- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041126080
感想・レビュー・書評
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極めて特異な設定なので共感する場面はないはずなのに、テンポも良く、説明臭くもなく、すぐに没入出来ます。
タイムリミットのある状況で、一刻も待ってくれないことに突き上げられていく緊張感、この主人公ならどんな言葉でどんな舵取りをしていくのだろうと、手が止まらずにあっという間に読了。
最後が呆気なかったのでもう少し人間臭く終わって欲しかった。
面白かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いや〜良かったです。感動しました。
「国境も知らずに陸からつべこべ言う奴らごと、国を守る覚悟を持つこと。それだけだ」にはグッと来ました。周りから色々言われても、信念持ち、教える姿がかっこいい。
ひたむきで熱い気持ちで恋人や学生に向き合う男はいつの時代もかっこいい。学生達も素敵な若者だった、楽しくてバカで真っ直ぐで。
フォローさせて貰ってる方の本棚に高評価で入ってて出会った本。良いアプリですね、これ。これからも皆さんの意見を参考に自分の範囲を広げていきたい。ありがとうございました。
作者の吉川さん、女性だったのですね、それもびっくり。 -
愛する人に寄り添うため霞が関から舞鶴の海保学校の教官になった百地。
青春、恋愛、涙。
笑って泣いて感動できる一冊。
最高でした‼︎ -
勢いがあった。青春だなぁ。
舞鶴の海上保安学校のお話。人を育てることの喜びが伝わってくる。 -
海上保安庁の主計管理課の専門官 桃地は、メタボな中年男。
そんな桃地が、大切な女性の余命を知り、少しでも近くで支えたいと、その近くの舞鶴海上保安学校の教官となり、学生たちと触れ合う日々。
とても読みやすく、話の中にどんどん入っていけた。
海上保安官を目指す学生たちの揺れや迷い苦しみにも感情移入し、また肝臓がんの生体肝移植など、色々知りながら読み進めた。
若い人にも読んでもらいたくなるような、良い作品だと思う。 -
2024/5/3読了。
このブクログでたくさんの方達が高く評価していらしたので、私も、と手に取った本。
今時珍しく、心の優しい人たちしか登場しない、心温まる作品で、うるっとしてしまったことも数えられない。
いわゆるお偉いさんたちも皆さん、ユーモアがあって、話が通じるところも良い。
主人公の「桃ちゃん」だけでなく、登場する全員に幸せになってほしい、と心から思った。
それだけ、それぞれのキャラクターがしっかり書き込まれてるのだと思う。
海上保安学校や海上保安庁という、普段あまり馴染みのない世界も垣間見ることができたのも良かった。
吉川英梨さんの作品、また読みたい。
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皆さんのレビューを見て読んでみたくなりました。
海上保安官ながら今や中年メタボで主に事務系の職務につく冴えない桃地と、海上保安学校時代の憧れのマドンナでその後颯爽と救難ヘリを操り女性海上保安官の道を切り拓いて来たシングルマザーの彩子、その息子の悠希。彩子が余命1年との告白を受けて桃地が舞鶴の保安学校の教官になるところからの、彼等と桃地の教え子、同僚達との波瀾万丈な中でも濃密な人間関係が紡がれていく1年間の物語。
其々悩みを抱え理解し合えずに苦しみながらも、最後は自分を曝け出すところから解決の糸口が見つかり信頼関係が築かれて行く様は、清々しく感動的でした。
桃地の相手に一歩踏み込んだ思い遣りっぷり、第五分隊五班メンバー(望月、金城、平牧、成瀬)達の「バカでアホですぐに裸になるやんちゃ坊主たち」っぷりが爽快だった。