不道徳教育講座 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041212073

感想・レビュー・書評

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  • エッセイということで、三島由紀夫さんご本人のお考えがどういうものか触れたくて読みました。

    最初、内容よりも語尾が『〜です』と『〜だ』というのが統一なくランダムに使われていて、その辺のこだわりはない方だったんだなぁと。
    笑ってしまうほどあけすけに真理をつくところはさすが。
    女性が自身の肉体と精神とでは、精神の方にひとつ上の価値を見出しているというのに納得。

    サブリミナル効果のことも触れていましたね。
    時代が昔すぎてわからないところもありましたが、先進的な考えが随所にあって少しだけ人となりに触れられた気がします。

    今の世の中、三島さんが見たらどう書いてくれるかなぁ。

  • なんという感性の機微。
    世の中には道徳的であるということは、人間の本能とは程遠く、例えば、他人の不幸が喜ばしく思えたりするということは当たり前のことと肝に銘じ、そのバランスを感じながら世の中を泳いでいく必要がある。
    非常に面白いので、ぜひ皆さんに読んでみていただきたい。

  • タイトルから受ける印象と違って、意外ときちんとした常識人なんだなあ、という感想を最終的には持っちゃう感じのエッセイ集だった。

  • 2015/06/19
    アメトーク読書芸人で光浦靖子が薦めてた

    2015/10/30【古】108円

  • 2013/11/07
    エッセイ集。ところどころなるほどと思うのもあったけど、読みづらく感じた。三島由紀夫は小説の文章が好きだな。

  • すごく時間をかけて読みました。
    面白かったような、そうでもないような。あんまり記憶に残る内容じゃなかったかも。面白い話もいくつかはあって、覚えてるのもあることはあるけど…。

  • この本を読むまで、三島由紀夫がどういう人なのかということは全く知らず、自分の中のイメージではテレビで時々放送される三島由紀夫の姿で、右翼的な感じの人で切腹して死んだ人。ぐらいのものでした。
    しかし、実際この本を読んでみるとユーモアあふれる人で、ありきたりな表現にはなりますが、人間観察に秀でた人であったんじゃないかと想像できます。

    不道徳と銘打って書かれていますが、なんだかんだで道徳的なものに戻ってきているのかなとも思ったり。

  • 40年以上前に書かれた内容が、現代では当たり前の事になっている

    ま、不道徳な行いを勧めつつ
    結局は、道徳的であったり、常識的な行いをすべしと言っている
    犯罪をしなければ自由気ままに生きろって事が言いたいのかな?

    そういえば、自殺は云々と書かれたあったけど、自分も割腹自殺してるぢゃんね・・・
    まぁ、あれが自殺と呼べるかどうかは疑問だが

  • [内容・感想]
    昭和の文豪三島由紀夫による不道徳を読者に講義するというコンセプトのエッセイ集。作者の小説「金閣寺」はなんだか肌に合わなかったが、本書は面白かった。インテリでありながらひねくれており、ひねくれていながらも真面目な人だったんだなということが感じて取れた。小説では感じなかったが、作者が最近の人物だということを改めて感じた。

    内容はユーモアや皮肉、風刺が効いていて純粋に娯楽として面白い。加えてさすが文豪で、言葉の選び方や文全体の流れなど読んでいてその上手さに感心した。

  • 三島由紀夫について知りたくて読んでみた
    私の今まで抱えていた矛盾や自分を責める気持ちがこの本を読んだら逆に、これでよいんじゃないか!私は間違ってなかったんだ!と思えるようになりました。むしろ洗脳が解けたようです。
    三島さんはとても真面目な人です。真面目を極めたからこそ、道徳を極めたからこそ不道徳の大切さがわかったんじゃないでしょうか。
    そんな気がしました。不道徳なのは人間の本質、本能ですしね
    この本を読めば道徳的になれますよ(*^。^*)

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著者プロフィール

本名平岡公威。東京四谷生まれ。学習院中等科在学中、〈三島由紀夫〉のペンネームで「花ざかりの森」を書き、早熟の才をうたわれる。東大法科を経て大蔵省に入るが、まもなく退職。『仮面の告白』によって文壇の地位を確立。以後、『愛の渇き』『金閣寺』『潮騒』『憂国』『豊饒の海』など、次々話題作を発表、たえずジャーナリズムの渦中にあった。ちくま文庫に『三島由紀夫レター教室』『命売ります』『肉体の学校』『反貞女大学』『恋の都』『私の遍歴時代』『文化防衛論』『三島由紀夫の美学講座』などがある。

「1998年 『命売ります』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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