりすぎる
責任の所在があいまいになる
・生産性を上げるには、5時間を4時間に、4時間を3時間に短縮しなければならない。そのためには、言われたことをやっているだけではいけない。「自分の頭で必死に考えなければならない」
・指示を受けた部下は「腑に落ちるまで内容を確認さる」
・的確な指示を出すための4つの条件
期限を示す
優先順位を示す
目的、背景を示す
レベルを示す
・部下全員に60点を取らせるが上司の務め
60点未満であれば、引き上げる努力と工夫が必要
・「必死に仕事に打ち込む」ことは、原則として、自発的であるべき -
「部下の仕事が「60点」なら、”合格点を与えなければならない”」
このフレーズが今の自分との違いを言い尽くしている気がして、すごく心に突き刺さりました。
小さい会社だから違う、というのも言い訳かなぁ。 -
全般的には納得感のある主題となっているのだが。新鮮味・面白味がどうしても感じられなかった。
章題にしてすでに非常に具体的に書いてあるので、目次を読んだら内容も分かる(場合によっては本文は読んでも面白くない)。中身は色々具体例や自分の経験を記しているが、やや散漫な流れで、スッと腹落ちしない。
目から鱗だったのは「ほうれんそうは上司が部下に行う」
まったくそういう意識がなかった。反省。
いくつか納得できない部分があった。特に:
・会社にサボる社員が必要な理由
という章があるが、それと
・まず全員が60点とれるようにする
というのは矛盾しないか。一人でも手を抜く社員がチームにいれば他のメンバのモチベーションにも影響するし、何より「不測の事態」が起こった時にサボっている部分が戦力になるかというと絶対無理だろな。
(だからやっぱり部下が100%の能力を発揮する職場にしたいなと) -
アメコミで有名なスパイダーマンの名言として、「大いなる力は大いなる責任を伴う」というものがあるが、これは逆の「大いなる責任は大いなる力を伴う」とも言えると思うし、この逆こそが自分の今後のスタンスの基本にしたいと思っている。
30手前の若造の考えだが、この本と著者の内容にも同じようなことが書いてあり、とても励みになった。同時に責任を象徴することとして最も印象深かったのが、部下に任せてちゃんと動いてもらえるようになるには
①自分自身を好きになってもらう
②圧倒的な実力の違いを見せる
③誰よりも熱心な仕事の取り組み姿勢を見せる
のいずれかが必要という部分。家族からは常に③を言われていたがイマイチその真意が分からなかった。読後の今では、少しはその言わんとする所が腹におちたと思う。
…最も、本書の言葉を借りるならば「③を徹底しろ、という真意と理由とインセンティブを明確に伝えるのが人生の上司たる責任だろ」と思わないでもないが(笑)