きれいな気分、軽い感情。 つれづれノート44 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041141106

作品紹介・あらすじ

透明で明るいドロップの色のような気分、しっとりと落ち着いたやさしい色の感情、できれば輝く金や銀のひらめきや展望など、とにかく気分の色をきれいにすることにする。今日考えた明るさと暗さの配分がそのまま明日に適応されるとしたら、明日のために明るいことを考えていたいと思う。畑と庭と仕事。どれも無理せず、できる範囲でやって、成果は流れに任せる。自然体でつづったつれづれノート44巻。

感想・レビュー・書評

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  • つれづれノート㊹
    きれいな気分、軽い感情。

    タイトルが心地よい。
    本もやわらかく、カバーもさらさらで気持ちいい。

    何気ない言葉にハッとしたり笑ったり。
    ここのところ、気持ちがざわざわしていたのだけど、つれづれ読んだら大分落ち着いた。

    つれづれノートを読むと、自分の内面を大切にしたくなる。
    私の、年に2回の楽しみ。

  • 畑&庭仕事、近くの温泉、将棋鑑賞の日々。ここ数年ずっとこんな感じのつれづれ。近々私の好きな旅のエッセイが出るみたいなので、それは楽しみ。

  • エッセイとかってあんまり読まなくなってるんだけど、これだけは年2回なんだかんだ言いながら読み続けてる。おもしろい!てわけではまったくないんだけど、最近は庭仕事の話が多くて興味もないんだけど。なんでかなーと思うけど、ほんとうにどうでもいい話、食べ物でこんなものを買ってみたけどおいしかったとか、こんな失敗をしたとか、毎日行くお風呂の常連さんとこんな会話をしたとか、がけっこういいのかも。
    すぐネガティブになって鬱々と考えてしまうという銀色さんが、タイトルのように、暗い気持ちで深刻にならずに、きれいな気分で軽い感情でいよう、と思うところに共感した。まあそう思ってもなかなかそうはできないんだけど。
    楽しいことがなにもない、退屈、ってしょっちゅう書いてるのも共感。でも、そう言いつつ、銀色さんは、(わたしから見たら)友人知人が多くてだれかとしゃべったりどこか行ったりしてていいじゃん、と思うけど。

  • 川上未映子さんが敬愛!、に興味をもった2歳年上同年代の銀色夏生さん。44巻目のつれづれノートに、同年代だからこその共感が書かれている気がするので読みたい

    #きれいな気分、軽い感情。
    #銀色夏生
    23/10/24出版

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き
    #読みたい本

    https://amzn.to/46HpKap

  • いつもは途中で終えちゃうけど、わりとサクサク読めた。
    単調だけど。

    ※気になった箇所

    私はできれば死ぬまでこの家でひとりで暮らしたい。できる限り自分の好きな暮らしぶりでここにいたい。ここにいる限りはリラックスしていられる。それを可能にするためには最低限、体を動かせないといけない。運動能力は高くなくていい。よたよたでも動けば生活できる。それを考えて今から、死ぬまで動かせる体というのを目標に、意識して動こうと思う。くつろいでいる時に変な形でだらんとしていたら、ハッと思い出して姿勢を正す。そうすれば膝や腰を痛める確率が低くなる。

    私はよく、失敗した出来事を反省して原因を解明するために自分のどこがいけなかったのか、次への対策は?など、何日も何か月も何年も真剣に考え続けていたが、それはよくなかったのではないか。
    反省も解明も悪いことではないけど、それほど長く考え込むべきではない。そんなことを考えていたから未来が悶々とし続けていたのだ。
    パッと切り替えて明るい気分で過ごしていたら、次の日は明るい気分になっていたかもしれない。何十年も、断続的に暗い気分を作り出していた私だった。
    で、昨日から、たとえ研究や探求であっても暗いことを考えるのをやめることにした。
    透明で明るいドロップの色のような気分、しっとりと落ち着いたやさしい色の感情、できれば輝く金や銀のひらめきや展望など、とにかく気分の色をきれいにすることにする。忘れていても、気づいたら、そうする。手帳にも書いた。
    これからあとにどのような気分の人生が続くか、とても楽しみ。
    暗い反省や妄想をし始めたら、ハッ、ダメ!と思って、きれいな気分、軽い感情、だよ。
    今日考えた明るさと暗さの配分がそのまま明日に適用されるとしたら、明日のために明るいことを考えていたいと思う。



    夜。紙に3つの言葉を書いてマグネットで冷蔵庫にはりつける。3つの実験。

    1.わずかでも「イヤだ」と感じたことはしない
    2.繊細な直観に従う
    3.1日の気分をできるだけ明るい感情だけで満たす

    これは自分の生活をすべて管理できるひとりの今だからこそできる。人づきあいも整理され、食べるものもコントロールできる今。邪魔するものがない今。実験の効果が見えやすい。

  • 今回のつれづれは、自分が忙し過ぎて読書時間が取れず、読み終わるのにとても時間が掛かってしまった。
    庭と畑と温泉、時々将棋、の銀色夏生さんの日常。
    『嫌なことは何もしなくてもいいという生活』が、少し羨ましい。

  • 畑仕事と温泉の日々。
    もう独立しているカーカとさくはあまり登場しなくて寂しいけど、これぞ銀色さんが待ち望んだ生活なんだろうな。
    今回はせっせとシゲちゃんもあまり出てこなかったけど、
    健在ということなんだね。

  • 大好きな銀色夏生さんのエッセイ。毎日少しずつ、大事に読みました。
    日々の何気ないこととか、仕事しなきゃいけないけどやる気が出ずに…とか、育ててる野菜のこととかを読むのも楽しいし、そうかと思うと、
    暗い反省や妄想をし始めたら、ハッ、ダメ!と思って、きれいな気分、軽い感情。今日考えた明るさと暗さの配分がそのまま明日に適用されるとしたら、明日のために明るいことを考えていたいと思う。
    とか。泣くわ。
    これからも楽しみにしてます。

  • 畑で採れた野菜の話や草刈りの話が多かった。私も今日家庭菜園の草取りをしたので、面白く読んだ。冷蔵庫の野菜室に野菜はなく、野菜は畑から採ってくるというのはすごく羨ましい。私も季節が巡って来たら、家庭菜園にナスやミニトマトやきゅうりを植えて育ててうまく収穫したいなと思う。ガーデニングのプランを立てるのは楽しい。ワクワクする。きれいな気分でワクワクすると、重い感情も軽やかになるのかなと思った。

  •  このムダが多いってところ。
     ここが人間のおもしろいところだよね〜。
     本文P71

    なんかこういう…
    たまにハッとする言葉に当たる。
    それがおもしろくて、このシリーズ読んでる。

    すっかり畑仕事も板についてこられて。
    結構いろいろな新しい野菜に挑戦してるなぁ。
    庭仲間さんと行く「苗」調達ドライブも
    なんだか楽しそうでいい。

    あとはまぁ、温泉と将棋ね(^_^)
    いつもの日常に和むわ。

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著者プロフィール

詩人・エッセイスト。作詞家としてデビュー。その後、詩人として数々のロングセラー詩集を発表。エッセイ・シリーズ「つれづれノート」が好評を得る。

「2023年 『退屈ピカリ つれづれノート43』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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